萩のゆるキャラ、はぎニャンの由来を天樹院墓所で見つけました
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- 旅行時期:2014/03(約12年前)
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by 風待人さん(男性)
萩 クチコミ:217件
萩市のゆるキャラに萩にゃんという可愛い猫のゆるキャラがあるんですが、萩市なのに何故に猫のキャラなんでしょうか?
これには今も萩の町筋にその名前を残す忠義な猫の縁起からきているらしいです。
萩市の堀内に今も残る猫町(ねこのまち)筋、この筋の名前は「猫町伝説」から付いたと言われています。
毛利輝元の家臣長井元房には可愛がっていた一匹の猫が居ました。
その猫は、長井元房が亡くなった後、49日の日に長井の墓前で舌を噛み切って死んでいたとのことです。
それを哀れに思った僧が猫の亡骸を埋葬すると夜な夜な猫の鳴き声がしたことからいつしかこの筋を猫町(ねこのまち)筋と呼ぶようになったのです。
本当に49日に死んだのかまた、舌を噛み切ったのかは脚色もあるかも知れませんが、動物は可愛がっている人のことはよくわかっています。
ですから、長井元房の飼っていた猫が彼の死を追うように死んだのは事実だったと思います。
さて、長井元房にも忠義な物語があります。
長井元房は主君、毛利輝元が亡くなった後、殉死しています。
殉死といえば明治天皇が崩御された時の乃木 希典(のぎ まれすけ)が思い浮かびますが長井元房の忠義も凄いと思います。
長井元房はかつて出奔しましたが、輝元に帰参を許されたことを恩義に感じ、殉死したといわれ、家臣であるにも関わらず、主君毛利輝元と奥方と同じ墓所に葬られています。
堀内市区にある天樹院墓所がそれです。
ここは明治2年に廃寺となり今に至っておりますが、維持管理が大変らしく門前には拝観料を所定の集金箱に入れるようにとの但し書きがあります。
まあ、大人20円、小人10円と良心的な値段ではあるのですが。
墓所の場所は分かり難いですが、萩高校のグラウンド横にあります。
毛利家の墓所としては東光寺と大照院が有名ですが、こちらの天樹院はこじんまりしていていいと思います。
萩にゃんと天樹院、過去と現在の繋がりを感じました。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- 萩城跡からほど近い位置ですが奥まっていて少し分かり難いです。
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- 訪れる人はまばらです。
- 見ごたえ:
- 4.0
- 歴史に興味がある人は見て損はないと思いますが、所詮、人の墓です。
クチコミ投稿日:2014/12/17
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