松坂城跡で本居宣長に出会えるとは
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- 旅行時期:2014/04(約12年前)
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by モッサンさん(男性)
松阪 クチコミ:5件
松坂城跡を訪問した際、城跡内の隠居丸跡地に移築された本居宣長旧宅(国指定特別史跡)と隣接する形で記念館が設けられていた。本居宣長といえば高校の歴史の授業以来の出会いである。なんでこんなところにと思ったが、そもそも宣長は松阪の人だった事を初めて知る。宣長と言えば、日本最古の歴史書とされる奈良時代に編纂された古事記の注釈書「古事記伝」の作者である。古事記は変体漢文が主体に用いられており、これを厳密かつ実証的な校訂を加え実に35年の歳月を費やして全44巻もの注釈書にまとめ上げたわけでただ感嘆するしかない。宣長は町医者でもあり、医療活動の傍ら日本古典の研究(古事記伝の執筆を含む)後学の指導も行っている。記念館では古事記伝などの自筆稿本類や遺品、自画像などが公開されており、旧宅では医療活動を行った「店の間」や講釈や歌会に使用された「奥の間」などが公開されているが、執筆活動をおこなった旧宅2階の書斎(通称鈴屋)は保存のため立ち入ることはできない(かわりに石垣の上に鈴屋が臨める見学所が設置されている)。見て回るにつれ、現代の感覚からすると、なぜ江戸時代の松阪の地で執筆活動を続けたのかと釈然としないものが残った。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
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- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 4.0
クチコミ投稿日:2014/05/08
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