2015/11/01 - 2015/11/01
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地酒大好きさん
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今日は秋晴れのもと、鈴鹿のハライド(908m)と国見岳(1170m)を歩いてきました。
登山の基地となるのが朝明渓谷(あさけけいこく)です。今は紅葉の登山シーズンのため駐車場は有料になっています。駐車場管理員に500円を払って駐車しますが、朝9時過ぎには70〜80台分のスペースのほとんどが埋まっていました。管理員の話では、今夏の猛暑で紅葉はきれいではないとのことでした。朝明から登る山はいくつかあり、釈迦ヶ岳に向かう人や直接国見岳に向かう人が多いようです。わたしのようにハライド経由で国見岳に登る人はほとんどありません。理由はハライドに登ったあとほぼ垂直の急斜面をいったんかなり下ってからまた国見岳にほぼ垂直に登り直すのがハードだからのようです。おかげで静かな山歩きが楽しめました。
この朝明渓谷には昔はキャンプ場があり、1960年代から70年代にかけてはキャンパーで賑わったことでしょう。そのバンガローが朽ち果てていくつか残っています。当時は若者たちで賑やかだったキャンプ場ですが、今では静寂に包まれています。それらを横目で見ながら、わたしはハライドに向かいます。歩きやすくて危険な箇所がない登山道をぐんぐん登っていくと、周囲の山々の紅葉が見えます。現在の紅葉前線は600m〜800mぐらいまで下りてきています。だれにも会わずにハライド頂上には1時間10分で到着しました。快晴でほぼ無風状態で暖かい山頂でした。鳥の声しか聞こえないので30分ぐらいのんびりと過ごしました。周囲の鈴鹿の山々や遠くの山までくっきりと見えました。どの山も紅葉の衣類をまとっているようです。
国見岳に向かうにはいったんほぼ垂直に山を下り、腰越峠(こしごえとうげ)を経て、あらためて青岳から国見峠へと急斜面を登り返します。国見岳手前のキノコ岩からは遠く伊吹山や御嶽山、真っ白な白山までもくっきりと展望できました。そこから国見岳に近づくにつれて登山者の数が増えていきます。その向こうの御在所岳が近いため、ロープウェイで御在所岳に上ってきた観光客の声が大きく響いてきます。わたしは国見岳の頂上を踏んだだけですぐそこを離れました。そこから根ノ平峠までは比較的平坦な稜線歩きです。平野の向こうには多度山が見えます。名古屋駅近辺も霞んではいますが見えます。標高800mぐらいがちょうど紅葉のピークでした。
根ノ平峠からは朝明渓谷に向かって谷筋を下山します。炭焼き窯が残っていましたが、保存状態はよく、石積みも崩れていませんでした。いつまでも残っていてほしいものです。午後2時頃に朝明渓谷に戻りましたが、そこには真っ赤に色づいたカエデの木があり、あまりの美しさで歓声を上げてしまいました。約19000歩の山歩きでした。
帰りには地元の農産物直売所で今が旬で安いカキをたくさん買ってきました。またこの近辺はミカンの栽培でも有名な地です。ミカンもたくさん買いました。充実した秋の一日でした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝明渓谷からハライドへの道案内です。多くの車が駐車場にはありましたが、このハライドに向かう人は皆無でした。
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登山口手前の「朝明渓谷キャンプ場」(今はない)に残された昔のバンガローの朽ちかけた姿です。
多分1960年代から70年代にかけてのものと推測されます。当時はこのような身近な場所でのキャンプ場が賑わいました。 -
このバンガローの裏側に回ってみました。内部が見えますが、原型をとどめていません。このまま朽ち果てていくようです。建設した業者は、最後まで面倒を見ないでほったらかしにしてしまったようです。
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これは三角屋根のバンガローの残骸です。当時は洒落たデザインだったのでしょうね。
多くのキャンパーたちの歓声が聞こえたはずですが、今では静寂そのものです。 -
いよいよハライド登山道に入ります。この登山道は数年前に開かれたまだ新しいものです。それまでは谷筋を遡るルートでしたが、豪雨で谷が荒れて危険になり、地元のボランティアの努力でこの道ができました。
この道は歩きやすく、危険な箇所もありません。どんどん高度をかせげます。 -
ハライドから谷を隔てて隣に見える山々です。3つのピークが見えますが、左から御在所岳、国見岳、青岳です。
