「深良水門」は、江戸時代に芦ノ湖の水を潅漑用として静岡県に流すために出来た「深良用水」の水門です。
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- 旅行時期:2013/05(約13年前)
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by 魅々さん(女性)
元箱根・芦ノ湖周辺 クチコミ:19件
江戸時代、駿河国駿東郡深良村(ふからむら)の名主・大庭源之丞さんは水不足に悩む深良村の灌漑用に芦ノ湖から箱根山の湖尻峠下を貫通するトンネルを掘ることを思いつきした。
芦ノ湖の水利権を持つ箱根権現社の許可を得て、江戸商人・友野与右衛門さんの資金協力を受けて、1670年(寛文10年)に用水路を完成させました。
この用水は「深良用水」と呼ばれ、現在は狩野川水系黄瀬川支流の深良川となっています。
江戸時代は箱根も深良も小田原藩の領地であったので問題はありませんでしたが、両地は明治の廃藩置県で神奈川県(足柄県)と静岡県に分割され、湖尻峠が県境となりました。
その結果、両県で水利権をめぐる争いが起き、裁判によって静岡県に水利権が認められました。
このため、現在も芦ノ湖の水利権は静岡県が握っています。
もう一つの水門「湖尻水門」は神奈川県の管理下にあって単に、芦ノ湖の水量調節機能しかもっていません。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- その他
- アクセス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2013/05/17
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