翼果楼

鯖そうめんが名物、湖北の郷土料理店

• 3.5
• 旅行時期：2012/08（約13年前）

by pearl28さん（女性）

長浜 クチコミ：6件

名物の焼鯖そうめんが美味しいと聞き、是非味わいたいと思い訪れることにしました。

多くの旅人や商人が行き交った北国街道、この通りには歴史を感じさせる古い建物が残っています。その中の一軒、風情豊かな商家を使っているのが翼果楼です。

長浜は人気の観光地でもあり、この周辺は地元の方々が利用する生活の拠点であるため、特に土日は人通りが多く賑わっています。
その真ん中に位置するこちらのお店ですが、レトロな佇まいのお屋敷に一足踏み入れると、外の喧騒を忘れるような落ち着いたお座敷の空間が広がっています。店内に流れるジャズやセピア色の灯りが心地よくて、長居してしまいそう。

お料理はというと、地元の歴史とともに育った郷土料理を中心に、琵琶湖の魚、近江牛、近江米、地場の野菜など、海・湖・山の幸をふんだんに使った一品料理やお膳、会席料理が楽しめるラインナップ。

焼鯖そうめん、十八穀おにぎり、赤こんにゃく、白和え、千代子餅、お吸物がセットになった、お千代膳(1770円)を頂きました。
私は鯖好きというわけではないので期待していませんでしたが、しっかりと煮込まれた関西風の甘辛い鯖の旨味がジュワッと口の中で広がりました。ほろっと骨まで柔らいので年齢問わず安心して頂けると思います。

隠れ名物である赤こんにゃくは初めて食べましたが、色が赤いだけで味は至って普通のこんにゃくでした。
もともとは近江八幡の名物らしく、赤色は三二酸化鉄という着色料によるもので、普通のこんにゃくよりも鉄分が豊富なのだそう。
長浜をはじめ滋賀県を巡る方は歴史好きの方も多いので、興味深く感じる方も多いかもしれませんが、赤くなった理由として、派手好きな織田信長がこんにゃくまでも赤く染めてしまったなど、幾つかの説があるようです(笑)

その他にも人気の地酒もしっかり扱われており、お酒と一緒にゆったりとした時間を過ごすのもいいですね。甘味だけでも入店できるので一息足を休めるのも。
お値段としてはやはり観光地価格のためかややお高いですが、一度は看板メニューの焼き鯖そうめんを食べることをおすすめします。

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クチコミ投稿日:2014/04/30

• 施設の満足度: 3.5