この橋は日本の歴史を物語る。
- 4.0
- 旅行時期:2013/12(約12年前)
-
-
by モッサンさん(男性)
石山寺周辺 クチコミ:1件
安藤広重の浮世絵でも有名な近江八景「瀬田の夕照」に描かれ、日本三古橋の一つであり、また日本の道100選の一つでもある。琵琶湖には119本の1級河川が流入しているが、流出している河川は瀬田川しかない。昔は東から京都に向かうには瀬田川か琵琶湖を渡るしかなかった。文献上、初めて瀬田の唐橋が出てくるのは日本書記であり、日本古代最大の内乱戦争である壬申の乱(671年)の最後の決戦となったことが記載されている。昔からの唐橋を制する者は天下を制するといわれるほど、交通・軍事の要衡として何度も戦いの舞台となっており、都度破壊や修理・架け直しが行われてきた。徳川家康も唐橋の重要性から唐橋管理(通行人監視と修理・架け替え)のために膳所城を築いている。現在の橋は1979年に架けかえられた際、木造を廃して鉄筋コンクリート製となったが欄干に擬宝珠をつけた造りは踏襲されている。もともとの唐橋は現在地とは少し離れた場所にあったことが確認されており、現在地は織田信長の時代に架けられた場所とされている。唐橋を眺めながら歴史に思いを馳せるのも良い機会だろう。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- その他
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- 見ごたえ:
- 4.0
- 知らない人が見ればただの橋。
クチコミ投稿日:2014/02/01
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する