絶景絶壁絶叫絶句絶体絶命の酷道がいい思い出となったタジキスタン（４スタン周遊旅行）

2015/09/20 - 2015/09/21

カザフスタンのアルマティからエアアスタナで到着したタジキスタンのドゥシャンベ
ここから先の予定はフリーですがタジキスタンは１泊のみで陸路でウズベキスタンに抜けたいと思っていました。
タジキスタン入りするまでドゥシャンベで１泊しようかホジャントで１泊しようか迷っていましたがドゥシャンベの見どころが無さそうなのでホジャントで１泊することに決めシェアタクシーで移動しました。通常６時間程度とのことですが途中、トンネルの区間で道路状況に問題があるようでトンネルなら比較的状態の良い道を３０キロ程度走れば済むところ迂回の悪路で６０キロ以上走行することになり大幅なロスとなってしまい８時間弱かかってしまいました。タジキスタン第２の都市といわれるホジャンドは特に見どころの無い街でしたが何となく気に入りました。タジキスタンは通り抜けるだけで何も見どころも無く面白くないだろうと思っていたのですが今回周遊した４スタンの中で一番楽しい国でした。パミールがとてもいいと言われていますが私にはパミールを通過できる自信がありません。
ビザ申請は郵送で大使館へ依頼しました。招待状はどこかのサイトで見つけた物を流用させていただき自分でサインして作成しましたが問題ありませんでした。ホームページによるとビザ発給は所要３営業日との記載がありますが、多くの方は送ってから手元に戻るまで１２日間程度かかっているようです。私はウズベキスタンビザを申請した代理店の手配が遅くタジキスタンのビザ申請時には出発まで１０日間しか無かったため、パスポートに時間が無い旨を一筆添えて投函し配送追跡にて確認したところ大使館側は月曜日に受理して翌週の月曜日に発送といった感じでした。手元にパスポートが戻ったのは出発の２日前といった少々スリリングな申請となりました。

このシルバーウィークは連休前に１日の有給を付けて定時後に空港にダッシュすることで７日間確保してお出かけしてきました。未だにスタンが付く国には訪問したことが無く初スタンの旅となりました。今回は未開拓の旧ソ連の何とかスタンのうちの４スタンを訪問しました。旧ソ連っぽい感じの洗礼を沢山受けることになり、訪問した４スタン全ての国でトラブルに見舞われ4trouble略して４トラな４スタン旅行となりました。



今回の旅のここまでの行程は以下のとおり

１日目　ＡＮＡファーストクラスのシートでソウルへ
　　　　弘大のチムジルバンに宿泊

２日目　韓国の江華島を観光
　　　　http://4travel.jp/travelogue/11056916
　　　　アシアナ航空のビジネスクラスでカザフスタンへ到着後アルマティの空港で野宿

３日目　カザフスタンからキルギスへマルシュルートカで日帰り訪問
　　　　http://4travel.jp/travelogue/11058694
　　　　アルマティ宿泊

４日目　アルマティ観光　エアアスタナでドゥシャンベ　へ移動
　　　　http://4travel.jp/travelogue/11059926

☆今回☆

　　　　ドゥシャンベ観光　シェアタクシーでホジャンドへ　ホジャンド宿泊

５日目　ホジャンド観光　タジキスタンからウズベキスタンへ陸路で国境越え

エリア その他の都市(タジキスタン)

• 旅行の満足度: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

定刻どおりにドゥシャンベに到着しスムーズに入国審査完了。
税関の申告書類が必要なような事前情報がありましたが入国カードのみでした。
空港で１０ドルだけ両替しました。繁華街まで５キロ程度のようなので歩こうかと思ったのですがマルシュが安いので乗ったところ、乗り間違えていきなり反対方向へ。。。

マルシュを乗り換え正しい方面へ乗りこんだのですが真っすぐ進まずいろいろな所を迂回して意外に時間をロスしました。途中、全く道路が動かなくなったので途中下車して１キロくらい歩きました。
渋滞の原因はこの結婚式のようです。

まずはルダーキストリートへ

水量豊富なジェットのような噴水が並んでいます

この街路樹がとても立派で驚きました。
下に写っているバスと大きさを比べるとスケールの大きさが良く分かります。

写真撮ったら捕まるかもと思いこのモニュメントを眺めていたら警官に呼ばれました。ニコニコしながら敬礼してきて好印象だったので私も敬礼し返しました。

パスポートチェックの後、ものすごく愛想よく上まで案内してくれて写真まで撮ってくれました。警官がここまでするのは絶対におかしいと思ったので早めに警官の手からカメラを回収しておきました。ありがとうと言って去ろうとしたところ、お金をくれコールが始まりました。今日は休日だから金をくれと意味の分からないことを言い続ける警官。ニコニコ顔でそんなに悪そうな感じでも無いので、いつもどおり普通に振り払ってその場を立ち去りました。

