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 伊勢に行くときなどに郊外のベルファームやみえこどもの城などの郊外型の施設に立ち寄ったことはあったが、町の中心部を訪ねたことはなかった。今回、亀山市で開催される「亀山大市」と合わせ街歩きを楽しんでみることにした。<br />土日祝日に乗り放題となる「青空フリー切符」は2570円で伊勢鉄道にも乗れるので三重県を旅するのには青春18切符より割安。松阪まで名古屋から快速みえで1時間半弱。渋滞もなくスムーズだ。駅前では地元出身の国学者本居宣長にちなんで、大きな鈴のオブジェが出迎えてくれる。足のむくまま、駅前の商店街を歩き、まずは三井家発祥の地へ。立派な門が残るのみだが日本を代表する企業グループがここで始まったのだと思うと興味深い。近くに松阪木綿センターがある。商店街で買い物を楽しみながら、お城近くの昔の商家が立ち並ぶエリアへ。さすが全国的なブランド牛「松阪牛」地元だけあり、「和田金」や「牛銀といった名店が並んでいた。お値段もそれなりにすばらしいのでメニューを見ただけで通り過ぎる。いつかは最上級の松阪牛のすき焼きなど食べてみたいものだ。松坂城は天守閣は残念ながら残っていないが、築城の名手蒲生氏郷の築いた見事な石垣をみることが出来る。石垣に沿って少し歩くと、昔お城に勤めていた武士たちが住んでいた長屋[御城番屋敷」がある。生垣に囲まれた長屋がつらなる様は他では見られない風情がある。その中の1軒は一般公開されており、中に入って武士の暮らし振りをしのぶことが出来る。管理人の女性の方が「この城下町があるのも蒲生氏郷様のおかげです」と誇らしげに語っていたのが印象的だった。駅へ戻る途中、道を間違えて大回りしてしまったが、そのおかげでちょうど大祭が行われていた愛宕神社に立ち寄ることが出来た。出店が出て、甘酒の振舞もあり参拝客で賑わっていた。駅へ戻る途中で全国的にも有名になった相可高校食物科の卒業生がやっている「せんぱいの店」というレストラン兼売店があり手作りのお弁当や惣菜が売られていた。おいしそうなので煮物など購入。松阪牛コロッケなど他に食べたいものはあったが、今回は亀山大市がメインなのでここはぐっと我慢。ぶらり歩いて2時間余り。懐の深い街だった。今回は時間がなくて行けなかった本居宣長の資料館なども次回は訪ねてみたい。<br /> 松阪から普通列車で30分くらい。東海道の宿場町でもあった亀山へ。今は亀山市に合併した旧関町は、東海道の面影の残る街として有名で、そちらには2度ほど行ったことがあるが、亀山市内は初めて。駅前に「亀山大市」ののぼりや案内板があるわけではなく、ネットで見た情報は本当かと不安だったが、歩き始めてすぐ地元の方が声をかけてくれ、案内してもらえた。緩いカーブの坂道を10分ほど歩く。毎年大市の日は寒いらしいが今日は暖かい。昔は生活用品や地元の物産を売る店が多かったそうだが今は食べ物の屋台がメインになったらしい。会場の東町についたところでその方とは別れた。なるほど、食べ物の屋台が1kmあまりに渡ってズラリと並んでいる。屋台を眺めつつ、地元グルメの集まるコーナーへ。ここで「津ギョーザ」と「亀山みそ焼きうどん」を買って食べる。普通のギョーザの5倍位はある津ギョーザはボリューム満点。みそ焼きうどんは思ったより味噌が甘口で食べやすかった。古道具や陶器の店、近隣エリアの特産品を売る店など並んでいて目移りする。あれこれ買って荷物が重くなったところで行きに来た道を駅まで戻る。<br /> 帰りは快速で名古屋まで1時間弱。三重には歴史を感じる街が多く、何よりおいしいものがたくさんある。高速道路は慢性渋滞ぎみなので、のんびり列車の旅も見直したいと感じた。<br />

松阪と亀山の歴史とグルメの街歩き

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2015/01/24 - 2015/01/24

235位(同エリア337件中)

