黄山よ、お前はなぜ険しい　前編

2002/11/29 - 2002/12/02

どこでその存在を知ったのか？
相方さん持ち込み企画 【黄山】

世界遺産らしいけど、
その名を見たことも、聞いたこともない。

果たして黄山は存在するのか・・・

エリア 黄山(中国)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 観光バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

ダァーーー
黄山空港に到着ダァーー！！

え？ 黄山ってどこかって？！
まぁ、そんな細かいこと、いいじゃん。
説明したってわかんないし。

あぁ〜〜　それにしても、
上海からほんの３０分のフライトだってのに、
こんなに苦痛だとは！

隣のヤツはお構いなしにはみ出てくるし。
後ろのヤツなんて、シートぼんぼん蹴るし。
何と言っても、全員うるさい！！

「静かにできないなら、今すぐ降りろ！」
って言いたい。

まっ いいや。
グチッたって何も始まりゃしないさ。

とにかく、空港でガイドの王さんと合流して、
夜も遅かったから、
黄山花渓飯店ってホテルで、寝た。

じゃあ、次の日！

ワゴンに揺られること１時間、
ボクたちはロープウェイ駅に到着。

満載のゴンドラに乗り込み、
上昇していくゴンドラとともに高鳴る鼓動。
決して心臓が弱いわけじゃない。

憧れの世界遺産・黄山にもうすぐ会える！

大きな荷物を背負わされ、
しばらく起伏のある道を歩く。

とりわけ語るようなエピソードもないまま、
排雲楼賓館（宿）に着いた。
やっと荷物から解放だぁ〜♪

ランチの後は、また山道。
さっきまでよりも道が悪い。
あー　疲れた。足も痛いし。あー

でも、ボヤいたところで楽になるわけもなく、
お山のてっぺん・始信峰にたどり着く。

？？
チェーンに南京錠が掛けられてますが？

すると王さん、
「ここに夫婦で鍵を重ねて掛けると幸せになる。」

もちろん、手持ちの南京錠なんてない。
もちろん、そこには南京錠を売ってる店がある。
南京錠を買うと、店のおっさんが名前を彫ってくれる。

さてと・・・

その瞬間、ボクたちの南京錠が王さんの手に！
そして、そのままチェーンに！！

なんで王さんが取り付けてんの？！

しかも、
鍵、別々に取り付けようとしてんじゃん！

話は変わるが、
王さんの日本語がひどい！

「これからどこへ行くの？」って聞いたら、
「あと１時間ぐらいで着きます。」だって。

これで日本語ガイドはまずいっしょ！

で、で、どこよ？？

別のロープウェイ駅に着いたとき、
王さんから驚きの発言！

「１人２５０元なので、７５０元ください。」

パッケージツアーなのに、お金請求しちゃう？
で、なんで王さんの分まで・・・。

なぜ払わなきゃいかんのか食い下がってみたら、
王さんに困った顔されるし。

こっちのが困ってるんだよ！
それ払ったら、手持ち１０元しかなくなったもん。

ロープウェイの先には、お寺と美しい池があった。
でも、ひとつ疑問。

「ところで、飛来石はどこ？」


「・・ここにはない。」

じゃあ、とっとと戻りましょうよ。

さっきのロープウェイを戻ったら、
やっぱりまた歩き。
道も悪くて、足のがヒーヒー言ってる。

でも、相方さんはもっと大変なはず。
こんな悪路をハイヒールで歩いてるんだもん。

「だって、上海といえばヒールっしょ？！」

うん、まぁ、そうかもしれないけど、
ここ、黄山だし。

そんなこんなで、念願の飛来石に到着！
もう西の空がほんのり赤い。

次は光明頂で日没鑑賞・・のはずが、
着いたのは日没後。

えっ？？

そういえば、
途中、王さんがボソッと「夕陽」って言った！

日没後ということは、辺りは真っ暗ということで。
ということは、足元が見えないということで。

遭難ですか？？

・・そうなんです！！
って、おやじギャグかましてる余裕もない。

チャカチャカン・・　ペンライト〜♪

いざというとき、
活躍するのはいつも、相方さん。

翌朝は５時半起きで、再び山道へ。

まだ薄暗い道をゆっくりゆっくり歩き、
人の集う場所に到着。
そこでボクたちは夜明けを待つことに。

時とともに色づく空。
やがて黄山は茜色に燃える。

まるで神様を目にしたような気分だ。
昨日は７５０のなんて、ちっぽけに思える（嘘）

そして、太陽の反対側には雲海が広がる。
ここは天国なのか・・・

ゴォ〜〜ン、ゴォ〜〜ン
遠くから鐘の音が聴こえる。

ボクたちも寄り道して鐘を突く。
ゴォ〜〜ン、ゴォ〜〜ン、ゴォ〜〜ン

３回鳴らすと“平安”
このまま幸せが続きますように・・・

ただし、１突き２元。

朝食の後は、下山するのみ。
行きは長く感じた道のりも、帰りになると一瞬。
東小平氏も笑顔で見送ってくれる。

そういえば、相方さんが言っていた。

「ゴールデン・ロックじゃない！！」

えーーーーーーーーーーーーっ
そんな勘違いって、アリ？？？？？？？

この旅行記へのコメント （2）

• nobcha23さん 2013/06/11 15:39:55

  なるほど、観光５で満足度なし

  今日は、予定調和のパック旅行では行けないところのようですね。
  
  無事帰ってこれたのを喜ぶという満足感も大切だと思いました。
  
  参考にいたします。

  おま。さん からの返信 2013/06/11 17:40:12

  RE: なるほど、観光５で満足度なし

  ！！
  
  満足度なしになってますね！
  きっと満たされない旅だったのでしょう。
  （いえいえ、楽しかったハズ）
  
  おま。