左に座っている警官が金くれ警官です。
このモニュメントで警官に声をかけられたら気を付けましょう。はい。

こういう肖像画みたいの見ると撮りたくなってしまう

この門の向こうは行政系の建物っぽい雰囲気です

両替所が並ぶ通り。
空港のレートは悪いだろうと思っていましたがここでも同一レートだったため、２０ドル追加で両替しました。タジキスタンは地方でもどこでも固定レートでした。

ホジャンドへのタクシー乗り場の場所が不明確で分かりませんでしたが路線バスで何とか行くことができました。確認できただけでも１番と３番のバスは行きます。
中心部からルダーキストリートを４〜５キロくらい北上した場所にあります。セメント工場前とのことですが、煙突が見える所まで行ってしまうと行きすぎです。

バスが少々長めに停車するし乗客の多くが降りるので何となく分かると思いますが何の変哲もない路上なので少々分かりにくいです。

２０分程度待ち出発
１２０ソモニでした。

私がポテトチップスを食べていたら横から手が出てきて勝手につまみ食いする運ちゃん。

前を走る車は全てぶち抜きます。
ダッシュボードに写っているゴリラのぬいぐるみは車に備わっている物であり私のものではありません。

料金所で大渋滞しているのですが全ての車をぶち抜き先頭に割り込みをする運ちゃん。
正直こういうやつ大嫌いですが大幅に時間を短縮できてラッキーでした。

山をぶち抜いているわけでもないのにトンネルがあったり、地崩れ対策でしょうか。

家畜の群が道路に広がっている光景も何回かありました。

こんな普通の車でガンガン飛ばします。

ここで５０分ほど足止めを喰らいました。
先を見てみるとトラックの長蛇の渋滞が、、、
何があったのでしょうか。

運ちゃん諦めたらしくようやく旧道で進む決心をしたようです。
ダートで前の車がまき上げた砂ぼこりで前が見えなくなることもしばしば。
ＳＵＶだろうが何だろうがぶち抜きます。

すぐ右は数百メートルの断崖絶壁
柵も無いので寸分のブレで谷底へ逝きます

あまりにも高いため仰け反りながら眼下を眺めて景観を楽しみました。

これから向こうの道を走るのかと思うと気が遠くなってきます。
そしてこの道がまだまだ続くのかと思うと気が気でなりません。
この運ちゃん運転が上手くないのにアホみたいにスピード出すのです。

雪です。
運ちゃんは危険ドラッグのような怪しい物を口に入れながら運転していました。
口に入れるたびに毎回、滑舌が悪くなるので大丈夫なのか不安が尽きませんでした。
私も勧められましたが断固拒否。

とにかく景色はすばらしい。

その縁を走ってきました。

突然ハンドルを崖方向に９０度に切ったので狂ったのかと思いましたが、ショートカットの道のようで急勾配で狭く一段と悪路となりました。

集落を通過
人ってどんな過酷な環境下でも生活する人がいるのが不思議です。

２時間以上走ったダートを抜け夕食休憩となりました。
悪路も終わりのようです。無事に通過できてよかったです。

６人中、英語を話せるものが一人も居ないのに問答無用で私に話しかけてくる同乗者たち。私はロシア語を全く分かりませんがジェスチャーや英語に似た発音の単語などから何とかコミュニケーションを取りました。英語でのコミュニケーションより何も言葉が通じないコミュニケーションの方が気楽でいいです。

寒いので震えていたらウオッカ飲むかと言われました。

パンをちぎってテーブルにじか置きです。

串焼きを食べました。
日本人は箸で食事するんだろ。見せてくれと言われたので串を箸代わりにして肉を食べたところみんな感心していました。ここでは和食や中華は浸透していないようです。

おまえお金あるんだからみんなの分を出せと言われました。何語で言っているのか分かりませんでしたが、その雰囲気は受け取れたのでニエートと拒否したところ笑っていました。２５ソモニも取られました。

ホジャンドまでまだ５０キロくらいあるのですが、薄暗い小さな集落で待ち合わせていた車を乗り換えさせられました。何処に拉致られるのか分からないけれど、ここで停滞するわけにもいかないので乗り込みました。
ドライバーに適当なホテルに連れて行ってくれとロシア語を見せたところ連れて行ってもらえました。このドラーバーにも追加で運賃を求められ４０ソモニも取られてしまいした。もう２１時半です。