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metabomanさん

 伊勢に行くときなどに郊外のベルファームやみえこどもの城などの郊外型の施設に立ち寄ったことはあったが、町の中心部を訪ねたことはなかった。今回、亀山市で開催される「亀山大市」と合わせ街歩きを楽しんでみることにした。
土日祝日に乗り放題となる「青空フリー切符」は2570円で伊勢鉄道にも乗れるので三重県を旅するのには青春18切符より割安。松阪まで名古屋から快速みえで1時間半弱。渋滞もなくスムーズだ。駅前では地元出身の国学者本居宣長にちなんで、大きな鈴のオブジェが出迎えてくれる。足のむくまま、駅前の商店街を歩き、まずは三井家発祥の地へ。立派な門が残るのみだが日本を代表する企業グループがここで始まったのだと思うと興味深い。近くに松阪木綿センターがある。商店街で買い物を楽しみながら、お城近くの昔の商家が立ち並ぶエリアへ。さすが全国的なブランド牛「松阪牛」地元だけあり、「和田金」や「牛銀といった名店が並んでいた。お値段もそれなりにすばらしいのでメニューを見ただけで通り過ぎる。いつかは最上級の松阪牛のすき焼きなど食べてみたいものだ。松坂城は天守閣は残念ながら残っていないが、築城の名手蒲生氏郷の築いた見事な石垣をみることが出来る。石垣に沿って少し歩くと、昔お城に勤めていた武士たちが住んでいた長屋[御城番屋敷」がある。生垣に囲まれた長屋がつらなる様は他では見られない風情がある。その中の1軒は一般公開されており、中に入って武士の暮らし振りをしのぶことが出来る。管理人の女性の方が「この城下町があるのも蒲生氏郷様のおかげです」と誇らしげに語っていたのが印象的だった。駅へ戻る途中、道を間違えて大回りしてしまったが、そのおかげでちょうど大祭が行われていた愛宕神社に立ち寄ることが出来た。出店が出て、甘酒の振舞もあり参拝客で賑わっていた。駅へ戻る途中で全国的にも有名になった相可高校食物科の卒業生がやっている「せんぱいの店」というレストラン兼売店があり手作りのお弁当や惣菜が売られていた。おいしそうなので煮物など購入。松阪牛コロッケなど他に食べたいものはあったが、今回は亀山大市がメインなのでここはぐっと我慢。ぶらり歩いて2時間余り。懐の深い街だった。今回は時間がなくて行けなかった本居宣長の資料館なども次回は訪ねてみたい。
 松阪から普通列車で30分くらい。東海道の宿場町でもあった亀山へ。今は亀山市に合併した旧関町は、東海道の面影の残る街として有名で、そちらには2度ほど行ったことがあるが、亀山市内は初めて。駅前に「亀山大市」ののぼりや案内板があるわけではなく、ネットで見た情報は本当かと不安だったが、歩き始めてすぐ地元の方が声をかけてくれ、案内してもらえた。緩いカーブの坂道を10分ほど歩く。毎年大市の日は寒いらしいが今日は暖かい。昔は生活用品や地元の物産を売る店が多かったそうだが今は食べ物の屋台がメインになったらしい。会場の東町についたところでその方とは別れた。なるほど、食べ物の屋台が1kmあまりに渡ってズラリと並んでいる。屋台を眺めつつ、地元グルメの集まるコーナーへ。ここで「津ギョーザ」と「亀山みそ焼きうどん」を買って食べる。普通のギョーザの5倍位はある津ギョーザはボリューム満点。みそ焼きうどんは思ったより味噌が甘口で食べやすかった。古道具や陶器の店、近隣エリアの特産品を売る店など並んでいて目移りする。あれこれ買って荷物が重くなったところで行きに来た道を駅まで戻る。
 帰りは快速で名古屋まで1時間弱。三重には歴史を感じる街が多く、何よりおいしいものがたくさんある。高速道路は慢性渋滞ぎみなので、のんびり列車の旅も見直したいと感じた。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
グルメ
3.5
ショッピング
3.5
交通
3.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
JRローカル
旅行の手配内容
個別手配

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  • 松阪駅前の鈴のオブジェ。本居宣長の屋号が鈴乃屋だったことにちなんでいる。

    松阪駅前の鈴のオブジェ。本居宣長の屋号が鈴乃屋だったことにちなんでいる。

  • 市街地の奥に小高い丘の上に立っていた松坂城の跡。今は立派な石垣と櫓が残るのみだが、見晴らしの良い場所にあり花見の時期などににぎわう。

    市街地の奥に小高い丘の上に立っていた松坂城の跡。今は立派な石垣と櫓が残るのみだが、見晴らしの良い場所にあり花見の時期などににぎわう。

  • お城番が住んでいた武士の屋敷。それほど広くはないが、お城の膝元に並び、立派な生垣に囲まれている。紀州藩の子孫の方々がこの屋敷の保存に尽力されたそうだ。

    お城番が住んでいた武士の屋敷。それほど広くはないが、お城の膝元に並び、立派な生垣に囲まれている。紀州藩の子孫の方々がこの屋敷の保存に尽力されたそうだ。

  • 亀山大市は毎年1月の第4土日に開かれる。元々は生活用品などを売る店が主だったのが近年は子供向けの屋台が増えたらしい。地元のグルメをPRするコーナーにいた「亀山みそ焼きうどん」のゆるキャラ。

    亀山大市は毎年1月の第4土日に開かれる。元々は生活用品などを売る店が主だったのが近年は子供向けの屋台が増えたらしい。地元のグルメをPRするコーナーにいた「亀山みそ焼きうどん」のゆるキャラ。

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