2014/12/04 - 2014/12/07
1397位(同エリア8930件中)
くろへいさん
"アンコールワット"
カンボジア西部の密林地帯に点在するアンコールワットとその遺跡群は、数ある東南アジアの世界文化遺産の中でも、最も人気の高い旅行先のひとつに挙げられます。
連日、多くの観光客で賑わうアンコールワット遺跡群も、今から20年以上前は未だ国内各地でポルポト派との戦闘が続いていました。
くろへいがはじめてアンコールワットを訪れたのは、1992年の春。
前年にパリ和平協定を締結し、自衛隊が創立後はじめてPKO活動に参加して当地に派遣された年でした。
当時、アンコール遺跡周辺では、多くの地雷が残っており、密林の奥では散発的な戦闘も続いていました。
遺跡を観光中に、ジャングルの中から時折聞こえる銃弾の発砲に怯えながらの旅は、今から考えれば"無謀な冒険"でした。
然しながら、それゆえ、当時この巨大な遺跡群を旅する者は殆ど無く、静寂の中に佇む遺跡群を独り占めできたのは、今では想像すらできません。
故平山郁夫氏の描くアンコールワットもこの時代の頃だったと記憶しています。
その後、毎年のようにこの地に通い続け、のべ9回にわたりアンコール遺跡群に通い続けました。
その間、シェムリアップを含む周辺地域は都度劇的な変化を遂げてきました。
タイのアランヤプラテートから陸路での移動ものべ5回となり、当初国境からシェムリアップまで雨季だと10時間ちかく要した悪路も、年々工事が進捗していきました。
最後に訪れた2010年には、全線舗装が完了しており、季節にかかわらず凡そ3時間程度での移動が可能となっていました。
さて、くろへいにとって6度目となるタイからの陸路での移動。
そして10度目のアンコールワットへの再訪。
訪れる度に、新しい"何か"を教えてくれるアンコールワットを駆け足で通り抜けた旅をご覧下さい。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
タイのパタヤ近郊にある会社を定時で退社し、運転手くんに国境まで爆走!
途中、食事休憩を入れて約4時間(220?)
休憩無しで走れば3時間で到着します。 -
此方は、まさに国境税関前にあるホテルをアゴダで予約しました。
その名もまさに"At Border Hotel"
ホテルの隣は、バンコクやパタヤへのミニバスの発着所。
料金は600THBくらいでしたが、新しくてきれいなホテルでした。
但し、周囲には200m離れた場所に"コンビニ"が2軒並んでおり、食事をする場所はありません。
尚、Wi-Fiの速度は過去最高に速く、スマホへの動画のダウンロードは新幹線並みでした。 -
翌朝、7時過ぎに起床して、ホテルから歩いてタイ&カンボジアの国境へ。
ホテルから税関まで、徒歩50mの距離です。
税関では丁度朝8時。
20年以上昔のタイでは、朝8時と5時にタイ全土で国家が流れ、全ての国民は直立不動で国家を聴いていました。
今では、直立して国歌を聴く習慣は殆どなくなりましたが、国境だけは未だにこの習慣を続けています。 -
国境では、多くのカンボジア人が商売で行き来しています。
太陽に焼かれたアスファルトの上を、裸足で荷車を押す人々が列を成して大挙してきます。
その横を、エアコンの効いた車で通り過ぎるタイ人の国境ギャンブラー達。
両国の貧富の差が残酷に交差します。
先ずはタイを出国し、カンボジア側で30ドル+賄賂100THBでVISAを申請。
タイ側ではカンボジアVISAの代行屋が客引きしていますが、個人で取得する方が安価なため、利用したことはありません。 -
無事VISAを取得してカンボジア側の町、ポイペトへ。
大勢押し寄せる客引きから白タクを選び、シェムリアップまで1,200THBで交渉しました。(5年前は1,000THB)
妻と2人なので、ひとり600THBの計算になります。
いつ出発するか分からないバスよりも、遥かに早くて快適です。
ポイペト郊外にでると、雄大な景色が広がっています。
見渡す限り何もない場所で、トイレ休憩。 -
地平線まで広がる稲作地帯…
実は、前回来た時は地雷の撤去が終わってなく、此処には荒れ果てた大地が広がっていました。
ポルポト派の実効支配から長い内戦を経て、肥沃な大地に稲が再び実るまで40年以上が経過しました。 -
さあ、シェムリアップが近づいてきました。
今回は国境の町から1時間30分で到着。
以前よりも舗装道路は更に整備され、常時時速120?以上での高速移動が可能になりました。
国際線のチェックイン等勘案すると、飛行機と比べても移動時間に差は殆ど無く、途中の景色も楽しめるので、個人的には陸路に軍配! -
午前中にシェムリアップ到着
予め予約していたホテル(Check-inn Siem Reap)にチェックインして、周辺で昼食→昼寝…
16時にトゥクトゥクタクシーでアンコールワット&プノンバケンの丘へ向かいました。 -
アンコールワットの夕景です。
-
アンコールワットから数キロ離れたプノンバケン遺跡の丘にやってきました。
丘の上から眺めるアンコールワットです。 -
そして、カンボジアの大地に沈む夕陽
何百人もの観光客がサンセットを見に集まっています。 -
翌朝4時に起きて、アンコールワットのサンライズを見に再来!
