多感な少年時代を偲ばせます!
- 4.0
- 旅行時期:2014/03(約10年前)
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by ミスターミーさん(男性)
九十九里 クチコミ:3件
明治から大正時代に歌人・小説家として活躍した伊藤左千夫の生家は、山武市歴史民俗資料館の隣(奥)にあります。少年時代を過ごした生家は、藁葺きの母屋で昔の農家の面影そのままです。
伊藤左千夫は、1864年(元治元年)に上総国殿台村(現在の山武市殿台)に農家の末子(四男)として生まれました。漢学者であり和歌にも通じていた父の影響もあり、18才の時(明治14年)政治家を志して上京するも眼病を患い断念、失意の時代を過ごした後今度は実業家を志して22才(1855年)の時に再度上京、牧場経営に成功するに至りました。
生活にゆとりが出来、友人より和歌・茶の湯を学び明治33年(1900年)正岡子規宅を訪ね、子規を生涯の師として尊崇する事になります(左千夫37才、子規34才)。
子規亡き後、その後継者として近代短歌の革新に努め、門下から斎藤茂吉・土屋文明等多くの大歌人を輩出させ、又小説家としての才もあり、「野菊の墓」は夏目漱石の激賞を受ける様な名作を発表しました。
そんな素晴らしい才能を生み育てた母屋は、田園風景の中に質素に静かに佇んでいました。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- アクセス:
- 2.5
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2014/04/24
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