シャワー室が部屋と同じくらいの広さがありました。お湯もバッチリ出ます。
これで９０ソモニなら安いですが部屋にゴキブリが多かったです。

翌朝です。
今日は時間に余裕があるのでゆっくりめで行動開始。
このビルが宿泊したホテルです。ＵＳドル払い可能だったのでドル払いしてソモニでおつりをもらいました。

近くの飲食店でスープを頂きました。
６ソモニ

散策開始です。

バザールっぽい雰囲気なので行ってみました

肉屋さん

綺麗な色合の建物です

モスクが並んでいる光景を見てちょっと感激しました。

綺麗な噴水

ここでやっと中央アジアっぽい風景に巡り合いました。

モスク前の広場ではローカルマーケットが開かれていました。

遠くの山が綺麗です

面白いデザインの建物です

こちらのモスクは少し新しそう

もっとじっくり写真を撮りたいのですが足早にここを去ります。
パスポートをホテルに預けさせられてしまっていてルームキーもフロントに回収されてしまったため警官に職務質問されたらマズイのです。。。

路地

小さなバス乗り場がありました

誰ですか？

綺麗な噴水

何かの記念の広場なのでしょうか

この銅像は音楽学校のようです

ウズベキスタンへ抜けるためのタクシーを見つけるため下見に来ました。
客引きがたくさん集まってきましたがオイベクと言ってもしっくり来ないようで、どんどん人だかりが増えてきてしまったので一旦退散。
ネットの情報ではホシャンドの西側にウズベキスタン側から到着したとの情報がありましたが、ここからは国境行きのタクシーは無いです。

マルシュでホテルの方へ戻りました。
マルシュターミナルのようなところに到着した際、立ち話している人にマルシュのミラーがおもいっきりぶつかりました。あてられた人は怒りましたがドライバーは逆ギレ。３秒くらいで口論は終了。何事も無かったことになりました。

再びホテルの近くの店で指さしで食べ物を選び軽く食事。
このハッシュポテトは粉末では無くきちんと芋をほぐしたやつで美味しかったです。
手前のひき肉のように見えるやつは豆です。
３ソモニ。

ホテルのエレベーターは２台あり、乗り場のボタンを押すとどちらが来るのか分からないのですがボタンにサインペンで×が書かれていて停止できる階がバラバラです。運が悪いと自分の階に止まらない方のエレベーターが来てしまい階段を使うことになります。あと、段差が１０センチくらい有って降りるときにつまずきました。

チェックアウトして先ほどの再びバスターミナルに向かいました。
ここで国境行きのタクシーは街の北側のターミナルから出るということがわかりました。２９番のマルシュで移動しました。マルシュは１ソモニ均一です。

北側のタクシー乗り場に到着しましたが、客引きは居なくて何の変哲もない通りでした。しばらくふらふら探していると駐車場のようなところがあり、数台の車が停まっていて人だかりが有ったため行ってみたところ乗合タクシーが居ました。
国境まで４０ソモニとのことなので必死に値切りましたが２０以下にはなりませんでした。偶然にも日本人旅行者が一人居て隣の席でした。

日本人旅行者の方が手前の街で食事していかないかと提案してくださったので一緒に降りました。今日中にタシケントに到着すればいいしタシケントでは何もやることが無さそうなので時間つぶしにちょうどいいと思い長期旅行者のペースに合わせてみました。
ここまでなら１０ソモニです。ブストンという街です。

道路沿いに建物があるだけで数百メートル程度の規模の何も無い街でした

ヌードルを頂きました。
なかなか美味しかったです。
パン付きで８ソモニ

マーケットを散策しました。

国境を背にして撮った写真です。店はタジキスタンとウズベキスタンの国境の間にある怪しげな売店のような免税店１店のみですので買い物などは街で済ませた方がいいです。ブストンからは５ソモニでした。ブストンからだと国境行きの乗客が集まりにくいようです。この車のメーターがおかしくて速度が２００キロ超過していました。タジキスタンの国境は何の問題も無くスムーズに通過できました。

いよいよウズベキスタンです。
財布の中身を抜かれたとか荷物を全て空けられたとかいい噂を聞かない悪名高きウズベキスタンの国境を通過します。

次回へ続く

この旅行記へのコメント （2）

• たぬき２号さん 2015/10/05 21:37:39

  タジキスタン

  私もまだ未訪の国なので、いずれ行かなくてはと思ってますが
  酷道の陸路移動が過酷そうなので躊躇しています。
  「部屋にゴキブリ」はじぇっっったいダメなので（笑）
  ますます足が遠のきそうではあります。
  さて、どうしましょう?!
  

  こぼちゃさん からの返信 2015/10/05 22:54:37

  RE: タジキスタン

  まだ未訪問でしたか
  街中のインフラはとても便利なのですが、長距離移動の乗合タクシー乗り場を探すのが特に大変でした。見つけた後の運賃交渉、乗客集め、移動中の運転の質の悪さも試練のひとつでして。。。
  時々あることなのですが私も部屋のゴキブリは嫌でした、今回はちょっと数が多かったので荷物は全てカバンに収納してチャックをしっかり閉めて寝ましたよ。
  この国を旅するにはある程度の日数が必要と思われますが空港の目の前が街ですのでドゥシャンベトランジット作戦もありかもしれません。
  治安に関しては全く問題ありませんでした。