山登りのお城
- 4.0
- 旅行時期:2014/03(約12年前)
-
-
by しそまきりんごさん(男性)
備中高梁 クチコミ:27件
山登りのお城です。そうは言っても車で…。甘いです! 確かに途中のふいご峠までは車やシャトルバスで行くことができます。ただ、そこからお城までの700mあまりは自分の足で歩かなくてはなりません。舗装された坂道や石段ですが、ちょっと骨が折れます。傾斜もあり、さしずめ山登り気分です。
お城の入場料は、¥300円。麓の頼久寺や武家屋敷も見るなら¥400円お得な四館共通券というのもあります。郷土博物館はともかく、庭造りの名手、小堀遠州による頼久寺の庭園は見ものです。
お城には飲食店はありませんが、簡素なお茶の給湯器が置いてありました。本丸に上がってすぐの曲輪に映像資料を流す休憩スペースがあり、その横辺りです。
天守閣の中は、鎧や武具などの展示もありましたが、簡素です。部屋の真下が、忍者などが入りこまないよう、直下まで石が詰まっているという、一段高くなっている奥の間がショッキングでした。城が落ちる寸前、城主一家はそこに入り、そして襖を閉じるそうです。今までその畳の下の石垣はどれほどの血を吸ってきたことか。二の丸の案内看板には、頻繁に城主が入れ替わった歴代城主の変遷も記されています。中には、敵に攻められ、落城、滅亡した城主一家もあります。
雲海に浮かぶ天空の城、竹田城が最近有名ですが、備中松山城も雲海に浮かぶ姿を見ることができるようです。3月の下旬。訪れた時には、天気予報では岡山県はもとより中国地方全て晴れの予報のはずなのに、朝、宿を出ると新見~備中高梁の高梁川沿いは厚い雲に覆われています。これはもしやです。城の開城時間は9時からなので、それに合わせて城に着こうと思ったら、その時間には雲が晴れてきてしまいました。雲海を見るには、朝早い時間です。それに当たり前ですが、雲海に浮かぶ城を眺めるには松山城に登ってもダメです(雲海に囲まれた様子を楽しみたいなら別ですが)。Webサイトで「備中松山城」に「雲海」「スポット」などで検索すると良い場所が紹介されています。それによると、秋~春先にかけてが良いらしく、特に11月が特に期待できるとありました。それに朝日のあたる東側からの鑑賞ですね。
また、山好きなら、麓から車やシャトルバスではなく、自分の足で登ってもよいかもしれません。城の標高は430mです。ルートは2つ。麓から車と同じ車道を行くと、3月などは鄙びた山村に梅が咲いて情緒があります。一方、昔の人の登城ルートの遊歩道を行くと、森に囲まれた本当の山道です。生い茂る木々のため、途中の展望はありません。遊歩道の方は、かなり麓の方で車道と分れています。高梁高校から少し上がったところで、登山者の絵と「遊歩道」の文字の書かれた看板があるので、そこから中洲(ちゅうしゅう)橋を渡って山道へと入っていきます。途中、サルに注意の看板がありました。遊歩道はこの後、ふいご峠で車道ルートと一旦合流します。
備中松山城は、実は現在のお城は小松山城。その奥には大松山城が控えていますが、建物はなく、ほとんど土塁や石垣くらいしか残っておらず、木々に覆われているようです。体力のあるマニアの方なら訪れてもよいと思います。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 2.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- バリアフリー:
- 1.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2014/07/11
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する