2015/05/10 - 2015/05/10
12位(同エリア26件中)
じんさん
ベルギー・イーペルの猫祭り。
3年に一度、5月の第2日曜に開かれる。
名前の通り、猫をテーマとしたお祭りで、
今では世界中の猫好きが集まる一大イベントとなっている、
かどうかは定かではないが、
日本からも大勢の猫好きがやってきて、
実際に来場者の2割ぐらいは日本人じゃなかろうかと思えるほど、
日本人(の猫好き)には人気が高い。
もともとこのお祭りの起源はヨーロッパでペストが流行った頃に遡る。
当時、羊毛産業が盛んだったイーペルではネズミ退治に猫たちが一役かっていた。しかし、ペスト→魔女の仕業→魔女の使いの猫、という中世あるある的な連想ゲームによって猫は悪者に。そして「高い鐘楼から猫を投げ落とす」暗い風習が始まった。
もちろんそんな風習は現代まで続いてるわけがなく、今はこの悲しい過去を猫たちに詫びるかのような「猫が主役」のお祭りとなっている。
祭りの目玉は、
巨大な出し物が練り歩くパレード、
猫(縫ぐるみ)投げ、
野外劇、
そして猫絡みの仮装やメイクで装うパレード出場者や一般来場者。
いずれも見ごたえたっぷりではあるが、
哀愁があって単なる馬鹿騒ぎとも違うところがなんだか心に残った。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
宿泊地のポペリンゲ。
イーペルからは電車で一駅のところにある。 -
宿泊したホテル。
ここの女将さんはイーペルの猫祭りには行ったことがないと言う。Hotel de la Paix ホテル
-
ホテルの部屋にはテラスが付いていて開放的だった。
清潔感があってアメニティの揃いも良いホテル。 -
翌日の下見がてらにホテルから駅まで散歩。
写真の券売機で週末チケットを購入。 -
ポペリンゲの地ビールで乾杯。
少し薬草のような味。でも美味しかった。 -
日曜の朝、電車に乗ってイーペルへと向かう。
普段電車に乗らないホテルの女将さんに教わった発車時刻よりも、自分でグーグルマップを使って調べた時刻の方が正しかった。 -
イーペル到着。時刻はまだ10時半前。
駅を降りると目の前に観覧席が並べてあった。まだ人は座っていない。
ここをはパレードが通過する感じ。そこで祭りの無料小冊子を手に入れる。パレードがどこを練り歩くのかこれで把握。 -
街中の商店街では何かに付け猫がらみのディスプレイ。
今日は日曜でレストランやバー、パン屋以外のほとんどのお店が開いてなかったが、いろいろと発見があっておもしろかった。 -
駅から歩いて10分ほど。
目の前に繊維会館が現れる。 -
イーペルの繊維会館。
「ベルギーとフランスの鐘楼群」として世界遺産に登録されている構成資産の一つ。おそらく趣味としてやられている人はそれほどいないと思われる「鐘楼群巡り」としては21件目。
登録台帳と化している過去の投稿、
【世界遺産】ベルギーとフランスの鐘楼群
http://4travel.jp/travelogue/10412152繊維会館 建造物
-
繊維会館前の広場。
パレード見学用の観客席(有料・事前予約必)が並べられている。
パレードは夕方からなのでもちろんまだ人は座っていない。
結局、午前中はこんな感じで少し閑散としていた。
朝から来ているのは日本人ばかり。 -
時間があるので街を散策。
繊維会館の裏に大きな教会があったので行ってみる。聖マルティヌス聖堂 寺院・教会
-
綺麗なステンドグラス。
-
猫のぬいぐるみ。
猫祭りのフィナーレで鐘楼から放り投げられるのと同じもの。
(手前の黒い小さな方)
一匹15ユーロ。
とりあえず我が家にも来てもらうことに。 -
まだまだ時間があるのでお店に入ることに。
-
休憩中。
-
また市街を散策。
家の窓から猫が顔を出していた。 -
レストランでランチを済ませてパレード見学の場所取りに。
ちなみに写真のように、通りに並べられている椅子は、その近くのレストランなどが用意しているもので、そのお店にお金を払う必要があるらしい。 -
この鐘楼が見えるところで待機。
パレードはこの写真の方角からやってくる。
開始時刻は午後3時から。(毎回同じかどうかは不明。)
初めの30分ぐらいはこの町に関連してそうな企業の宣伝カーが、沿道に向けて飴などを投げながら通り抜けていく。 -
3時40分頃、ようやく祭りの山車っぽい一団がやってきた。
-
適当に間隔を空けて次から次と山車がやってきて、このまま夕方5時半ぐらいまで続く。ちなみに、この写真の山車の風船は後の野外劇でフィナーレを飾る。
-
各国の旗を放り投げる一団。
-
-
-
-
巨大な猫の後ろ、高いやぐらの上に女性が一人座っている。
-
やぐらを後ろから見たところ。
なんだか危なっかしい。 -
火吹き男や、一輪車、ジャグラーなど、大道芸人さんらも練り歩く。
-
こちらは巨大な龍のような山車。
時折、白い粉を噴きだす。(ちょっと迷惑) -
化け猫のバス。
-
この化け猫のバスやそれに乗ってる彼らも、後の野外劇に登場。
-
イチオシ
通りを巨大な山車が通り抜ける様子は圧巻。
-
そして通りの角を曲がって消えていく。
-
猫がらみだけでなく、途中からしばらく巨人の山車が続く。
-
-
-
-
-
-
中にはこんなおっさんも。
ちゃんと着るもの着てるんだろうな? -
-
-
-
-
-
-
猫の王様、シープル登場。
いよいよパレードも佳境に。猫祭り 祭り・イベント
-
その後ろに王妃のミネケ・プス。
-
その頭にはまっくろくろすけのようなものが。
-
去りゆくミメケ・プス
-
最後は通りに紙ふぶきがまき散らされてパレードは終焉に。
-
続いて「猫投げ」に参加するべく繊維会館の鐘楼の前へ移動。
-
繊維会館前の広場に大勢の人が集まってきた。
-
あそから猫(ぬいぐるみ)が投げ飛ばされる。
かつては本物の猫が投げられていたというが、全く信じられないことをしたものだ。 -
夕方6時過ぎ、赤と白でペイントされたピエロが登場。
集まった観衆を盛り上げる。 -
猫のぬいぐるみを一体一体、手すりの上にならべる。
-
一体、一体、時にはいっぺんに、左や右や正面に向けて猫のぬいぐるみを放り投げる。今年は風向きのせいもあってか、右側へ流れていくことが多かった。
放り投げられた猫のぬいぐるみは「幸せを呼ぶ」ことから取り合いになる。
時には引きちぎられ無残な状態になることも。また、屈強な男たちまで力ずくで取り合うので、怪我をすることもあってかなり危険。 -
猫投げ後、先ほどのピエロを発見。
なんだかからまれてる様子。
「投げる方向偏り過ぎてなかったか?」とでも言われてそう。
この後、妻が彼を追いかけていって一緒に写真を撮らせてもらった。 -
また広場に戻ると野外劇が始まっていた。
何を言っているのかまではわからないが、
暗い歴史を物語ってることはなんとなくわかる。 -
広場で薪が燃やされる。
世界遺産の前なのに。。。 -
野外劇もフィナーレへ。
-
悲しくも鐘楼から投げ落とされた猫の魂を現すかのように、風船が天高く飛んでいった。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
Hotel de la Paix
評価なし
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
62