2016/09/07 - 2016/09/07
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Muffinさん
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フィリピン伝統衣装のバロン・タガログやウェディングドレスに施す刺繍工房が数多くあるルンバンの町を再訪しました。
前回は作業を見学できる工房が見つからずに、仕上がった製品を販売する店を訪れるだけにとどまりましたが、在留邦人の刺繍サークルに参加する友人がフィリピン人講師の方の伝手で見学できる工房があるというのでツアーに混ぜていただきました。
実際に刺繍する様子を見るとその細かさ、手早さは感動的で、出来上がったものがさらに輝いて見えます。
体験の場も用意していただきましたが、とてもとても真似できるものではないと改めて実感しました。
住んでいてもなかなか触れることのない町の生活の中にも入っていって、フィリピンに来て以来最良の1日でもありました。
*前回のルンバン旅行記
バタンガス州の古都タールと刺繍の町ルンバン(2) ~フィリピンの伝統刺繍を愛でる《フィリピン紀行(12)-2》
http://4travel.jp/travelogue/11177064
- 同行者
- 友人
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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<今回の走行ルート>
マニラ Manila ー ルンバン Lumban 100km 2時間30分
ルンバン Lumban ー リリウ Liliw 20km 40分 -
<ルンバン周辺図>
前回のルンバン行きと同じように、パグサンハンの町のPagsanjan Archをくぐりルンバンへ。
刺繍工房見学 ~ この町特産の水牛のカッテージチーズ(keasong puti)を売る店 ~ 刺繍製品の店 ~ リリウの町へ移動して昼食。
今回はルンバン刺繍組合の店には寄りません。 -
7:00 am マニラ中心部のマカティ、Greenbeltに集合して数台に分乗。出発です。
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途中、ごく普通のくらしを垣間見ました
マニラで在留邦人が住んでいるエリアは全体から見れば特殊で、こういった住宅が集まる通りに車で入ることもそう多くはない生活です。タイのバンコクではエリアの境界が緩やかで広い層が混在しながら治安もそう悪くはないのに比べ、こちらではアメリカ式に近く、エリア毎、通り毎に住み分けがはっきりしているからです。
マニラでは車の中でも少々緊張する場面がありますが、一歩都会を出ると穏やかそうな暮らしがありました。 -
いくらかな?
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これは何用?
引率してくださった刺繍教室の先生が、各車にチキンパイ6個入りの大箱を差し入れてくれました。
10cmほどの大きさでクリームシチューのような具がたっぷり詰まっています。
お昼のお弁当かな?とそれぞれの車のメンバーが疑問だったようで先生にSMSを送ると、「お昼までのおやつだ」と。
さすが1日は7食あるというフィリピン人。
これは頂いておかないと…。おいしかったなぁ。でもしっかりごはんだなぁ。 -
再び、ガーデニング用の店が並ぶ通りを通る
前回ルンバンに行った時も通った、園芸用品店が並ぶ長い通りを通り過ぎました。 -
小さいけれど活気のあるパグサンハン Pagsanjan の町に入りました
ルンバンはもうすぐ。 -
19世紀末に建てられた町の城門 Pagsanjan Archを通り抜ける
前回は気がつくと通り過ぎてしまったけれど、今度こそ近くで見てみたい。
同乗させてくれた友人はボディガード付きで、彼が「写真を撮りたいか?」と訊いてくれたので、期待をこめて「うん、うん」と準備を整えていたら門の前に停車。
やっぱり降ろしてはくれなかった…。
今回も手触りを感じることは叶わず。 -
パグサンハンのちょっとファンキーな食堂
こんな店に座ってお昼にしたいなぁ。 -
タールの町と同じように、1階は石造り、2階は木造の民家も多く見られました。
*バタンガス州の古都タールと刺繍の町ルンバン(1) ~古き良き町タールを歩く 《フィリピン紀行(12)-1》
http://4travel.jp/travelogue/11177051 -
窓枠が凝った作りです
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パグサンハンのランドマーク、Our Lady of Guadalupe Parish Churchが見えてきたらルンバンはもうすぐ
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ピンクの配達トライシクルがかわいいベーカリー
田舎町で24時間営業だ! -
