2017/02/12 - 2017/02/12
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funasanさん
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久しぶりのメキシコ(カンクン・コスメル)旅行である。まずは成田から全日空のビジネスクラスでヒューストンまで飛ぶ。往路は約12時間、帰路は何と14時間もかかる。
シニア世代にとって狭いエコノミーではいかにも辛い。ロングフライトこそビジネスクラスの本領発揮であろう。特に、ANAのヒューストン線はボーイングの最新型B777-300ERを使っているので、居住性抜群!昔のファーストクラス並の座席、サービスを体験できる。(1人旅)
私の新著出ました。
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私のホームページに旅行記多数あり。
『第二の人生を豊かに』
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2月11日(土)午後4時頃、ヒルトン成田にチェックインする。ヒルトンは時々大幅ディスカウントをするので、その時を狙って予約を入れる。税・サ込で10161円(キャンセル不可)。2人で泊まっても同じ料金なので結構お安くなる。
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私はヒルトンのエリートメンバーなので最低料金で予約しても9階以上の広めの部屋「デラックス・プラス・ルーム」(35㎡)にアップグレードしてもらえる。また、朝食券、プール・サウナ利用券、ウエルカム・ドリンク券等ももらえる。こういう特典があるとどうしてもヒルトンに泊ってしまう。上級客を囲いこむヒルトンの思うツボである。
ヒルトンのゴールドメンバー特典については以下に詳しい。
http://4travel.jp/travelogue/11153027 -
翌、2月12日(日)朝7:00、1階にあるレストラン(写真)に行き、軽い朝食にする。今回の旅行はかなり長い。アメリカ(ヒューストン)に4泊、メキシコ(カンクン)に3泊、カリブ海に浮かぶメキシコ(コスメル島)に7泊、合計14泊16日間の1人旅である。
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ヒルトン成田の朝食はなかなか充実しており、食べずにビジネスラウンジに直行するには忍びない。新鮮野菜、ハム、チーズ、フルーツを盛り合わせ、私の朝食第1弾(写真)とする。
食べ放題の優雅なビジネスクラスの旅でいかに食べないか?日頃のストレスの有無が食べ方に影響してくる。 -
お次は卵のステーションでオムレツ(写真)を作ってもらう。これでヒルトン朝食は十分だ。私はプチ糖質制限食を実践しているので、日頃朝食に炭水化物は取らない。
最後にスタッフに紙カップ(注)をもらいコーヒーを注いで部屋に持ち込む。海外旅行の朝、ホテルの部屋でのコーヒータイムは格別である。
注:欧米のホテルではコーヒーの横にテイクアウト用の紙コップが置いてある。 -
朝8時発のヒルトンのシャトルバスに乗って成田空港に行く。そして、全日空のビジネスクラスのカウンターでチェックインを済ませ、急ぎ足で(急ぐ必要はまるでないのであるが、気が焦ってしまう)ビジネスラウンジ(写真)を目指す。
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本日の搭乗ゲートは第5サテライトにある54番で、このゲート近くにあるANAラウンジに入る。室内は非常に広いが結構混んでいる。
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大勢の客をさばけるよう食材・ドリンクコーナー(写真)も広々としている。私は既に朝食は軽く済ませてきているので、余裕を持って見て回る。ガツガツしない。
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新鮮な生野菜とマカロニサラダ(写真)。
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温かいおかずは鳥の唐揚げとフライドポテト、もう1つの大皿に焼きそばがある。
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日本人の定番の稲荷寿司、海苔巻き、おにぎり(写真)
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各種サンドイッチ(写真)
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そして、各種のパン(写真)。こうして見ると、ほとんどが炭水化物による料理となっている。今や世界からヘルシーと見られている日本食は実は糖質過多の問題のある食生活である。無自覚的に日本食を食べていると糖尿病を誘発する恐れがある。
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アルコール類(写真)は私にとって「猫に小判」なので素通りする。
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ANAラウンジでは営業時間中いつでも料理をオーダーできる。メニューは各種うどん、そば、ラーメン、カレーまで。これまた炭水化物のオンパレードである。しかし、かたくなに糖質制限をすると何も食べれない。人生が味気なくなる。
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今日は2週間にわたる海外1人旅の初日だ。一緒に盛り上がる妻も恋人も旅の友もいない。ここは心を開放してプチ糖質制限食は中断して好きなものを食べよう!「一人で盛り上がろう!」という訳で、ANA特製チキンカレーを注文、唐揚げやチャウダースープと一緒に2回目の朝食にする。いよいよ始まった楽しい無限食欲地獄????
