2012/03/11 - 2012/03/11
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tijanさん
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かつて筑豊炭田は日本の近代化を担った有数の石炭産出地だったそうです。
閉山して何十年にもなるのにやっぱり一番に頭に浮かぶのは今でも石炭。
炭鉱には前から興味があったけどどっからアプローチしていいかよくわからず今回ユネスコ世界記憶遺産になった山本作兵衛さんの炭鉱記録画がいいきっかけとなりました。
炭鉱、筑豊という荒々しいイメージで朝から少し緊張ぎみです。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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小倉駅の気になる存在…。あの頭上のモノレール!
最初見たときびっくりした。
駅ビルの中に乗り入れてる不思議な光景。
モノレールなるもの普段縁ないし、初めて見たかも。
そもそもモノレールとはなんぞや?
試しに1駅乗ってみる。まあ普通の電車だわ。
でも内装も乗り心地も都会的でスマート。
自分がすまして乗ってるかんじで、どんだけ田舎者なんだ私 (^^;) -
モノレールを降りて小倉城まで行ってみました。
4階よりも5階の方が大きい天守閣です。 -
お城のそばには紫川(むらさきがわ)っていう大きな川がゆったりと流れています。川の周辺はきれいに整備されてます。「紫川」ってインパクトある名前だな〜。
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川にかかってる橋も歩いてて楽しくなるようなおもしろいデザインです。
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道路側にはなんか変な像が等間隔に並んでました(^^)
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小倉城からさんざん迷って歩いて小倉駅に帰ってきました。(><)
頭上をしゃくとりむしのようにレールをつかんでモノレールがやってきます。 -
ほらほら、小倉駅の中に吸い込まれて行きますよ〜。
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真正面から駅に入っていくのがとっても不思議な感じ。
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ずっと見ててもあきないわ♪
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さて、それでは日田彦山線で炭鉱で有名は田川伊田に向かいます。
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こちらはまったり落ち着ける車内。
ホームのお店でガツガツ一心にほおばってるおじさんの喰いっぷりに妙な旅情を感じたりして。 -
市街地を少し走ると山が重なるようになってきて田園風景が広がります。(帰りに撮影)
開放的な石炭積出港の若松から採炭地の筑豊へとさかのぼれば、炭鉱という山間部のぐぐっと凝縮された空気に気持ちが少し緊張してきます。 -
階段状に削られた山。
進むにつれ削られて独特な形になった山が見えて来ます。珍しげに写真を撮ってると向かいに座ってたおばさんが山を撮ってるの?とおもしろそうに話しかけてきたのをきっかけに色々話をしてるうち緊張もほぐれてきました。(なんだ普通の人だ〜。いかついイメージ固めすぎ、私(汗)) -
香春駅に着く頃には頭をスッパリ切り取られたような山が現れて来ます。
(読んだことないけど)『青春の門』にでてくる有名な山、香春岳の一ノ岳です。
石炭ではなくセメントの材料となる石灰石が採掘されてるそうです。 -
香春駅。石灰石やセメント工場のいかついイメージとは裏腹に「香春(かわら)」ってとてもきれいな名前だ。春の風がかけぬけていくようじゃないですか(^^)
この時期はまだ若葉もなく殺風景な景色だったけど若葉が芽吹き田植えが終わる頃には緑薫る美しい景色が楽しめるんじゃないでしょうか。山登りを楽しむ人も多いそうですよ。 -
香春駅近くにあるセメント工場。
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一ノ岳からセメント工場に延びるベルトコンベア。
スケールでか! -
一ノ岳とセメント工場。(帰りに撮影)
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目的地の田川伊田駅に着いたらかわいい電車がとまってた。
平成筑豊鉄道の電車です。
ハツラツとしたハデなラッピングが周りの景色から浮いてるワ。
キャラクターのちくまる君はかわいいと思う。
計画当初はこれで直方まで行き直方から筑豊電鉄にも乗ってみようかと思ったけどちょっと気力がもたず今回はやめました。(18きっぷも関係ないし)
いろんな線路があると色々計画したくなりますね。 -
田川伊田駅の駅舎です。
レトロな雰囲気もあるような…
コーポのようでもあるような…
タクシーの多さにちょっとおどろいた。 -
2階、3階はおしゃれなショップでも入ってるのかと思わせる素敵な階段と天井。
新しさの残るすっきりきれいな駅舎でした。 -
さて、これから石炭記念公園の中の石炭歴史博物館に向かいます。
私は間違って駅右出てぐるっと大回りしちゃったけど駅の地下通路を通って行くと歩いて迷わず行けます。
そんな離れた距離ではないですが、坂道になってるのでお年寄りには少しきつそうでした。
(そのためのタクシー?近すぎるけど…) -
少し上がった所から見た田川伊田駅です。
今は静かな駅だけどここから若松や各積出港に向けて石炭がガンガン運ばれて行ったんですよね。
手前に見えるのが駅への地下通路です。 -
巨大な二本煙突が見えてきました!