お客さんの子供が店の中を覗き込んでいるのかと思ったら、犬がベンチの上でおねだりしていました。
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ルンバンの町の門が見えてきた
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パグサンハン川を渡る
長閑でいい風景です。 -
町のセブンイレブンで他の車と待ち合わせ
デコ・トラ(イシクル)。大事に使っているんだね。 -
ルンバンの町
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町の中心の通りは昭和の日本のような住宅街
メインストリートなので車やトライシクルの往来でかわいめの渋滞中。 -
下町のように家の前に植木の鉢が並んでいました
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刺繍工房へ
なんの看板もありません。建物と建物の隙間を入って最深部の階段を上がり3階へ。
未だに何という名の工房かもわからず、刺繍の先生が話を付けてくれなければわからなかった場所ですが、ハンディGPSで測った位置だけ記しておきます。
14.30314, 121.45996 -
建物の隙間を通って工房への階段へ
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フィリピンの各戸の玄関ドアにはキリスト教画が掲げられていることが多いのですが、工房の簡素なドアにもやはりありました。
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工房では女性たちが刺繍を刺していました
これが見たかったんです!色とりどり、様々なモチーフの刺繍を見せていただきました。
4-5人分の刺繍台を置くといっぱいになってしまう狭く薄暗い工房。外のテラスとの境は戸がなく、雨が吹き込んだらどうするのだろうと心配になる質素な部屋でした。
もしこの画を使って報道されるとしたら過酷な労働環境と見なすこともできるかもしれないし深い事情を知る由もありませんが、彼女たちが刺しているのはこれから舞踏会のドレスになるのではないだろうかと夢見るようなすてきなもので、黙々と作業しながらもどこか家族的な温かさも感じられます。 -
色のついた刺繍もありました
パーティー用のドレスになるのでしょうか。 -
男性用のバロン・タガログ(伝統的な正装のシャツ)の胸の部分を刺繍しています
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最高級品のピーニャの生地
パイナップル繊維を織ったもので透けるように薄く、織るのも、その上に刺繍を施すのも難しい生地です。絹よりもはるかに高価な生地で、バロン・タガログはタキシードをオーダーするよりも高く付きます。
でもこちらで知りましたが、このような貴重な生地にも刺繍のベースとなる部分は安い糸で刺し、その上の表面に出る部分だけDMCの絹糸を使うそうです。 -
数mのピーニャの生地には、裁断前のウェディングドレスのパーツ毎に細かな刺繍が施されていました
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ウェディングドレスの作りかけの部分を刺繍枠にセットしてくれました
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モチーフの間を埋める格子柄がまだ出来上がっていません
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お母さんのそばで仕事を見つめるお嬢ちゃん
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格子柄の穴を作るために、等間隔で糸を切り、抜いていきます
5mmほどの小さな穴ですが、生地の目数を数えることなく経験で素早く等間隔に糸を切っていくお母さん。神業です。 -
素早く格子柄を刺していきます
私も自己流な刺繍を楽しみますが、モチーフに囲まれた1つの小さなブロックを終えるのには数ヶ月かかりそう。ほんの数十分程度でブロックが完成してしまいます。が、ウェディングドレス全体となると気が遠くなる作業です。 -
薄い生地には針も極細。刺している位置も素人ではわからないほどでした。
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お嬢ちゃんの弟くんかな?
大勢の見学客がはしゃいでいてもぐっすりの大物でした。 -
下絵は鉛筆で生地に直接写します
薄いので生地の上から下絵がくっきり見えました。 -
体験用のハンカチの下絵でした
私たちの体験用に生地を用意していてくれました。
体験する気満々でやってきた私たちですが、実際のプロの作業を見てしまうと尻込みしてしまいます。
後日全員の分のハンカチの刺繍を工房の方たちで完成して郵送してくれました。 -
ちょっとだけでもやってみない?
