戦火を免れた市内では貴重な建物にも注目!
- 4.5
- 旅行時期:2011/11(約14年前)
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by snowblossomさん(女性)
青森市内 クチコミ:5件
企画展もやっているので、そちらのほうによく行くのですが、常設展示も好きで時々行きます。目玉展示品は、縄文時代の土器ですが、個人的には野生動物や隕石や青森県の歴史コーナー(中世~近代)が好きです。シベリアやサハリン、北海道、日本海沿岸各地、中国北部などとの交流の歴史や、そのことでやってきた文物などの展示が面白いです。蝦夷錦や月琴など、美しくて好きですね。青森を中心とした地図というのもあり(笑)、それによると、青森-京都は青森-ハバロフスクと同じくらいな感じでした。少ないですが、幕末に使われた銃や弘前藩の絵師が描いた異人図などの展示もあります。吉田松陰が津軽半島まで足を延ばしたことなどをもっと取り上げていてもいいような気もしますが、展示の内容と方法にはまだ発展の余地がある博物館です。
青森県には作家と美術家が多いのですが、ジャーナリストというジャンルもあり、戦場カメラマンの沢田恭一(歴史の教科書のベトナム戦争の項目で載っている「川を泳いで逃げる親子(安全への逃避)」が有名)や、新聞日本を発行していた明治のジャーナリスト・陸羯南(正岡子規を経済的に社会的にサポートした人として知られています)などの紹介もあります。最近、沢田教一氏の使っていたライカが展示され始めましたので興味のある方はどうぞ。
ところで、青森市は、太平洋戦争の空襲で市街地の90%以上が焼けてしまった戦災都市でもあります(北日本最大の空襲だったそうです)。古い建物はほとんど残っていないのですが、この博物館は昔銀行(第五十九銀行)だったもので、石造りのため焼けずに残りました。青森市内に現存する数少ない戦前の建物で、非常に貴重なものです(国の登録有形文化財)。たまに建物見学ツアーも行われているので、建築に興味のある方はHPなどでチェックしてみてはいかがでしょうか。内装にも五十九銀行にちなんで「5」と「9」をあしらった模様などが彫られていたりして、昔の建物は遊び心があるなあと見るたびに感心します。
http://kyodokan.exblog.jp/
- 施設の満足度
-
4.5
- 利用した際の同行者:
- その他
- アクセス:
- 3.0
- ワシントンホテルからすぐ。私は駅から歩きますが、バスだと停留所にして3つ4つの距離です。
- コストパフォーマンス:
- 3.5
- 常設展示は300円ほど・・・。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 企画展以外は常に空いています。ものすごくゆったりできます。
- 展示内容:
- 4.0
- 縄文式土器が目玉展示品ですが、青森県の動物や隕石、エミシの時代の発掘物、蝦夷錦や北方世界とのつながりなども興味深い内容です。
- バリアフリー:
- 4.0
- エレベーターやスロープで登っていけます。
クチコミ投稿日:2011/11/22
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