田川伊田のシンボル、お月さんが煙たがった炭坑節の煙突です!高さ約45m。
伊田竪坑に付随する設備です。捲揚機の動力として設置された蒸気汽缶(ボイラー)の蒸気排煙用として建てられ、その後捲揚げが蒸気から電力に変わると病院や炭坑住宅の風呂焚の排煙用として使われたそうです。 -
そして第一竪坑櫓(たてこうやぐら)もあります。
明治43年(1910年)竣工。高さ28.4m。
伊田竪坑は直径5.4m、深長約360mあったそうです。
http://www.joho.tagawa.fukuoka.jp/tanto/page_87.html?type=top
(田川市HP)
普通のことだと思ってあまり深く考えてなかったけど、「竪坑」を持つのって深い所の石炭を採炭するのに画期的なことだったようですね。 -
巨大な滑車が見えます.
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そもそも私、炭鉱のしくみがよくわかってません(><)
これに乗って竪坑をまっすぐ下に降りて行くんですよね。 -
じゃこれは?どこで乗ってたんかな?もしかして地下?
地中深く降りていったその先にこんなの動かす空間があったってちょっとスケールの捉え方が根本から間違ってるかも…私。 -
私の中ではこういう狭いイメージ。
(展示されてた機械化されてない手彫りの頃のジオラマですが) -
これも〜人が乗るもの?小窓のようなものがあります。どこを走るんでしょうか〜?パンタグラフがあります。
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この四角いやつは?もぅ、何がなんだかわかりません。
ちょっと調べてみるとどちらも電気機関車らしいです。
シュッとした形は坑内を走ってたのか?
掘り出した石炭を運び出してたんだね、たぶん。 -
これこれ。これに石炭積んで電気機関車でひっぱったんだね、たぶん。
こう言っては怒られるかもしれないが、かわいいピンク色のせいかどれもこれも小さくて遊園地を走っててもおかしくなさそう。 -
んで、この蒸気機関車で積出港へと運んで行ったんだね〜!
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そもそもここに来たのはユネスコ世界記憶遺産に登録された山本作兵衛さんの炭鉱画を見てみたかったから。
肝心の作兵衛さんの絵は撮影禁止だったので写真ありませんがかわりにパンフレットから。
世界記憶遺産に認定されるなんてすごいことですね!
地元の人は本当に誇らしいでしょうね。
そういえば電車の中でおばさんが作兵衛さんは炭鉱にいたが記憶力のある頭のいい人だと感心してたな。 -
感心するくらいすごく丁寧に書き込まれてて機械類なんかわかる人が見るととってもおもしろいんだろうな〜と思います。
願わくばテーマ別に少しずつの展示ではなくまとまった数見たいですね。
でも原則、ここでしか公開しない方針みたいなので大々的な企画展が全国を回ることはないのかな?
もっと炭鉱のこと勉強して来ると作兵衛さんの絵も、展示されてる道具や機械類ももっと楽しめるなと思った。1回見ただけじゃとても把握しきれません(汗)
今回炭鉱のこと知るいいきっかけになったと思います。
http://www.y-sakubei.com/index.html
(山本作兵衛氏炭坑の記録画WEB サイト) -
博物館の中に展示されてる三井田川鉱業所伊田坑模型。
今は静かな石炭記念公園となっているこの場所に、かつて筑豊随一と言われた炭鉱があったんですねぇ。
う〜ん、まさに夢の跡。素朴な質問、坑道ってまだこの下にあるの?閉山の時につぶすのかな?う〜ん、わからんことだらけ(><) -
外には明治・大正・昭和の炭坑住宅が復元されています。
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昭和期の鉱夫社宅。
六帖四畳半のニ間。 -
押し入れもあります。
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説明板から。「大正期に始まったニ間式が定着し、六帖四畳半で一戸当たり九坪、初めてさおぶち天井が張られて壁も白壁に南の窓部屋には通風を考慮した地窓も付き、押入れ、戸棚のほか板張りのたんす置場、床の間も設けられた。台所設備も改良され、流し前には格子付きの出窓がついた。」
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お母さんの後ろ姿が超リアル!
