ベンガラ色の吹屋を歩く
- 5.0
- 旅行時期:2009/12(約16年前)
-
-
by Dr.Poohさん(男性)
備中高梁 クチコミ:2件
岡山県の旧成羽町の吹屋には、今も尚、ベンガラ色の屋根瓦の街並が生活の場としてほぼ完全に残っています。
江戸時代中期から、ここ吹屋は吹屋銅山の町として発展しました。
幕末頃~明治にかけて、銅鉱精錬の副産物である赤色顔料ベンガラ(酸化第二鉄)の日本唯一の製造地として繁栄を極めました。
中国山地の山間に、突然現れるベンガラ格子と、近接する宇陀の粘土を使った石州瓦による赤褐色の重厚な商家の町並みが昔日の繁栄を偲ばせてくれます。
吹屋小学校もベンガラ屋根の素晴らしい小学校です。
本当に見ごたえのある、素晴らしい町並みです。
また、郊外には、銅とベンガラで栄えた広兼邸と西江邸の双璧となる豪邸があります。
西江邸は、代官御用所として惣代庄屋を務めており、鉄鉱石で日本で初めて紅柄の精製に成功して富を築きました。
西江邸の母屋等の創建は、宝永・正徳年間(1700年代)で、惣代庄屋で代官を兼ねていました。現在も、往時の白洲跡・郷倉・駅馬舎・手習い場・式台などの行政機構が残されています。現在も個人宅として維持管理されていることに驚かされます。
広兼邸は、江戸時代後期に小泉銅山とベンガラ原料の製造を営み巨大な財を成した、大野呂の庄屋広兼家2代目の元治が建てた巨大な邸宅です。
現在は、石積みの半分が土に埋まっていますが、それでもなお、壮大な石積みは来る人を圧倒します。映画「八つ墓村」の映画ロケ地としても知られています。
交通の便は悪いですけど、一度は訪れてもらいたい町並です。
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- 新見市の山中に街並があります
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- のんびりと街並を楽しめます
- 見ごたえ:
- 5.0
- ベンガラ色に染まれます
クチコミ投稿日:2013/05/12
いいね!:2票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する