飛鳥山下跨線人道橋〔鉄道歴史的資産〕

5.0
旅行時期：2011/07（約14年前）

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嘗て、国有地に於いて道路法適用外道路なるものが存在し、該道路をして赤道（あかみち）と称したが、該跨線橋も元来は赤道踏切を廃止し代替として設置されたものである。
飛鳥山公園は明治６年（１８７３年）に大政官布告に依り指定された我が国最初期の公園だったが、関東大震災以降、列車本数増加と京濱線電車運転が田端-赤羽間延長運転が決定し此れに従い王子駅、及び、赤羽駅が移転を必要とした事から路線設定上、踏切は望ましからぬ存在となり、大正１４年（１９２５年）に鐵道省に拠り中路ブレースドリブ固定アーチ橋が建造された。
橋梁部材に明治１３年（１８８０年）～大正元年（１９１２年）製造の鋼鉄製軌条をアーチ状に組立てたもので、古軌条使用アーチ橋使用例は、他に、東北本線栗橋駅跨線橋にのみ存在したが、橋上駅化に依り解体され該橋は現存する唯一例である。
建造以来８６年、近年老朽化進行と耐震性問題が浮上し架替が検討されている。
該橋は現在でも東京都資産では無く鐵道省後継継承団体たる東日本旅客鉄道資産である。

飛鳥山下跨線人道橋（あすかやましたこせんじんどうきょう）
東京都北区王子１
東北本線王子駅南口徒歩３０秒