【2016年12月】アンドラ旅行記（2of2,アンドラ編）

2016/12/09 - 2016/12/12

もともと出かける予定はまったくなかったのですが、カタール航空のバルセロナ往復が込み込み4万円台前半と異常に安く、飛び地のように残っていた未訪問国アンドラに行く絶好の機会と、有休1日使って3日間の日程で参戦決定。これだけ安ければヨーロッパ3日の弾丸でも惜しくありません。
本来バルセロナで半日観光できる予定だったのですが、フライトの遅延によりバルセロナでの時間が無くなってしまいました。

【FLIGHT DATA】
QR 813 Y 09DEC HNDDOH 2350 0600
QR 113 Y 10DEC DOHFCO 1450 1855
AZ 78 Y 10DEC FCOBCN 2125 2315
QR 142 Y 11DEC BCNDOH 2125 0540
QR 812 Y 12DEC DOHHND 0710 2230

エリア アンドラ・ラ・ヴェリャ(アンドラ)

2016年12月11日(日)

アンドラ行きのバスは北バスターミナル発とサンツ駅発があるようだが、スケジュール的に後者のほうが都合がよかったのでサンツ駅まで移動。最初は地下鉄で行くつもりだったが、時間があるのと駅まで歩けない距離ではなかったので散歩がてら徒歩で。12月の早朝でもそれほど寒くない。このあたりもバルセロナの魅力。

鉄道駅に来ると用がなくても偵察がてら中に入って雰囲気etc.を確認したくなる性分なのでとりあえず中へ。
ここバルセロナの第一言語はカタルーニャ語で、町の案内板などもカタルーニャ語→スペイン語の順で表記されていることが多いが、ここは旧国鉄駅とあってスペイン語が先の表記。
それにしてもカタルーニャ語ってスペイン語とフランス語とイタリア語を足して3で割ったような言語のような。

駅の北のバスターミナルは国際路線の発着が多い。
ヨーロッパの長距離バスでその名をよく見かけるeurolines社が出札業務を担当しているようでここで切符を購入。
一応国際路線とあってパスポートの提示を求められた。

帰りはアンドラからそのまま空港までバスで直行する予定なんだが、サンツ駅発、空港着という形での割引切符はないようなので、普通にサンツ駅発着の往復切符を購入。切符のほかにボーディングカードも渡されたがこれの意味がよくわからないって思っていたんだが、今見てみるとどうやら行きの切符が出札窓口で回収されそれと引き換えにボーディングカードが渡された模様（行きと帰りの2枚の切符が渡されたように思ったがよく見ると上は領収書で下が帰りの切符っぽい）。

5分遅れて8時20分発。アンドラまでは3時間のバス旅行。バルセロナを出てしばらくすると車窓に突起物が多数付着したような独特かつ異様な山容が現れる。
道路標識より、予想どおりこちらがキリスト教の聖地とされるモンセラット。モンセラットは「のこぎり山」の意だそうで、むべなるかな。

目指すアンドラはピレネー山脈のど真ん中に位置することから、バスは山岳地帯に分け入りどんどん高度を上げていく。ダムにせき止められたダム湖を通り過ぎる。車窓を見ている限り冬というより晩秋のような景色だ。

いよいよアンドラへ入国。
有料道路の料金所のようなゲートや税関施設などがあるものの特に何もなくスルー。

11時12分、バスターミナルに到着。
バルセロナから1,000m近く標高差があり、バルセロナとはうって変わって冬の寒さに身が引き締まる。

このアンドラという国、免税故にこの国を訪れる人は周辺地域からショッピング目的で来る人が大半なのだろう、必然的に大型ショッピングセンターや駐車場が多くなる。

市内のメインストリートも当然ながらブティック・家電販売店などショッピング街と化している。
その中をサンタ御一行がパレード。普段季節感に乏しい生活を送っているが、こういうのをみるとやはりクリスマスなんだなあって思ってしまう。

アンドラの政府機関ってことになるんだろうがまあ田舎の町村役場と変わらないっていうか、日本の人口数千人規模の自治体の役場の方がはるかに立派だったりする。

アンドラ公国、その独立は1993年と比較的最近のこと。また中世以来の歴史的な経緯から国家元首は引続きフランス大統領とウルヘル司教(スペイン）の共同元首の由。

先ほどのサンタクロース御一行に再び遭遇。
この男性の衣装はアンドラの民族衣装なのかな?

