予約困難なカジュアルフレンチ＠青山

3.5
旅行時期：2012/07（約13年前）

by スパイスさん（女性）

青山クチコミ：3件

なかなか電話も繋がらないという人気の店。
（予約受付時間は14時～18時、22時～24時なので要注意）

2週間ごとに変わるメニューは、昼、夜ともに5250円のコース一本。
カトラリーは、各テーブルの引き出しの中にあり、
料理が登場する度に、客自らが取りだすセルフ方式。
とことんコストパフォーマンスにこだわったお店。

しかし、売りはそれだけではありません。
オーナーシェフの兼子さんは、
麻布十番のカラペティバトゥバ出身。
ソムリエを勤めるのは、
レコール･デュ･ヴァンで講師もされている田辺さんというすごいお店なのです。

まるっきり仕切りのない、
これぞ本物のオープンキッチンスタイルに驚きつつ、
まずは泡で乾杯！

アミューズブーシュは、すいかと梅干のスープ。
おおお、酢っぱい！　口の中が刺激されて、いっきに食事モードに突入。

続いて、こちらのシグネチャーであるフォアグラのクリスピーサンド。
スタッフから「ハーゲンダッツのクリスピーサンドに見立てました･･･」
と説明が入ります（笑）。
サクサクのウエハースでサンドされているのは、
赤ワインをまとったフォアグラ。
一個一個包装されているという手の込んだ演出。遊び心いっぱいです。

温前菜は、トリュフのポレンタ。
今回一番気に入ってしまったのがこれ。
トリュフの下に隠れているのは、半熟のうずら玉子。
ナイフを入れると黄身がとろ～り。

魚介料理は、まながつおとマコモダケのティエド。
フレンチというよりは和の味わい。
肉料理は2種から選択可、ということでしたが、迷わず牛ミスジを！
茄子と玉ねぎを煮詰めたものとカシューナッツのソースがかかっています。

アバンデセールは、トマトのコンポートとバジルのジュレ。
オリーブオイルをちょいとたらしていただきますよ。
バジルの苦味がスッと胃を落ち着かせるから不思議。
デセールは、あんずのムースケーキ。ジャスミン茶のアイス添え。

食後の飲物（コーヒー、エスプレッソ、紅茶、ハーブティーから選択可）まで
含んでの5250円は、やっぱりアフォーダブル!

シェフとソムリエは、最後はきちんと玄関までお見送りしてくれます。
どのお客様にもそうしてました。
シンプルさを通しつつも、押さえるとこは押さえた小気味いいサービスに
心をつかまれるお客様は多いはず。