2016/08/30 - 2016/08/30
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funasanさん
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ファンタジアは午後2時、スペインのマヨルカ島パルマに入港。マヨルカ島はバルセロナから飛行機で1時間半ほど、年間300日以上は晴れているという天気に恵まれた温暖なリゾート地である。夏はきれいなビーチを求めてヨーロッパ中からの観光客で溢れかえるという。美しいビーチと新鮮な魚介類、そして州都パルマにある歴史的建築物、観光客をひきつける魅力に満ちている。期待がわく。
◎私のホームページに旅行記多数あり。
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/
『夢の豪華客船クルーズの旅
ー大衆レジャーとなった世界の船旅ー』
本書完売につき、電子書籍アマゾン・キンドル版として
新たに出版しました
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クルーズ7日目の朝、バルコニー(写真)に出て潮風にあたる。夏の地中海は天気が良く連日素晴らしいクルーズ日和となる。ここでストレッチ体操をし深呼吸をする。朝からジワジワ~と喜びがあふれてくる。
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しかし、今日がクルーズ最後の寄港地だと思うと何だか寂しくなる。旅の終わりはもの哀しい。そんな哀愁を感じながら誰もいない早朝のデッキ(写真)を散歩する。
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パルマ入港は午後2時と遅い。よって、この日の朝食はメインダイニングで本格的な朝食にしよう。妻と2人で2層吹き抜けのダイニングルームにある大階段(写真)を下りていく。気分だけでもタイタニックの世界だ。
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Good morning, ようこそ「 ダイニングルーム」(写真)へ!大勢のスタッフが準備万端整えて我々を迎えてくれる。ビュッフェは気楽でいいが、時間のある時は是非メインダイニングの朝食をおすすめする。
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朝からリッチな雰囲気が漂う中、テーブルに着席し料理を色々注文する。 フレッシュジュースに焼きたてのパン、温かい卵料理にフルーツ盛り合わせ、そして熱々のコーヒー……。 忙しい日常が嘘のようなゆったりとした時間が流れる。
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朝食のメインとしてエッグ・ベネジクト(写真)を注文する。付け合わせにチーズもあり朝食として素晴らしい一品となる。
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メインダイニング大きな丸窓(写真)から海が近くに見える。さて、このような優雅な朝食をとりながら妻と何を話すか?これが問題だ。話題のない熟年夫婦では旅の楽しみや価値が半減してしまう。
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何事も戦略が必要だ。ビジネスでも投資でも、そして恋人獲得から夫婦関係まで…。つまり、私は“妻の気持ちが盛り上がっている時”に夫婦間の大事な話をする。
写真:ダイニングルームにあるビュッフェ・コーナー -
夫婦間の大事な話とは、つまり「私の都合がよくて妻に迷惑がかかること」を了解してもらうことである。了解なしで実行すれば自分勝手な行動となり妻の心が離れていく。
写真:ダイニングルームにあるビュッフェ・コーナー -
妻(写真)はキャリアウーマンとしてフルタイムの仕事と子育てを両立させながら家族に貢献してきた。超多忙な妻を無視して私が仕事人間(最悪遊び人間)になったら家庭が崩壊する。私も家事・育児に積極的に参加し妻を支えてきた。
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しかし、私には夢があった。「早期退職して世界に旅立つ」である。男のロマン!夢見るのは簡単であるが、実行は不可能に近い。私は何度も妻に夢を語りその都度拒否された。「何を夢みたいなことを考えているのよ!」である。
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資金計画、子育計画、老後計画、全てのシュミレーションをして妻に熱っぽく語りかけた。しかし、答えはいつも「No」であった。
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息子が大学生になり、娘も高校に入学した春、私は妻を誘ってある高級ホテルに泊った。子育て中はいつも家族4人での旅行だったか、久しぶりに夫婦2人だけの1泊旅行である。
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レストランでのディナーが終了した後、私は妻をホテルの最上階にあるバーに誘った。酒の飲めない私はホテルのバーに入ったことがないにもかかわらず…。
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そこで、再び私の夢を切り出した。気分の盛り上がっている妻は「そうね~、子育てに目どがついてきたし、○○さん(私)はよく手伝ってきてくれたしね。」ワインを飲みながら「娘が高校を卒業したら…いいんじゃない」
「ワオー~」「やった~」である。
こうして私の早期退職の夫婦間合意ができた。私が50才の時である。
そして、3年後、娘が大学生になった時、私は自由の身(退職)になった。 -
さて、ファンタジアはマヨルカ島パルマに接近してきた。遠くにパルマ大聖堂(写真)が見えてきた。パルマはバレアレス諸島州の州都であり、人口は約40万人程度と結構多い。
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船はゆっくりとパルマの港に入港する。今日も海も空も青く夏の強い陽光がパルマの市街を照らしている。実に美しく感動的な入港シーンである。
