神辺本陣の街並みを歩く

5.0
旅行時期：2009/11（約16年前）

by Dr.Poohさん（男性）

福山クチコミ：2件

山陽道の本陣の一つ、神辺は、広島県福山市の北部に位置する小さい町です。
観光地化されていませんが、日曜祝日には地元の観光ボランティアの方によって、本陣や廉塾を案内してもらえます。平日は外からの街並を楽しむことができますが、行かれるのでしたら内部も見ることのできる休日をお勧めします。

黒塗りの土壁が続く本陣は、江戸時代に建てられた建物が往時の姿のまま、250年間そのまま伝えられています。内部は、100畳近くある広さで、関札がたくさん保存されています。

廉塾は、京都で朱子学を学んだ菅茶山が故郷で開いた塾で、全国から常時20人くらいの塾生が学んでおり、頼山陽も塾頭をしていた時代もあった場所です。内部には、往時の講堂・寮舎・居宅等が現存しており、講堂の前には筆や硯を洗った水路や、菜園・養魚池なども往時のままの姿をとどめています。

本当に飾り気がなく、観光地化されていない町で、往時の街並が保存されていることに驚きを感じさせられます。

時間に余裕があれば、神辺までは井原鉄道を使ってみてください。
元々は、井原と笠岡を結ぶ井笠鉄道があり、廃止後に国鉄が井原線を建設する予定だったのですが、国鉄再建のため中座し、といった歴史を辿り、関係自治体が平成11年1月11日11時11分11秒にこの井原鉄道を開業しました。井原鉄道は、岡山県西南圏域（総社市）と広島県備後圏域（福山市神辺）を結ぶ重要な交通手段として、開業後も毎年100万人を超える乗客数で、沿線の人たちに愛されています。
そんな訳で、井原鉄道では、多数の催しを行って工夫しながら営業しています。
沿線駅の名物もその一つ。ホリデーパスがあれば、お安くなります。
お昼には、井原駅でラーメンかバーガーを是非。
いばらーめん、具材は全て井原鉄道沿線の素材を使ったラーメンです。味はそこそこですが、この意気込みと安い価格が大人気です。380円也。ホリデーパスがあれば、300円☆
ごんぼうバーガーは、美味しいです。こちらは、ホリデーパスがあれば100円です。

この地域の活性化のためにも、皆さんも井原鉄道をご活用ください。