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ウミガメの里親になり「自らの手で放流」させてもらった!(2013年の正月)

  • 5.0
  • 旅行時期:2013/01(約13年前)
せらおさん

by せらおさん(男性)

父島 クチコミ:4件

通常より短期間な小笠原旅行ができるタイミングである、お正月に小笠原は父島を訪れました。
3泊4日の現地滞在期間中は水温が低いこともあり、海に入るアクティビティは捨て、陸上でのレジャーを楽しみました。
うち、一日は、二見湾の周辺を歩いて楽しむ日として決め、お昼ご飯の前にココ海洋センターで軽く楽しむつもりで訪れました。
すると、入口に看板がかかげられ「ウミガメの里親さん、本日あと3名さま」と書かれているではありませんか!
しかも、里親は、自らの手でウミガメを放流する。のですと!

ウミガメの放流、というと、砂浜を競って海に向かう、小さなたくさんの亀の映像が思い浮かぶのですが、ここでの「里親放流」では生存率を上げるため、1年間飼育して大きく育ったカメを選んでいるのだそうです。

放流したカメにはタグが付いていて、これが各地で目撃されるとセンターを通じて里親にも連絡が来る、と言いますし、年に二回は通信が送られてくる、とのこと。
里親会は入会金が2000円、年会費が3000円。都合5000円で里親になれる!のであれば、一も二もなく「お願いします!」でした。

海に面した子ガメの水槽には、数多くの子ガメが泳ぎ、中に3匹だけ個体番号のタグを付けたカメが見つかりました。「あ、この3匹のどれかだね」と見ていると、一匹が特に元気に「外に出たいよ!」と訴えているような感じ。さっそく番号を覚えてお姉さんに伝えました。

名前を決め、里親申請を済ませると、さっそくカメの放流です。既に甲羅が20センチほどに成長している子カメはけっこう重いのですが、だっこしてみると意外に柔らかいのにちょっとびっくり。
砂浜に移動し、記念写真を撮ったあと、まずは「カメを洗ってあげる」作業から。甲羅をごしごし、顔の周りもごしごし。。。なんだかうっとりしてますよ、カメ。
そして、砂浜に、はい、と置きますと。
お?と顔を上げた摩耶(と名付けました)ちゃんは、おもむろに海に向かってよじ、よじ、、と進み始めます。
途中何度か休憩しながらも、無事に波打ち際に到着。。。二三度、波をかぶる間に摩耶ちゃんは無事、海へ。それまでのヨジヨジ状態だったのが、一気に泳いで沖へ沖へ。

大きくしてからの放流で、産まれてすぐに比べると百倍ほどは生存率が高くなるとは言うものの、実際に生き延びるかどうかはもちろん判りませんが、この広い海の中に自分達が放流したカメが泳いでいる。ひょっとすると本州までたどり着くかもしれないと思うと、心が暖かくなる私たちでした。

里親放流は一年中しているかどうか不明ですが、もし、訪れたときに掲示があれば、是非検討してみてください。Tシャツを買ったりするお土産も良いですけれど、こういう自分へのお土産もまた、良い記念になると思いますよ。

施設の満足度

5.0

利用した際の同行者:
カップル・夫婦
アクセス:
3.5
おがさわら丸の桟橋から、徒歩で15分以内
コストパフォーマンス:
5.0
入場料は「カンパ」です
人混みの少なさ:
5.0
混雑とは無縁でしょう
展示内容:
4.5
鯨情報も充実ですが、ウミガメの赤ちゃんをたくさん見られて素晴らしい
バリアフリー:
2.5
段数は少ないですが、階段は数カ所に

クチコミ投稿日:2013/01/14

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