シーク教のお祭りバイサキ

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2014/04/12 - 2014/04/12

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#イベント

昆虫博士さん

シーク教のお祭りバイサキ（Vaisakhi）に行ってきました。

シーク教（シク教）はインドのパンジャブ地方を中心とする宗教で、男性がターバンを頭に巻いていることで有名です。パンジャブ地方とその周辺を除くと、バンクーバーは世界有数のシーク教徒の移民が多い都市です。

バイサキとは、シーク教の主流派カルサ教団（Khalsa）が設立した日（1699年4月13日）を祝うお祭りです。また、ヒンドゥー暦（パンジャブ暦）の新年を祝うお祭りでもあります。そのため、ヒンドゥー教徒など他のインド人も祝うようです。

メトロ・バンクーバーでは、バンクーバーとサレーで1週間違いでバイサキがあります。今回は、バンクーバーで行われたお祭りに行ってきました。

お祭りの場所は普段からインドっぽい雰囲気があるのですが、お祭りではターバンを巻いた男性・サリーを着た女性が目立ち、パンジャブの音楽が鳴り響き、パンジャブ舞踊が至るところで披露されていて、カナダにいるとは思えないほどでした。バンクーバーの懐の深さを改めて感じました。

■ 関連記事 ■
１）総集編：バンクーバーの祭り（フェスティバル, イベント）一覧
http://4travel.jp/travelogue/10824875
２）ヒンドゥー教のお祭りディワーリー
http://4travel.jp/travelogue/10827770

エリア

バンクーバー(カナダ)

旅行の満足度: 4.0

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会場は、メイン通り（Main Street）と49番通り（49th Avenue）の近辺です。
歩行者天国になっていて、すごい人混みです。
この日は快晴で、北の山がきれいです。
ターバンを巻いた男性、サリーを着た女性が多く、パンジャブ音楽が大音量で流れ、カナダにいるとは思えません。
会場周囲にはプロペラ機がずっと飛んでいました。
“Happy Vaisakhi”と書かれた後に、法律事務所の電話番号が書かれた広告です。
歩行者天国の至るところにステージがあり、踊りや音楽が披露されています。
パンジャブの踊りバンガラ（Bhangra）などを踊っています。
別の舞台では、神への祈り。
両手を合わせてお祈りするのは、仏教に通じるところがありますね。
パンジャブ音楽の演奏。
少女たちの踊り。
少年たちの踊り。
シーク教女性の演説。
パンジャブ語の部分は全然わかりません。
バンクーバーでは、インド音楽のコンサートもあります。
このお祭りでは、飲食は完全に無料です。
施しの意味合いがあるのだと思います。
このようなテントが道の両側に多数あります。
また、道ではお菓子を配っていました。
野菜の唐揚げ。
宗教的な理由からか、肉類は一切見かけませんでした。
サモサ。
中はポテトでした。
サモサ。
各種ソースをつけて食べます。
左側はひよこ豆カレーです。
右下の緑のものは、サルソン・ダ・サーグ（Sarson da saag）というカラシナ（Mustards）の葉をペースト状にしたものです。
クスクスのようなものが、カレーに入っています。
どれもスパイシー過ぎない味付けで、美味しかったです。
また、チャイも飲み放題でした。
パレードがメイン通りに到着です。
先頭は警察車両です。
警察官が気軽に写真撮影に応じているのは、日本と違いますね。
シーク教徒の二輪車クラブ。
かっこいいです。
BC州では英国などと同様に、ターバンを巻いている場合、ヘルメットの着用は免除されます。
子どもを乗せて、記念撮影。
ガッカ（Gatka）というシク教の武道です。
剣と盾をもって、戦っています。
シーク教徒は歴史的に戦闘集団でもあるので、武道が重んじられるのでしょう。
ガッカ（Gatka）の1種で、チャクラム（cakram）という投げる（投擲）武器です。
真ん中の輪を中心にくるくる回します。
そして、回しながら投げて、相手に渡していました。
指導を受けながら、子どもたちも上手に回しています。
シーク教旗を掲げた人たちが来ました。
奥の赤い山車が、宗教的に重要なもののようです。
シーク教の人々が赤い山車に近づいて、何かもらっています。
山車の後ろには、多数のシーク教徒たちがぞろぞろと歩いています。
理由はわかりませんが、山車の後ろを歩いているのは女性が多いです。
駒形丸事件（Komagata Maru incident）が今年で100周年を記念する山車です。
これは、駒形丸という日本船籍の貨物船を使ってカナダに渡ろうとした376人のインド人（大部分がシーク教徒）がバンクーバーで上陸を拒否され、インドに送還された事件です。
カナダにおけるインド人排斥の代表的な事件とされ、三大アジア人排斥事件の1つです。

※ カナダにおける三大アジア人排斥事件
１）中華街・日本人街の襲撃（1907年）
２）駒形丸事件（1914年）
３）日系人の強制収容（1941年〜1949年）
バンクーバーはアジアの窓口なので、いずれの事件もバンクーバーが舞台です。
今年は、この駒形丸事件100週年の記念切手が発行されます。
パレードと言っても、人の行進ではなく、巨大なトラックの行列です。
このような車両がトラックに引かれてきます。
お経のようなものを唱えている車両が多いです。
トラックが何台も連なります。
それにしても、すごい人混みでした。
カナダは人種のモザイクと言われるだけあって、いろんな文化を体験でき面白いですね。
週明けの無料新聞に記事が載っていました。
写真の影は、シーク教の武道ガッカをする少年たちです。