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既にコスタクルーズの客船(写真)が入港している。世界各地から人々はクルーズに乗って地中海に浮かぶ小さな島「マヨルカ島」にやってくる。
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世界が平和でなければクルーズは実現できない。クルーズは嵐を避け戦争を避けて自由に航路を取る。ゲストは安心して快適な船旅を味わえる。
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そして、寄港地に着けばオプショナルツアーが待っている。波止場には大型バス(写真)が並びゲストは自分の目的に合うバスに乗車する。我々はパルマの中心地までの単純往復のバスに乗車する。
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真っ先に訪れる場所が「パルマ大聖堂」(写真)である。遠くから見ても迫力満点の大聖堂である。地中海の島にこれだけの大聖堂が建てられていることに驚く。
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この大聖堂の建築は古く何と1587年に完成した。カタルーニャ・ゴシック様式という。その後、20世紀初めにアントニ・ガウディの設計によって王室礼拝堂が改修された。
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大聖堂(写真)の全長は121m、全幅は55m、身廊の全高は44mもある。ゴシック様式の主要な大聖堂の身廊の高さを比較すると、あのパリのノートルダム大聖堂が33m、それより高い!
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大聖堂の正面ファサード(写真)を見上げる。
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いよいよ大聖堂の内部(写真)に入る。緊張の一瞬。外は暑いが大聖堂の中は涼しい。ここは天然のエアコン室だ。椅子に座って祈ろう!
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バラ窓のステンドグラス(写真)が美しい。まるで夏の花火が打ち上がったようである。この聖堂内には1,236枚ものガラスがあり、世界有数の規模のステンドグラスだという。
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王室礼拝堂(写真)に入ると雰囲気が一変する。何やら奇妙な雰囲気が漂う。実は1903年、マヨルカ司教によってカタルーニャ人建築家のアントニ・ガウディが修復計画に招聘された。そして彼の斬新なデザインが採用されていく。
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聖歌隊席・祭壇などの配置変更、壁画・説教台・天蓋のデザインなどガウディ流の修復を行ったが、意見の食い違いから1914年には彼は修復計画から手を引いている。
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大聖堂の高台から青い地中海が一望のもとに見える。何もかも輝いている。“夏のバカンス最高”そんな気分だ。
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大聖堂見学の後、パルマ市街をぶらぶら歩きする。小道(写真)にはショップが軒を並べ、いかにも観光地らしい雰囲気が漂う。
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小道にはお洒落なカフェがありスイーツが山盛りになっている。つい入りたくなってくるが、ここは我慢して先に進む。すると突然大きな広場(写真)に出た。
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「マヨルカ」は、スペイン語で「大きい」の意味らしい。その名のごとくマヨルカ島は、沖縄本島の3倍もの大きさを有している。街路樹が美しい大通り(写真)を歩いて港方面に向かう。
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我々熟年組はあまり観光旅行に熱心ではない。むしろ早めに客船(写真)に帰って、各自の自由時間を大切にする。今夜はクルーズ最終日である。
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まずは部屋に帰って熱いシャワーを浴びる。そしてベッドの中へ!30分くらい仮眠する。これで元気回復、さて、これから何をするか?
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友人夫妻と別れ、妻とも別れて1人で客船内をぶらぶらする。この自由さがとてもいい。中央アトリウム(写真)の豪華な雰囲気を味わい…
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いつものカフェ(写真)に行ってカプチィーノを注文する。毎日来るとスタッフと親しくなり色々お喋りできる。これが楽しい。
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妻は積極的に船内のイベントに参加する。夜のプールサイドでのダンス(写真)にも遠慮なく加わる。お相手は背が高くてカッコいい青年(スタッフ)である。
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ここでも男と女の違いが出てくる。女(妻)は新しいことに軽いノリで参加し人生を楽しもうとする。男(私)は今までの習慣やらイメージに縛られて一歩が踏み出せない。男よ、新しいことにチャレンジして自己変革せよ。そして人生をもっと楽しめ!
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