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青岳の斜面の紅葉です。
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南にそびえる釈迦ヶ岳(しゃかがたけ。1092m)です。この山も紅葉で有名ですが、今は多くの登山者が押しかけているでしょう。わたしはもう少し後で静かになったら登るつもりです。
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1時間10分でハライド山頂に到着。だれもいませんでした。
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ハライドの山頂広場です。岩の一つに腰掛けて、鳥の声しか聞こえない静かな雰囲気を楽しみました。
快晴で、無風で、暖かい山頂でした。 -
ハライドから国見岳に向かうには、ほぼ垂直に下って谷まで降りる必要があります。その底に腰越峠があります。
この写真は急斜面から谷を覗き込んだものです。足を滑らしたら真っ逆さまに転落です。そのため慎重に、岩につかまりながら降ります。 -
腰越峠の看板。昔は朝明から腰越谷を遡って直接この峠まで登ってきましたが、腰越谷は豪雨で崩れて危険なため通行禁止となっています。この峠まで来る人はほとんどいません。
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腰越峠のすぐそばにあったヌタバです。イノシシたちが泥水を浴びて、体に付いた寄生虫などを洗い落とす場所です。人があまり来ない場所に多く見られます。周囲には夥しい数のイノシシの足跡がありました。近辺から集まってくるのでしょう。
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有名なキノコ岩です。大きな岩の上にちょこんと乗っている感じです。どのようにしてできたのか不思議です。
ここからは遠く御嶽山や真っ白な白山まではっきりと見えました。 -
三重県菰野町の平野の向こうにはほぼ中央から左に、多度山から石津御岳へ連なる低い山並みが見えます。
多度山は小学生のときに遠足で訪れた懐かしい山です。当日は新しい靴をはいていったばかりに靴擦れを起こして苦労した記憶があります。そういう友人が何人もいました。 -
国見岳は人が多く騒々しくて早々と退散しました。多分、隣の御在所岳までロープウェイで上がってきた人たちが国見岳まで足を伸ばしてきたのでしょう。国見岳から根ノ平峠(ねのひらとうげ)に向かいますが、もうほとんど人はいません。
このあたりは標高800mぐらいですが、ちょうど紅葉がさかりでした。でもあまり綺麗ではない色付き具合でした。今夏の天候のせいでしょうか。 -
大きな岩の裂け目に生える小さな木も紅葉していました。ど根性木です。
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近くにまたヌタバがありました。
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国見岳からずっと三重県と滋賀県境の稜線を北に向かって歩いてきて、根ノ平峠(803m)に着きました。
ここで仲の良さそうな老夫婦に会いました。二人とも穏やかな性格の持ち主のようで、話している間、癒される気持ちになりました。ゆっくりと山歩きを楽しんでおられるようでした。
この峠から朝明渓谷に向かって下ります。 -
下山道のちょっとはずれに炭焼き窯の跡がありました。1950年代〜60年代にかけて盛んだった炭焼きの産業遺産です。保存状態もよく、石積みは崩れていませんでした。
ただ、炭焼き時代を知らない世代が増えてきているようで、ゴミの焼却場だと思ったのかゴミがたくさん捨てられていました。今は落ち葉でゴミが隠れていますが。 -
この炭焼き窯の正面に回ってみました。当時のまま残っているようです。このまま崩れずにいつまでも残っていてほしいと強く思いました。
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登り始めてから5時間ぐらいでもとの朝明渓谷に戻ってきました。カエデが綺麗に紅葉していました。
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これは別のカエデの紅葉です。あまりの美しさに息を飲み歓声を上げてしまいました。
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