「ミケランジェロ展」より常設展示場の「ル・コルビュジェ展」がお勧め
- 4.5
- 旅行時期:2013/09(約12年前)
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by charaboさん(男性)
上野・御徒町 クチコミ:16件
今回の特別展「ミケランジェロ展」のスポンサーのTBS がニュース等で盛んに展覧会の宣伝をしていて、国立西洋美術館での開催にに先行して開催された福井県立美術館のクチコミに次のように書いた。「マスコミ、市内全域でミケランジェロ展を盛り上げようという意気込みとは裏腹に、美術館は閑散。展示内容が地味なものばかりでこれぞミケランジェロといものがほとんどない。システィナ礼拝堂の最後の審判の下絵、デッサンで興味あるものがちらほら、あとは、パンフレットにも使われた、レダ(作品としては現存せず)のための習作および「階段の聖母」ではいかにも苦しい。4つのピエタのうちの一体などこれぞミケランジェロという目玉がないと、ミケランジェロの名前だけでは人は呼べない、といことを実証している展覧会である。」以上の様に書いたこともあって西洋美術館での人気はどうなのかを知りたくて、足を運んでみた。システィナ礼拝堂の3Dによる際限が加わるものの、展示作品は福井の展覧会からミケランジェロのデッサンが一枚追加されるのみである。この展覧会に関しては、福井での展覧会に付け加えることは、人気面から見て何もないと確信した。
ところが、常設展会場での「ル・コルビュジェ展」の充実ぶりには、感心するばかりである(たとえ展示予定の作品の中に出品取りやめになってもである)。ジャンヌレ(本名)から建築家にル・コルビュジェどのような歩みを残したか、建築家としてのイメージがあまりに強烈なために見過ごしがちな画家、デザイナー、タピスリー作家、文筆家などのル・コルビュジェの多面体としての顔・マルティタレントぶりを再認識させてくれる、内容の濃い展覧会である。何よりも彼に関する展覧会が、彼の設計した国立西洋美術館の建物の中で開かれるということに意義がある。国立西洋美術館の草庵のドローイングも展示され、実際の建物と見比べながら観られて面白い。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.5
- JR上野駅から徒歩5分
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 特別展「ミケランジェロ展」は、1400円だが常設展のみは420円
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 特別展の入りもさほどではない。
- 展示内容:
- 4.5
- 常設展示の内容は充実。
クチコミ投稿日:2013/09/14
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