鴻臚館展示場 お勧めの説明ボランティアスポット
- 4.0
- 旅行時期:2011/05(約15年前)
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by 雪兎さん(非公開)
博多 クチコミ:9件
「鴻臚館(こうろかん)は、古代に外国からの来客を接待する迎賓館で、京都の平安京、大坂の難波、福岡の3か所に設けられた施設ですが、現在その場所が特定されているのは福岡の鴻臚館だけ」
という事で大変珍しい場所です。沈没船でもないのに中国青磁の茶碗がごろごろ重なって出土している状態が保存されていて、日本国内では未だ見なかった発掘状態だと思います。来客に供した食事の為に取り揃えられたもので、しかも外国人用に出来る限り立派な食器をという地政学的配慮で、当時高価な外国製である中国青磁がこんなにあったのだと思います。破片ではペルシャの物まであった様です。
「福岡の鴻臚館の前身は、日本書紀の中に書かれた筑紫館(ちくしのむろつみ)と考えられ、その時代を含め鴻臚館は、7世紀後半から11世紀前半までの約400年間、大陸との対外交渉文化交流の窓口として重要な役割を担っていました」
という事で、その後この場所は福岡城や軍隊や平和台球場にも使われていますので、日本書紀から江戸時代までの遺跡が累々重なっているようです。今も昔の敷地が想定される広い範囲で調査中です。
出島で有名な長崎は、徳川幕府が管理した江戸時代の海外貿易の窓口として有名ですが、それ以前の大和朝廷やその後の戦国時代から江戸時代に至る長期期間、海外交流や貿易のの窓口が博多だったという事がよく分かる施設です。
歴史に沈んでしまった博多の歴史が残念だと、説明のボランティアさんからくどいほど説明頂きました。鴻臚館展示館は無料でしかもボランティアさんの説明も伺えますので足を運ぶと楽しいです。
個人的に前に行った長崎の話と繋がる歴史を知る事が出来、博多の旅が楽しくなりました。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 外国人観光客が少ないせいでゆったりしてます
- バリアフリー:
- 2.5
- 見ごたえ:
- 4.0
- 日本で中国青磁の椀がこんなに積み重なって出てくる所って他に無いのではと思います
クチコミ投稿日:2011/05/02
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