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勢い混んでカレーに食らいついたが、私にはスパイシー過ぎる。半分以上残す。甘党の私はデザートに期待したのであるが、ビスケットのみ。朝食の時間帯のためか食材は陳腐であった。カプチィーノはgoodでした。
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ここのラウンジは滑走路の見える広いラウンジの奥にも多数のラウンジ(写真)を擁している。少し歩くだけであるが、驚くほど空いている。こちらも食材コーナーがあるので、私は周囲に誰もいない席に陣取る。
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そして、朝食後は仮眠コーナー(写真)に行き、しばらく休む。食後、体を横に倒せると本当に楽に感じる。妻のつぶやきが聞こえてきそうである。「おじいさん、しっかりしてよ」
このビジネスラウンジの隣にファーストクラス用のラウンジがある。
参考:全日空「ANAスイート(ファースト)」ラウンジ体験記(成田空港)
http://4travel.jp/travelogue/11156193 -
いよいよ機内に乗り込む。ビジネスクラスの座席配置は最近流行りのスタッガード式「1-2-1」の横4列である。中央2席(写真)の間に大きなテーブルがありお互いのプライバシーは保てる。逆に仲良く2人で旅行したい夫婦や恋人達にとっては席が離れすぎている。
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1人旅を愛する私は断然窓側の席である。しかし、ここで注意がいる。窓側には1席しかないが、本当の窓側席と通路に面した窓側席(写真)の2種類がある。
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勿論、私は本当の窓側席(写真)を予約した。参考までに、ANAヒューストン線の座席配置をリンクしておく。奇数の座席番号が本当の窓側で座席5,7,9,あたりがお薦めである。11番以降になると飛行機の羽根やエンジンに視界が遮られる。私は往路は9Aを確保した。
https://www.ana.co.jp/international/departure/inflight/seatmap/detail.html?c=b777_300er_1 -
さて、その座り心地であるが…。座席幅に余裕があり狭さは感じない。個人的な感覚であるが、以前乗ったエアフランスやSASスカンジナビア航空のビジネスクラスの座席よりも居住性がいい感じがする。Very Good!
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アメニティー類(写真)は大したことがない。
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席に着くと直ぐに日本人CAが挨拶にくる。今日はやや期待外れのベテランCA、年齢や容姿で差別をしてはいけないと思いつつ、気持ちが少し沈む。それでもウェルカムドリンク(写真)を飲みながら、メキシコまでの遠い旅路に想いを馳せればたちまち気持ちは高まる。
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そして離陸の時を迎える。本日は快晴、最高のフライトである。本機B777-300は成田空港周辺の風景を眼下にどんどん高度を上げていく。GO,GO,GO だ。
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水平飛行になったところでノイズキラー付帯のヘッドフォンをしてANAのオーディオシステムからクラシック音楽を聴く。私の好きなブラームスの『ヴァイオリン協奏曲』(写真)があったので、早速聴いてみる。ソリストは日本が誇る樫本大進である。
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私は大学生の頃、この曲をよく聴いた。特にソロヴァイオリンが甘く静かなメロディを弾く第2楽章が特に気に入って何度も聴いた。月日の流れるのは早い。あれから既に40年以上もたってしまった。
ブラームス『ヴァイオリン協奏曲』第2楽章
https://www.youtube.com/watch?v=5z-O_ZE0asE -
私は海外旅行に出かける時、新しい本を数冊購入して機内に持参する。今日は南和友著『老いるほど血管が強くなる健康法』を読みはじめる。人間の老化は避けられず、あらゆる機能が劣化していくと思っていたので、この表題は魅力的である。ネーミングがうまい。本書のポイントは従来の健康指南書に自律神経を味方につけた所にある。海外1人旅をすると血管が強くなる。
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いよいよビジネスクラスの食事がはじまる。雲上のANAレストランのお味は如何?飲み物リストからANAオリジナルドリンクの「香るかぼす(はちみつ入)」と紅茶をオーダーする。食事の前の「アミューズ」(写真)は胡麻スティック、アプリコットとバターのロール仕立て、2種のオリーブとチーズである。アミューズの見栄えはいいが、お味は?イマイチ。
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前菜は「ローストビーフ、ずわい蟹のサラダに林檎のコンフィを添えて」+暖かいパン各種(写真)。ローストビーフは当たり外れがあるので恐る恐る食べてみると、まずまずの味である。しかし、何故か感動がない。恐らく、昨年の11月にANAファーストクラス(成田→シンガポール)に乗り、その時の機内食の感動記憶が残っているからであろう。
参考:ANAファーストクラス搭乗記