まあ予想どおり特にみるものもなく、持ち時間4時間のうち最後の2時間は食事やネットなどして時間を潰したのち、15時15分発のバスで帰る。
行きのバスは10人足らずしか乗っていなかったが、帰りは一転してバス2台出すほどの混雑ぶり。こんな国にもといっては失礼だが、荷物などから、週末をアンドラで過ごした人の帰りと見受けられる人々が多数。

行きのバスの中からも渋滞の車列を見かけたが、アンドラを出る車で渋滞しており少し動いては停まりの繰り返しで一向に進まない。時刻表上はサンツ駅まで3時間、サンツ駅－空港までは30から40分程度として21時25分のフライトのチェックインには十分間に合うと踏んでいたがだんだん不安になってくる。

渋滞の原因はどうやらスペイン側の税関らしかった。わがバスも止まってトランクルームを開けさせられる。といっても何かチェックするわけでもなく、完全に形式的な検査のようだが、ここで税関検査があるとは思わなかった。アンドラってシェンゲンエリアじゃなかったっけ？　（と思っていたのだがどうやらシェンゲン外の模様。）

税関通過後もところどころで渋滞に阻まれ結局サンツ駅には79分遅れの19時34分着。一応時刻表上では空港まで行くことになっているが、アンドラで乗車時に切符の着地がサンツ駅となっていたためサンツ駅どまりのバスに乗せられたものと思われ、全員がここで下車し空港へは行かない模様。
フライトは21時25分でかなりきわどいが間に合うと判断し空港までは地下鉄で。左側に切符を通す改札機は珍しい。バルセロナに左利きが多いってこともないだろうが。

サンツ駅から空港へはRENFE（日本のJRに相当）が通じているもののターミナル2どまりで、なぜか主要航空会社が乗り入れしているターミナル1には行かない。前に来たときは空港まで地下鉄は通じておらず、ターミナル1から2までシャトルバスで移動しそこからRENFEで市内に出た記憶があるが、最近空港までの新線が開通した模様。

Collblanc駅で乗り換え件の新線に乗り換えるが、新線の宿命故エスカレーター6基乗り継いで地下深くのホームへ降りるも、ホームが一面一線しかなく一瞬？　となったが、意外にもこの区間は単線らしい。

20時26分ごろターミナル1駅に到着。これから搭乗するドーハ行きの出発時刻21時25分の1時間前を切っているので急いでチェックインカウンターへ。
オンラインチェックインは済ませてあるものの搭乗券は印刷しておらず、モバイル搭乗券などもあるようだがあまり好きになれずいつもカウンターで紙の搭乗券をもらっているアナログ人間ゆえこういうことがあると冷や冷やする。
幸い何も言われることなく丁寧に対応してもらえセキュリティ→イミグレを通過するともう搭乗開始しておりラウンジに寄る時間もない。というかラウンジそのものが見当たらなかった。

バルセロナもこの時間になると国際線は数えるほどしかなく国際線エリアは閑散としている。よく考えてみるとスペイン第2の都市とはいえたかだか150万人程度の都市に大西洋横断路線が何便も就航していることが驚くべきことともいえる。その意味では大阪にはもう少し頑張っていただきたい。

座席配置は2-4-2で私の席は4人席の通路側なんだが、4席1人で占有している列も結構ある中私の列には反対側の通路席に客が座っておりなんだか面白くない。私の席の通路を挟んだ2人席、また相手の客の向こうの2人席も丸々空いており、2人席に移動した方が快適なんだがそうすると相手が丸々4席使えてしまって面白くない…と向こうも同じことを考えているのか知らないがつまらないチキンレースが繰り広げられる。
機内食はchicken with riceを選択。欧州線で米は珍しいような気がする。味も米がパラッとしていていける。

行きのDOH→FCOでは食事は1回しかなかったが、帰りのBCN→DOHでは夜発早朝着という時間帯のためか到着前にもう1回軽食が供された。QRの中距離路線はこの手のミール（機内ではサンドイッチといっていた）が出ることが多いな。

結局自分が2人席の方に移ってしまった。相手は4席使ってフルリクライニングシート状態かと思いきや律儀にも自分の席に着席したままとずいぶん殊勝なお方のようだ。

夜明け前のドーハを眺めつつ、5時52分、DOH着。さすがに今回は乗り継ぎ時間は十分にある。

行きと同じくAl Maha Transit Loungeで時間を過ごしたのちQR812便で羽田まで。

朝食は和食の魚のほかフリッタータ、アップルレーズンバーの三種から選べ、ヨーロッパ帰りの日本人は和食を選ぶ人が多いだろうから和食は品切れで別のものにさせられるかもと危惧していたが、予想に反して周りの日本人はフリッタータをチョイスする人が多く、難なく和食が選べた。

前菜　季節のフルーツ
メイン　蒸し魚　胡麻ソース添え　野菜　ご飯
デザート　フルーツヨーグルト

夕食はカレー。やっぱりそばがうまくない。

前菜　蒟蒻サラダ　ツナ巻
台の物　ビーフカレー　野菜　ライス　
蕎麦　麺つゆ
デザート　苺のサマーケーキ

というわけで本当にただ行ってきたって感じの旅行だったがヨーロッパまで4万円台でいけるのならこんな旅行も悪くない。QRさんまたよろしくお願いします。