太宰文学の里・斜陽館
- 4.0
- 旅行時期:2014/11(約11年前)
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by ふみさん(男性)
五所川原 クチコミ:4件
太宰治が生まれ育った家として有名になった場所であるが、そもそもに資産家であった津島家の豪邸は、旧日本建築物として、現在は文化財の指定も受けている邸宅である。
かつては、旅館として運営されていた時期もあったが、その保存や維持に関しての負債も抱え、今では津島家の財産を離れて、資料館として公開されている。
太宰の生んだ小説とこの邸宅には直接的な結びつきはないが、名著『斜陽』の物語で使われているその単語が、太宰が幼いころから暮らしていたこの家の、母の居室にあった掛け軸に刻まれていたものであったことから、太宰文学の古里が垣間見える場所とも言われている。
蔵のある屋敷造りの大邸宅には、その廊下の板張りや、柱や梁にいたるまで、当時の最高級の建材が使われており、その当時で帝大(現東京大学)に進学した経緯も含めて、太宰の少年時代は、かなり恵まれた暮らしをしていた秀才だったと思われる。 しかしながら、その裕福な太宰の生み出す文章や表現には、‘津軽人の根っこ’とも言われるようなネガティブさにあふれているというのが興味深い。
この大邸宅を見る限り、そこで裕福に育った少年が『斜陽』はおろか、『人間失格』、『走れメロス』、『津軽』などの重厚な作品を生み、『生まれてすみません』、『大人とは裏切られた青年のことである』などの言葉を残して、39歳の若さで自らこの世を去るという衝撃的な人生観は感じられない。
しかしそこが、この場所に来てみる価値のあるところなのかもしれない。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- アクセス:
- 2.5
- 津軽五所川原駅から20分ほどだが、列車の便は少ない。青森市から車で50分ほど。
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 入館料は仕方のないところか? 向かいの物産館で地場野菜を安く買える。
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 混雑は時によりけりだが、文学ファンの訪問は後を絶たない。
- 展示内容:
- 2.0
- 豪農であった旧津島家の邸宅を見るというだけのものだが、今ではお目にかかれない家屋だろう。
- バリアフリー:
- 1.0
- ほとんど想定無しと思われる。
クチコミ投稿日:2014/11/08
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