…ということで、一枚だけセットして数針ずつ体験することに。
工房の方はあっという間にきれいな花びらを1つ完成させましたが… -
花びらの外郭を数針刺すのもギザギザ・ぐちゃぐちゃ。人が変わる度に工房の方が糸を抜いて刺し直し。
刺しているフリの記念撮影と化しました。 -
工房の方の案内で特産品のチーズ店に向かう途中には、民家の軒先で刺繍が完成して洗った生地を枠にピンと張って伸ばす作業をしている人がいました。
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D'Excellent Kaesong Puti
ルンバン周辺の特産品である水牛のカッテージチーズの店に来ました。
普通の家のようですが…
1 Rizal St. Lumban
049-501-3031 -
やはり普通のお宅でした
普通というよりは古風な応接セットを備えた優美なリビングに通されて、「ここがチーズ屋さん?」という雰囲気のお店です。 -
フィリピンのお菓子、Espasolを振舞ってくれました
ちょうど店の前にお菓子売りがやってきて、店の奥さんがご馳走してくれました。
ココナッツ味の餅菓子でした。 -
Keasong Puti ケソンプティ
家の奥から注文に応じてカッテージチーズを持ってきてくれました。バナナリーフ包みが10P(25円)、容器入りが120P(260円)。持ち帰りやすい容器入りを購入。
水牛の中でも東南アジアにしかいない種類の乳から作られるこの地方特有のチーズです。乳牛としての水牛は絶対数が少なく農業の機械化でも減少しているため、家内工業レベルの小規模な生産にとどまっているそう。 -
クセのないカッテージチーズそのものの味でしたが、塩分がすごい。
塩辛さで一口でギブアップしてしまいましたが、後で友人に聞くと、どうやら我が家に持ち帰ったものだけが塩辛かったよう。凝固するときに混ぜ方が足りなかったのかな? -
静かなルンバンです
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ZR Macalagay's Embroidery
再び工房の方の案内で、刺繍製品の店へ。ルンバンの町に入る門の近くにありました。
このお店はシャツやドレスがメインのようで、小物類は数種類しか置いていません。
National Road, Vanessa Homes Subdivision, Lumban, 4014 Laguna
049-501-0138 -
ルンバンの刺繍を施したドレス
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男性用のバロン・タガログ
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今日の記念に扇子を買いました
絹で機械刺繍のものですが、ルンバン再訪の記念に1つ買って帰りました。
250P(537円)。 -
お昼ごはんはルンバンから20km離れたリリウLiliw の町で
途中、ログハウスならぬバンブーハウス丸ごとを運ぶトラックを見ました。 -
車道で収穫した籾を干しています
舗装道路の上は温かいのでしょうが、行き交う車で少しずつ吹き飛ばされています。 -
リリウ Liliaは靴の町
リリウに入ると靴屋さんばかり並ぶようになりました。店の前にはそれぞれ工夫を凝らした靴のオブジェが置かれています。 -
White House bistro 1938
店名の通り真っ白な洋館のフィリピンレストランへ。
Gat-tayaw, Liliw, 4004 Laguna, Philippines
0917-532-8075
(Facebook)
https://www.facebook.com/White-House-bistro-1938-1618013298452663/ -
中もレトロで家庭的な雰囲気です
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フィリピン料理のセットメニューがテーブルに並びました
5人前6品で1350P(2900円)のセット。女性8人のグループなので丁度いい量です。 -
メインはCrispy Pata
フィリピン料理で有名な豚肉料理は子豚を丸焼きしたレチョンで、こちらは似ていますが豚足を揚げたお料理。レチョンは皮と肉の間の脂身がぷよぷよして苦手ですが、パタは皮から肉までパリッとしていておいしかったです。
豚足+揚げ物という心臓破りな食べ物ではありますが…。 -
Pancit Lucban(焼きそば), Sisig(野菜と肉の炒め物), Chilli Popper(チリの肉詰め), Chopsuey(八宝菜) に、もちろんフィリピン料理にご飯と甘いアイスティーはデフォルト。
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リリウの町を探検!
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賑やかに靴を飾り立てた店
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靴屋さんだらけ
女性グループですからお買い物欲がむくむく。1つ1つのお店に入って…。 -
置いてある品は安価な靴でした
特別な職人仕立ての靴というわけではなく、一番需要があるビーチサンダルや合皮の靴の生産地のようです。合皮の臭いか、接着剤の臭いか、メンバーのひとりは頭痛が始まってしまうほど町中に靴の臭いが漂っています。 -
作りは悪くないんだけど…
素材の良し悪しはさておき、余計なブランドマークさえつけなければちゃんと作ってある商品です。 -
ビーズ刺繍のスリッパが売れ筋らしい
…とはいえ、マラッカやシンガポールの10万円近いビーズの靴と比べるとかなりの差がありますが、普段履きではかわいい。 -
店先に吊る下げられた子供用の靴は欲しい
これまた子供の足に良いのか悪いのかは別にして、大人顔負けのブーツだったりパンプス風だったりと可愛いものばかりでした。あげたい小さい子が思いつかないのが残念です。 -
町のフルーツ屋台の旬はランプータンとダランダン(フィリピンのオレンジ)でした
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大きなジャックフルーツも横たわっています
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フィリピン菓子横丁も
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観光で訪れる人が多い町のようです
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帰りにはまた大カモの公園を通り過ぎ…
この地方ではカモの養殖が盛んだそうです。 -
工房から完成したハンカチが送られてきました
日本に帰ったら額装しようと思います。
素晴らしい1日でした。
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