近代文学・芸術史の玉手箱
- 5.0
- 旅行時期:2014/07(約11年前)
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by traneさん(男性)
鎌倉 クチコミ:102件
縁切り寺、花の寺として有名な東慶寺だが、花のない7月下旬に訪問した。その玉手箱のようなイコンの配置にびっくりしした。
本堂前に鎮座する露座仏(金仏)はまるで、参拝者を通せんぼするように配置されている。ほとんど地中に埋め込まれたような小さな仏像もある。普通の感覚ではあり得ない配置なのだ。断崖・竹林・鳥たちのような周りとの協和も絶妙だ。
数多くの文学者、哲学者などが眠る墓苑の墓石も独特のデザインだ。堀田善衛や高見順が、小林秀樹や大松博文と同席しているのも驚きだ。しばし、お墓探しに熱中してしまった。
訪問者(や関係者)と多様なチャネルを作り、謎を訪問者の心に埋め込んでいく、手練れのプロデューサーの存在を感じさせる。鎌倉で一番気になる寺院だ。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2014/07/29
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