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鈴屋

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松阪のこの書斎から35年をかけて古事記伝が生まれた

  • 4.0
  • 旅行時期:2014/04(約12年前)
モッサンさん

by モッサンさん(男性)

松阪 クチコミ:5件

本居宣長旧宅の2階にある書斎を鈴屋と名付けたのは宣長であるが、今ではこの旧宅そのものを鈴屋と呼んでいるようである。商売人に向いていないから医者になれとの母の勧めに従い京都に行き、松阪に戻ってこの旧宅で町医者として開業したのが28歳の時である。1763年に有名な「松阪の一夜」で万葉考等の著作で知られる賀茂真淵に合い、真淵から古事記の研究を託されている。真淵の弟子となって指導を受けながら実に35年の歳月をかけ漢字ばかりで書かれた古事記(奈良時代712年成立?)の解読作業を行ったわけである。医療活動等の傍らこの書斎で延々と「古事記伝」の著作が進められたことを思うと感慨深いものがある。余談だが古事記は天皇の命で編纂されたとされているにも拘わらず、奈良時代、平安時代の古文献に言及されたものがないため偽書説があり、現在に至るまで色々な解釈がされているようである。真淵までもが「古事記伝」完成後も偽書ではと疑っていたというから興味深い。

施設の満足度

4.0

利用した際の同行者:
家族旅行
アクセス:
4.0
人混みの少なさ:
4.0
バリアフリー:
4.0
見ごたえ:
4.0
旧宅の1階は入れるが2階の書斎には入れない。

クチコミ投稿日:2014/05/11

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