鼠小僧…若い人は知っているかなぁ…
- 4.0
- 旅行時期:2013/10(約12年前)
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by T04さん(非公開)
両国 クチコミ:76件
幼き頃、時代劇の一番のヒーローと言えば、水戸黄門でもなければ遠山金四郎でもなく、間違いなく鼠小僧次郎吉でした。時には映画やテレビドラマの主人公として、またコントの題材として、鼠小僧は大活躍していました。当時の私にとって鼠小僧は「大名屋敷に忍び込み、奪った金子を貧しい庶民に配った」ヒーロー的盗賊であり、そうした鼠小僧像は日本国民に広く浸透していたのだと思います。鼠小僧が大名屋敷に何度も忍び込んだことは事実ですが、どうやら酒や博打に浪費し、貧しい庶民に金子を与えた事実はないということです。しかし権力者である大名家に忍び込む盗賊は、非支配者階級の庶民にとって痛快であったはずと思います。”貧しい庶民に金子を配った”という鼠小僧の虚像は、幕末に活躍した戯作者の河竹黙阿弥が書いた作品であると言われています。そうした鼠小僧の虚像像は、芝居になって世に広まったのでしょう。明治12年1月の「朝野新聞」には、歌舞伎役者の市川団升が 芝居が当った礼として碑と永代供養料10円を寄付して施主となり、墓の横に石灯籠を寄進しているとあり、これが現在「回向院」にある供養墓であると思います。学界においても、芥川龍之介が「戯作三昧」・「鼠小僧次郎吉」・「復習」と鼠小僧をモデルにした作品を著したことなどで、鼠貧しかった当時の日本において鼠小僧はヒーローであり続けられたのもしれません。また、いつの頃からか鼠小僧の墓石のかけらを持っていると、「賭け事に勝つ」「運がつく」などのご利益があるといわれるようになり、墓石を欠き取る人が後を絶たなかったため、現在は墓前に欠き取り用の”欠き石”が置かれているのも面白いです。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.5
- JR「両国」駅西口、目の前を走る「国技館通り」を左へ直進した突き当りにある「回向院」境内です
- 見ごたえ:
- 4.0
- お墓ですが、欠き石付の豪華版です
クチコミ投稿日:2013/10/19
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