オープンパラレルの平行滑走路を2組備えた、わが国最大の「国際空港」
- 5.0
- 旅行時期:2012/10(約13年前)
-
-
by fmi(ふみ)さん(男性)
羽田 クチコミ:13件
「東京は国際空港が不便」という枕詞は、羽田空港が再び、名実ともに国際空港として復活したことから、過去の言葉になった。
80年代から始まった「おきてん」事業は、当初は90年代末の、ターミナル2つ、滑走路移転とC滑走路のオープンパラレル化で、終了する予定であった。しかし、2000年に再拡張事業と国際空港化事業が決定、2010年に4番目の滑走路であるD滑走路と国際ターミナル、おきてん事業のときから20年たたずに新たに建てた新管制塔が整備され、羽田は本格的に国際空港に返り咲いた。おきてん完成後、旧来のターミナル跡地などの再開発計画が色々取りざたされた時期があったが、現在の国際線関連施設はみな、かつてのターミナル跡地に建てられた。
滑走路そのものを4本持っている空港は、他に千歳(2本は自衛隊用)があるが、オープンパラレル滑走路を2組持つのは、羽田だけである。発着回数が年48万回を超える、ドイツのフランクフルト国際空港も、クローズドパラレル滑走路2本、横風滑走路1本(いずれも4000m、増設計画有)である。ターミナルが5つもあり発着回数年40万を超えるヒースロー空港が意外やオープンパラレル滑走路2本。
90年代から2000年代に相次いで開港したアジアの新空港群は巨大に見えるが、実は、現在の羽田空港の単純な広さは、韓国の仁川国際空港より一回り小さい程度である。アジアや欧州の大空港に比べ、滑走路は短い。
羽田空港の世界ランクだが、年間発着回数2011年で37万回で何とか世界ランク25位、ちなみにアジアでは香港や仁川を抜き2位。旅客総数は、2011年度は減ったにも関わらず年6200万人を超え、世界5位、アジアでは北京に次ぎ2位。航空大国の米豪の空港を入れてこの数字だから大したものだ。その数字のうち、国際線は、年発着数6万回、年利用数700万程度と言われている。
羽田空港は24時間空港であるが、交通アクセスの都合で貨物機のみに限られている。今後も段階的に増便され、増便枠の大半は国際線に充てられる。2013年度には国際線発着年9万回を計画、国際線ターミナルは、早くも拡張され、2014年に拡張完成の予定、現ターミナルの北にA滑走路に垂直にエプロンを増設。やはり「おきてん」で空いたかつての跡地を利用する。
羽田空港の面積は、存在する大田区の3分の1という。その土地は、従来の敷地東側沖に、東京都から出るごみを埋め立て確保した。埋立当初は底なし沼状態で、かなりの難工事だったと言う。京急の空港ターミナル乗り入れが、モノレールより遅れた理由のひとつでもあった。
冒頭に記したとおり、羽田空港は、世界的に見ても、都心に近く、アクセスが優れた空港である。ほぼ専用の軌道交通(モノレール)が、3分~4分間隔で結び、ヘビーレールも5分間隔で運行、都内まで20分~30分で結んでいる。
- 施設の満足度
-
5.0
- アクセス:
- 5.0
- 公共軌道交通が完備された空港。世界的に見ても最高水準のアクセス。
- 人混みの少なさ:
- 2.5
- わが国で最も混む空港である
- 施設の充実度:
- 5.0
- 個性的な3つのターミナル各施設
クチコミ投稿日:2012/11/17
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する