5時過ぎには寺院が池に映える"撮影地"に100名ちかい観光客が集まっていました。
何とか、場所を確保して三脚を立てて夜明けに備えます。 -
朝日が昇ってきました。
雨季ではなかなか見れない光景です。
※アンコールワットの日の出の撮影の注意点
1.早朝5時には到着している事
この写真の後方には数百名以上もの観光客がいます。
池の最前列以外は、画面に人が写ってしまします。
2.三脚は必需品
暗いので手持ちで撮影すると、間違い無く手ブレをおこします。
もし、手持ちで撮影する場合は、絞りを開放にしてISO1600以上に設定する必要があります。
その場合、通常のカメラでは画素が相当荒くなります。
ISO1600以上でも画素が荒れないカメラ(高級一眼機種)以外は三脚は必要!
3.レリーズの使用
三脚でカメラを固定しても、最前列は沼地に面しているので足元はグズグズです。レリーズが無いとシャッターを押した時点でブレが発生する可能性は高いと思います。
レリーズが無い場合は、三脚に固定してセルフタイマーでシャッターを押す方法もあります。
4.スマホでは難しい
Xperia Z3とi-phone4,Galaxy5の3種で撮影してみましたが、光量が少ない条件ではどれも圧倒的に不利です。充分な明るさがあれば、スマホでもきれいな写真は撮れますが、夕景や夜景になると、殆ど役に立ちません。 -
イチオシ
陽が昇ると、蓮の花びらが開きはじめました。
-
お日様が昇ってから、寺院の中を観光。
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400年前の日本人観光客の落書き
昔の人は、此処が祇園精舎と思っていたそうです。 -
女神像
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アンコールワットの観光は、朝か夕方がお勧めです。
太陽が斜光となって、女神像が立体的に浮かび上がります。 -
第一回廊
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少年僧
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水面に映える王宮への参道
12世紀に造られた石橋を歩いて行きます。 -
アンコールトム
バイヨンの微笑みの群像 -
僧がいるだけで絵になります。
挨拶して、写真を撮らせていただきました。 -
勝利の門では一通の為、大渋滞
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ベンメリア遺跡の入口
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アンコール遺跡群の中で、最も人気の高い遺跡のひとつ
タップローム
鬱蒼としたジャングルに覆われている中を、数千名もの団体観光客が行列をなして訪れています。 -
20数年前に此処を訪れたときには、周囲には地雷が残っていました。
訪れる人は殆ど無く、夕方ちかくになると強盗が出没するので、注意するように言われました。
今では、中国、韓国から来た団体客が遺跡に溢れています。
画面から人が消えた僅かな一瞬を逃さずにシャッターを押しました。 -
この画像だけは、5年前のものを使用しました。
今では、この木の前には木製のテラスが設置され、格好の記念撮影のスポットとなっています。
木の根をバックに撮影する際には、順番待ちになっていました。 -
ジャングルの侵食が、ひとつの文明の終焉を象徴しています。
この遺跡の人気の理由は、此処を訪れた人達が現代文明の未来を啓示しているように見えるからでしょうか? -
リアルトゥームレイダー (Tomb Raider)で遊ぶ子供達
この遺跡を舞台にした映画、トゥームレイダー (Tomb Raider)から生まれた同名のゲームは世界中のゲーマーを夢中にしています。 -
ベンメリアを舞台にしたバーチャルな世界と、ベンメリアで遊ぶ子供達
二つのリアルな世界が交差します。 -
くろへいがチャーターした「リムジン」で郊外のバンテアイスレイに向かいます。
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アンコール地区から、約40kmちかく離れた遺跡「バンテアイスレイ」に行く途中の景色
-
バンテアイスレイに到着
此処もアンコールワットの共通券で入場できます。
遺跡のゲート付近で、警備のおまわりさんが近づいてきて
「マリファナ買わない?」
と囁いてきました。
「幾ら?」と聞くと遺跡を観光後に見せてあげるとの事です。 -
此処は、アンコール遺跡群の中で最も彫刻が美しい遺跡です。
以前は柵などは無かったのですが、6-7年前から遺跡の周囲に柵が設けられました。
その為、これらの素晴しい彫刻を撮影する為には、望遠レンズが必要となります。 -
東洋のモナリザと称された女神(デヴァター)像
これは、レプリカ。
本物は、1923年にフランス人のアンドレ・マルローが盗み出そうとして逮捕押収されています。 -
さて、遺跡から出たら早速先ほどのおまわりさんがやって来ました。
おまわりさんに連れられて、遺跡事務所の外れで袋に入ったマリファナがでてきました。
掌を広げたくらいのビニール袋に乾燥大麻が入っていました。
見た目と匂い、粘着性から見ても良品というのは分かります。
おそらく仕入れ値は1.5-2ドル程度の筈なので、せいぜい6-8ドル程度でしょう。
ところが、売値を聞いてびっくり!
