SOUNDWAVE 2011

2011/02/23 - 2011/02/28

■前年に見たWacken Open Airで味を占めて。今度はオーストラリアで一日だけの手軽なロックフェス。ヨーロッパのしっとり湿ったメタルが好きな自分にとっては、アメリカのバンドの多い今回のラインナップはちょっと趣向と違うけど、去年（諸事情で）落ち着いてみられなかったIRON MAIDENがヘッドライナーだし。ノルウェーのDIMMU BORGIRも出るということで、はるばるオーストラリアまで行って来たわけです。航空券はマイレージを使用したので、お金はあまり使っておりません。
　シドニーの中央駅に行くと、早くも黒い連中がいます。オリンピックパークに向かう電車に乗ると、もう周囲は明らかにロックファン、メタルファンばかりとなる。入場を待つ列に並んでいると、俄か雨に降られたり、友達に電話かけたいからiPhone貸してと後ろの奴に言われたりしながら、会場内へ。まだまだ人は少ない。メインステージがスタジアムの中に設けられていて、それ以外のステージは他の場所に点在している。入口のところでもらったタイムテーブルを確認すると、インターネットで発表されていたものと若干変わっている様子。なんともしれない違和感…。SAXONがない？ キャンセルかよ。楽しみにしていたバンドのひとつなので、がっかり。
　あと驚いたのが、登録所でIDを提示し、リストバンドをもらわないとアルコールが飲めないこと。パスポートをホテルの部屋に置いてきた自分はビールも飲むことができませんでした。ちなみに僕は今日WACKENのシャツを着てきたのだけど、そのためにいろんな人――WACKENに行ったことのある人、行ったことはないけど行ってみたい人、オーストラリアまで遠征してきたドイツ人など――からひっきりなしに声をかけられることとなった。そういうのもまた旅の思い出でしょうか。

エリア シドニー(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.5

• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: JAL

　前日まではちゃんとシドニーを観光していたのですよ。初めてのオーストラリアだしね。

　街中をぶらぶら。

　偶然見つけた市内のメタルショップに行ったりもしましたが。中はIRON MAIDEN一色でした。メイデンかかりっ放し。

　遠出もしましたよ。

　これも重要な目的。中に入って……

　ビアビア！

　似合わない海なんて行ってみたり。

　やっと当日。会場に到着。シドニー市内のオリンピックパーク。

　若手のグラムメタルバンド。TAKING DAWN。現代的なアレンジで甦った80年代ヘアメタル。
　意外なくらい「自分達はヘヴィメタルバンドである」ということをアピールしていて、ＭＣではこの後登場する（はずだった）SLAYERのことに触れたり、リードギターは上半身裸で理想的なムキムキボディを見せつけながら演奏。フロントマンの兄ちゃんは隣のステージまで乱入した上に、クラウドサーフで運ばれながらソロを弾くといった暴れっぷり。
「Take Me Away」で終わりかと思ったら、さらにFLEETWOOD MACのカバーを演奏して終了。なかなかでした。

　SEVENDUSTの演奏中。かなり人気がある様子。演奏はあまり面白くなかった。

　ブルース・ディッキンソンの息子バンド。RISE TO REMAIN。ステージ上のはじけっぷりとは裏腹に演奏はおとなしい。まだＣＤを再現するのに精一杯な感じ。

　THE SWORD。渋いです。

　DEVILDRIVER！ こいつらヤバすぎる。
　大歓声に迎えられて登場した彼ら。鋼のように強靭なリフ、タイトな演奏は実に気持いい。サブジャンルとしてはメロデスとなるのだろうけど、北欧勢とはまた一味違うコシの強い音。ただ惜しむらくは、音の分離があまり良くない。「Pray for Villans」など、何の曲をやっているのかよくわからなかった。
　新譜を聴いていない僕は知らない曲が多かったが、「Clouds over Callifornia」一曲だけでも彼らのステージを観た価値はあったはず。

　ALL THAT REMAINS。一発目から「This Ｃalling」。
　アメリカのバンドながら、実にメロいですよね。

　メインステージ。ステージ上ではSTONE SOURの演奏中。みんな、まだまったりしています。

　DIMMU BORGIR！　真っ昼間から、ノルウェーのブラックメタルサウンドが響きわたる。人気もすごいね〜。

　KYLESA。キュレアと読むらしい。病んでいる音が気持いいです。

　これもKYLESA。お客さん少ないなあ……。

　COHEED AND CAMBRIA。エモいプログレ。

　トリのIRON MAIDEN。とにかく凄まじい人気。10代の少年少女達がIRON MAIDENと書かれたマントを羽織って見ていたり。オーストラリアでは世代を越えて支持されているバンドなのでした。