焼き物への興味は関係ない。誰もが何らかの焼き物に魅せられる摩訶不思議なイベント
- 4.5
- 旅行時期:2014/05(約10年前)
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by 木枯らし紋次郎さん(男性)
有田 クチコミ:1件
焼き物には全く興味がなかった。
なぜならどれに価値があり、どれに価値がないか私にはさっぱりわからない。某番組に目利きの鑑定家が出演して、私はなんとなくしか理解しがたいその値打ちを解説してくれるが、それでもわからないものはわからない。
そんな私がなぜ有田陶器市に行こうと決心したのか。
その答えは単純だ。
なぜこんなにも多くの人が押し寄せているのだろうか、その疑問を解くためだ。
自家用車で出かけたら、駐車場を見つけるだけで大変な苦労をすると聞いたので、JRの快速電車を使うことにした。
芸術に疎い私には驚くべきことではあったが、なんと博多や熊本から、有田陶器市の期間中には、「有田陶器市号」なる快速電車まで運行しているという。またこの列車がほぼ満員なのだ!
そんな芸術音痴な私が訪れたのが上有田駅。
上有田駅と有田駅の間に陶器市の店がずらりと並んでおり、上有田駅から歩く方が下り坂だから楽だというそれだけの理由だ。
さてさて、焼き物をだけ売りにして、なぜこんなにも人人人だらけになるのか、疑問を抱きながら歩いていた私は、徐々にバラエティーに富んだ焼き物に魅せられていくに自分に驚いた。
酒好きのかみさんと私との共通アイテムは酒器である。
ありとあらゆる焼き物の中で、いつの間にか二人とも日頃楽しめる酒器を求め歩きに歩いた。
妻は日本酒党、私は焼酎党。
いずれもお気に入りを買い求めることができたのである。
現在使っている酒器を、テレビの鑑定番組で吟味してもらっても、価格としてはそれほどではないだろう。
けれども、好きな酒には思い入れのこもった酒器を使うべきだ。
味が二倍にも三倍にもなり、そしてあの人ごみの中で買い求めた苦労も、酔いとともに良き思い出と変質していく。
人混みを恐れるべからず。
思い出は永遠なり。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 2.0
- 車で行くには渋滞と駐車場不足でひどく苦労します。鉄道だとアクセスそのものは簡単ですが、必ず座席に座れる確約はできません。
- 人混みの少なさ:
- 2.5
- 失礼ではありますが、こんな田舎町にすさまじい観光客が訪れます。
- 催し物の規模:
- 5.0
- 有田市全域が陶器市の会場といっていいでしょう。通の方は窯元めぐりをされる方も多いそうです。
- 雰囲気:
- 4.5
- いやあ、本当に陶器市というより、もはや「祭り」ですね、これだけの規模になると。
- バリアフリー:
- 3.5
- こじんまりとした店に入るには不便なところがあるかもしれませんが、全体的には階段などもなく、移動は難しくありません。
クチコミ投稿日:2015/03/02
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