高級店ながら良心的な価格

3.5
旅行時期：2011/12（約14年前）

by dune45さん（男性）

銀座・有楽町・日比谷クチコミ：1317件

元エノテカ・ピンキオーリのスタッフが始めただけあって、開店当初から話題のお店です。
場所は銀座の中心街。飲食店が多く軒を連ねるビルの６Ｆです。

今回は、ディナーで初訪問。夜7時前の入店時に既に3組ほどの先客がいらっしゃいました。当然この日も予約で一杯です。

ディナーメニューは、5040円、10500円のコース2種類とアラカルト。
アラカルトは前菜、プリモ、セコンドともに3種類くらいで、その中でも「2名様から」と言うものもあり、選択肢は多くありません。

アラカルトと迷った挙句に、5040円の“メニュークラシコ”コースをセレクト。こちらは前菜、プリモ、メイン、ドルチェ、カフェからの構成です。
この日はプリモが軍鶏のトルテッリーニだったのですが、ロングパスタも食べたい気分だったので、今が旬の「アルバ産白トリュフのタリオリーニ」を追加して、二人でシェアする事にしました。

オーダーして前菜が出るまでに30分強。
お客さんもまだ少なく、前菜は「タコ、セロリ、キュウリのサラダ」と言うシンプルな内容にも関わらず、かなり時間がかかります。

2皿のプリモのうち「トルテッリーニ」はさほど印象に残らなかったのですが、白トリュフのタリオリーニは私好みの一皿でした。トリュフとベストマッチのバターをメインに使ったソースなのですが、かなり細めに仕立てたタリオリーニとトリュフの相性は抜群です。

メインは羊だったのですが、羊の臭みが苦手な私は、子牛のローストに変ええもらいました。
火入れが絶妙で、綺麗なピンク色に色付いた肉が食欲をそそります。
オッソブーコと緑色の炒めた野菜が添えられています。肉自体はシンプルな味わいなのですが、この緑色の野菜が非常にいいアクセントとなっています。
中国野菜かな？と思い質問したところ、「ビエトラ」というイタリア野菜との事。

全体を通じて、北イタリア方面の料理が多いと感じたのですが、伺ったところでは、特にイタリアの地方を限定してはおらず、イタリア全土に渡っての料理を提供しているとの事。

銀座の中心街だけあって、あまり空間的にゆとりを感じるお店の作りではありませんが、ダークブラウンをメインカラーにした内装に、色温度の低いダウンライトは落ち着きます。
ＢＧＭはジャズ。店内は比較的静かで銀座の喧騒を忘れさせてくれます。

客席は全てテーブル席で、個室も2部屋ほどあるようです。

銀座にあってこれだけの料理とサービス。サービス料は取らずに、グラスワインも700円台から用意されており、リーゾナブルなプライスです。

銀座は私はあまり行かないエリアなのですが、銀座のイタリアンにあって、とても良いお店だと思います。