思い返してみると金沢で名店「小松弥助」さんで
感動的なおすしをいただいて以来、
おいしいおすしから遠ざかっていたと思い...
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そもそも私は料理の味だけに反応するタイプではないので、
それは当然のことかもしれませんが、
あの時以来、いつか絶対に行ってみたいと思い続け、
ついに行ってきました。
それがこちら、「もり田」さんです。
小松弥助さんの兄弟子に当たるからなのか、
タイトルどおり、物事をきわめて行くと
同じ結論にたどり着くからなのか、
久しぶりにお米が生きているという前提での
握りに巡り会いました。
おまかせで握られてくる旬のネタの数々が
大小取り混ぜた感動を繰り広げてくれるのですが、
一貫して感じたのは、やはり「お米が呼吸できるくらい」の
軽さで絶妙に握られたシャリですね。
それを特に感じさせてくれたのがネギトロの
手巻きでした。
奇しくも金沢でも同じようなネギトロ巻がやはり人気を博していたのです。
今回いただいた中では圧倒的にネギトロ、
次に車エビ、そしてマグロのヅケですかね。
どうしたらおいしくなるかというのを、味のレベルだけで考えた場合、
フレンチのように奇を衒ったソースになってしまうのですが、
食材が生きているという前提に立って考えた場合、
理屈を超えたおいしさに昇華するのだと思います。
ご主人のお人柄、食に対する真摯な姿勢
すべてが見事に体現されている。
いつまでもお元気で感動をつむぎ出していただきたいと思います。
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投稿日:2018/07/10