http://4travel.jp/travelogue/11189972 -
本日のメインディッシュは2種類からの選択で牛フィレ肉のソテー(写真)orメカジキのグリル、この他、「とうふ屋うかい」とANAのコラボ作品の和食もある。私は牛フィレ肉を選択。紀州南高梅とグリーンペッパーソースが柔らかいフィレ肉にあい実にうまい。付け合わせの野菜とともにほぼ完食する。
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デザート類も充実しているので、ここは頑張って全てに挑戦する。
写真前列左にあるのが、(メニューより)パティスリー界のピカソと賞賛されているピエール・エルメ氏とANAのコラボ作品「ピスタチオとイチゴのグラスデザート」(ピカソを理解できないのと同様、街のスイーツとの違いが?)チーズ2種(シャウルス、ミモレット:珍しい味であるがうまいかどうかは別、疑問の残るチーズだ)、フルーツ盛り合わせ、そしてコーヒー。 -
2時間くらいかけて優雅な雲上のディナーが終了した。ここらでトイレに行き、借りたカーディガン(写真)に着替えて寝る準備に入る。
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ANAビジネスクラスの座席の素晴らしい所は、フラットベッドは当然として、両サイドの肘掛が「左側は下に下がり、右側は上に上げれる」ことである。これによってベッドの幅が広がり寝返りも自由にできる。
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座席の上に弾力性のあるベッドパッドを敷く。これは東京西川「エアーサイクロン®」をANA BUSINESS STAGGEREDシート用にカスタマイズしたという。これを座席に敷いて寝転がり、薄く暖かい掛け布団をかぶれば、もう完全にベッドルームである。
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ビジネスクラス(写真)は50席くらいあるが本日のビジネスクラスはほぼ満席である。ヒューストンはテキサス州の中心都市でトランプ新大統領誕生で新幹線建設に弾みがついている。ここにビジネスチャンスがある。
実は東海旅客鉄道(JR東海)による「テキサス新幹線」が2021年の開業へ加速している。高速鉄道の受注競争で日本は中国に押され気味なので是非ここテキサスで一矢報いてほしい。頑張れ企業戦士達よ! -
昼間のフライトなので折角ベッドルームに潜り込んでもそれ程眠れない。軽いお昼寝程度で目が醒めてしまった。そこで、映画を1本見る。テキサスを舞台にした『最後の追跡』(写真)である。
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不況にあえぐテキサスを舞台にした銀行強盗の物語で、ヒューストンを理解するヒントになるかな、と思って見た。深みのあるいい映画であるが、いかにもテーマが重い。気持ちが沈んでいく。海外旅行の旅立ちの映画としてはよくない。
見終わった後、チーズケーキとコーヒーを注文して気分転換する。 -
ヒューストン到着までたっぷり時間がある。時々、バーコーナーでストレッチ体操をしたり、ヘッドフォンで好きな曲(ラフマニノフ『ピアノ協奏曲第2番』)を聴いたりして時間をつぶす。
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夕方6時頃になると座席のあちこちからいい匂いがしてくる。各自が好きな料理(注)を注文して食事をしはじめているのである。1回目のフルコースの後、お好きな時にどうぞ。私は「野菜のガレットお好み焼き風」と「うかい名物・豆水とうふ」を注文する。
注:お好み焼き、ポークカツサンド、ロースカツカレー、スープ3種、一風堂ラーメン、舞茸うどん、ガーデンサラダ、チーズプレート、フルーツ、アイスクリーム、おつまみ各種 -
そして、その後、もう1本、懐かしい映画『私をスキーに連れてって』(写真)を見る。この映画は今から30年前の1987年に公開された。当時の私は35才。日本人は皆若くて元気で若者はスキーに夢中だった。
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志賀高原焼額山のロングコースを快適にダウンヒルし、志賀高原プリンスホテルに泊まる。そんな夢のようなシーンの中、若い2人が偶然出会い、恋に落ちる。
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主演女優の原田知世は清楚でとても可愛いく、主演男優の三上博史のスキーはかっこよすぎる。(実際はプロスキーヤーの演技)私の青春もスキーと共にあり、友人や恋人と何度もスキーに行った。新婚旅行は北海道ニセコスキーである。
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そんな青春讃歌の映画を見ながら自分の過去を振り返っていると、なぜか涙が出てきた。帰らぬ青春への憧憬?若さは失ってしまったが、妻と子供(2人の孫にも)恵まれ、たった1人で遠くメキシコに旅立つ時間と健康と、そして多少のお金も出来た。
写真:2回目の食事「和食」 -
「いい人生だったな~」と感慨に浸りながら、窓を開けると、そこはアメリカの夜明け(写真)である。先日、私は65才の誕生日を迎えた。65才から75才まで、本格的な老後を迎えるまでまだ10年もある。
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これから10年、何に向かって進もうか?悩みは若者だけの特権にあらず。人間、いくつになっても「どう生きるか」悩むものである。65才の解答を求めに私はこれからメキシコ・カリブ海に行く。
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