街中に潤いをもたらす歴史遺産　この水路だけで世界遺産申請できそうです。

5.0
旅行時期：2014/09（約11年前）

by HIT-Oさん（男性）

金沢クチコミ：6件

　新幹線の開業前に訪問しました。開業したらすごい混雑しそうです。この用水はみなさんが書かれているとおりです。兼六園の水と金沢城の水源であり、さらには町中を通って改築中の金沢駅まで伸びており、まさに金沢の地中を走る水の動脈と言っても良いと思います。
　逆サイフォンという原理によって、水が高い所へ登ることも治水・、土木に多大な影響を後世に与えたようです。金沢四校出の、八田與一氏は台灣の嘉南の烏山頭ダムの内部水路パイプにこの原理を応用したようですし、まさに巨大化した辰巳用水である台中の白冷土川(ハクレイシュウ)は、同じく四校での後輩、磯田謙雄氏によって作られました。台灣で開花した金沢出の土木技師が、辰巳用水の存在の上に立っていることは明白です。そしてどちらも地元の台灣の人々によって感謝されていることは、日本人の誇りでもあると思います。
　金沢を訪問する方々が、この用水の存在に気が付かずにいたとしたら、それは金沢を理解しないことと同じにさえ思えます。