長床:1000年の時を超えて歴史を今に伝える由緒ある建物。もっと知られてもいいのでは?
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- 旅行時期:2014/09(約11年前)
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by ニッキーさん(女性)
喜多方 クチコミ:3件
長床(ながとこ)は福島県喜多方市にある新宮熊野神社の拝殿です。新宮熊野神社がこの地に建てられた1089年頃か、少なくとも平安末期~鎌倉初期の建物と見られています。1611年(慶長16年)に大地震で倒壊してしまいますが、すぐに旧材を用いて一回り小さく再建。1971年~1975年(昭和46年~49年)に解体修理、そして当初の姿への復元がなされ、今に至ります。国の重要文化財に指定されています。
会津盆地の会津まほろば街道と呼ばれる一帯には歴史ある神社・仏閣が並んでいますが、中でも新宮熊野神社はここにこんな歴史ある神社があったのかと思うぐらい見どころのある神社です。
大きなしめ縄がかかる鳥居をくぐると、緑豊かな参道の奥に長床(拝殿)が見えます。長床は一目見ただけで心を引かれる建物です。建物に壁はなく、直径45.4センチの木の円柱44本が約3メートル間隔に並んでかや葺きの屋根を支える様子は、素朴ながら荘厳です。石を積んだ踏み段を上ってお賽銭箱の前に立つと、杉林の中、本殿へ上る石の階段が奥に見えて、神々しい眺めに感動します。
お勧めは斜め後ろ、かや葺きの屋根のてっぺんが見える所までバックして見ること。建物の美しさに圧倒されます。
長床の手前には樹齢800年の大イチョウがあります。この神社の長い歴史を見守って来たのでしょう。
鬱蒼とした杉林の中の石の階段を上がると3つの本殿があります。他にも国・県・市指定の重要文化財を収めた宝物殿など、この神社には見どころがたくさんあります。
紀州熊野神社の分社ということで、シンボルは3本脚のヤタガラス。記念にヤタガラスのスティッカーをもらいました。
喜多方市はラーメンや蔵の街として全国に知られていますが、会津まほろば街道はあまり知られていません。長床を有する新宮熊野神社はもっと知名度が上がってもいい神社だと思いました。
喜多方へ行かれる方はぜひ訪れてみてください。
- 施設の満足度
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4.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2014/10/02
いいね!:6票
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