おまわりさんの言い値は何と100ドル!
「あなたのような人が、ぼったくるから多くの旅行者が迷惑しているんだ。あなたからはたとえ1ドルでも買わない」
と大人気なく怒って事務所を出ましたが、シツコイおまわりさんは、100ドル→80→50→と下がってついに10ドルまで。
勿論、10ドルでも彼からは買いませんでした。
※20年前頃までは、シェムリアップにある多くのホテルのロビーでは大麻が山積みされており、宿泊客は好きなだけ大麻を吸う事ができました。
勿論、その辺の屋台でも大麻は売っていましたが、1ドル/kgでした。 -
再びシェムリアップに戻る途中で出逢った風景
大地で遊ぶ無邪気な子供達
この後少年から
「勝手に写真撮ったんだから金を払え」
と仲間数名を率いて恐喝されました。 -
くろへいは、丁度財布にあった10,000インドネシアルピー札を上げました。
「私は、インドネシアの国王です。このお金で家と車を買いなさい」
子供達は急に信じられないという顔をしましたが、くろへいの顔がお札に印刷されたスカルノ氏と良く似ているので信じてくれたようです。 -
バンテアイスレイからシェムリアップに戻る途中の景色です。
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少年と牛の牧歌的な景色です。
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アンコールのお堀の水面にジャングルが映っています。
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そしてこの旅で最後の夕景をアンコールで拝んで終了!
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翌日は、ポイペトから乗ってきた車を呼んで、再びタイ国境へ。
料金は同じ1200THB
時速120kmで1時間30分のドライブで帰って国境に戻って来ました。 -
混沌としたアジアの国境
地雷で脚を失くした乞食の横を通り過ぎるギャンブラーの列。
この町を訪れるのは、この町を通過してアンコールへと向かう僅かな旅行者と、カジノに興じる多くの者。
彼らの多くはカンボジアに入国せずに、両国の緩衝地帯にあるカジノで享楽的且つ刺激的な週末を送ります。
そして、多くのカジノ客を一緒にタイの入管に並び、再びタイのゲートを歩いて渡ります。
その先には、予め電話で呼んでいた運転手君が、横付けにした車の横で手を大きく振っています。
此処から自宅までは僅か3時間の距離です。
追記
もはや、世界的な大観光地となったアンコールワット。
観光拠点となるシェムリアップ市には、様々なホテルやレストランが建ち情報が溢れています。
殆どの場所では英語が通じ、日本語を話すガイドでさえ珍しくありません。
この小さな町には、香港やバンコク、シンガポール等々周辺アジア諸国からのフライトも充実しております。
既に観光化し尽された感もありますが、この町を一歩出ると、カンボジア本来の豊穣な大地が広がっています。
今回は、カンボジア側の道路が完全舗装され、対向車線となった事で、陸路での旅が一層楽になりました。
もはや、アジアの僻地を旅する情緒はなくなりましたが、車窓から眺めるカンボジアの大地は美しく遺跡だけを素通りするのは少し勿体無いと思います。
★タクシー&トゥクトゥクとの交渉
拘束時間、観光場所を予め決めておき、明確な条件で料金の交渉を行う。
★通貨
リエル、ドル、バーツの3種類が公平なレートでほぼ何処でも使用できます。
スマホに”為替レート”というアプリを入れており、支払い時に重宝しました。
★その他
国境が閉まる時間は午後10時です。
カンボジア→タイであれば特に治安上の問題は無いと思いますが、逆の場合は少し注意が必要。
特に女性一人旅で、夜10時以降にポイペトの町を歩くのはお勧めできません。
タイ側の国境ゲート前にホテルがあるので、翌朝まで宿泊してから入国する事をお勧めします。
以上
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