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労働運動の様子。
今の時代から見るとこの団結力と気概ってすごいなぁと思う。
労組が出来る以前でも作兵衛さんの絵を見てると炭鉱労働者の絆というか結びつきは大変強いものだったのがわかります。
坑内だけでなく日常でもお互い助け合う一つの共同体としての暮らし。(その分掟破りにはひどい制裁が加えられる事もあったみたいですね。そういう怖い絵もありました。)
個人主義の現代ではこうして絵や写真を見てなつかしんでも、同じようにはもう暮らせないでしょうね。 -
外に出るとすごい風が吹いてた。
高台で遮る物がないからこんなに強く吹くのかな?
だだっ広い公園を風ばかりがにぎやかだ〜。 -
小さい子が遊べるようにちょっとした遊具もあります。
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二本煙突の後ろをまわってさらに高台へ。
奥に香春岳が見えます。 -
間近で見る煙突はすごい迫力!
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さらに上がると「韓国人徴用犠牲者慰霊碑」がありました。
吹きまくる強風の中、周りを見下ろして煙突のように屹然と建ってました。 -
すっぱり切られたような一ノ岳がよく見えます。
山があんな形になるとは…。冗談のようです。
これがいわゆる露天掘りというものですか? -
駅まで帰ってきました。
炭鉱節が書かれた「まちづくり支援自動販売機」
売り上げの20%が市に寄附されまちづくりに使われるそうです。
H23年度寄付金額約348万!すごっ!
http://www.joho.tagawa.fukuoka.jp/machidukuri/page_408.html?pg=1&type=list(田川市HP) -
さて、それでは散策マップに従って街歩きしてみたいと思います。
こういう手作り感あふれる手描きのマップ見ると一つ一つ尋ねて歩きたくなるんですよね〜。
旅の計画中この地図みつけて俄然やる気が出て来ました!
http://www.hitahiko.jp/asobi_tagawa.php
(ゆっくりのんびり日田彦山線) -
まずは駅を出てすぐの所にある伊田商店街へ。
この商店街はわりと長くて歩きがいがあった。
休日だからなのか閉めてる店が多かったけど思ってたよりずっときれいな商店街だ。
看板の電気もちゃんとついてるしAKBだかの音楽もかかってて(まあこれだけが賑やかなんですけど)子供も遊んでるし人がいないだけで私にはそんな暗い印象じゃなかったです。(まぁ人によっては言い方もあろうかと思いますが…)
平日はどんな感じなんでしょ? -
通って来た伊田商店街です。
外と中じゃなんか印象が違う。
外から見ると古びた印象だけど中はそんな感じではなかったですよ。 -
平成筑豊鉄道伊田線の踏切がありました。
-
少し進むと今度はJR日田彦山線の高架です。
散策マップによるとこの先に「カーブするブロック塀」があるのです。
私けっこう楽しみにして来たんですが… -
あの〜もしかしてこれですか?
確かに丸くカーブしておりますが…
何か思ってたのと違う(泣)
今にも崩れそう〜(汗) -
ただの廃墟?
こりゃ、ちとマニアックすぎやしませんか?(^^;)
この壁の向こうには何があるのか?
古そうだけど一体何の壁だったんだ〜? -
そしてこの通りを私は進んでいいのでしょうか?
うらぶれたといっては失礼だけどこの雰囲気は進むのを一瞬躊躇させます。 -
でも前をおばあちゃんが歩いてるし大丈夫なんだろう。
…
…
なんだ、すぐ普通の通りに出てホッ。 -
階段があったので上がってみます。
遠くに香春岳が見えます。
ほんとにどこからでもよく見えますねぇ。 -
小学校だったか、学校のそばの階段と大きな桜の木。
桜咲いたらきれいだろ〜な♪ -
街の中を平行して走る小さな二本の通りを行ったり来たりしてみます。
-
散策マップにも書いてありますが、田川って坂の街なんですね〜。
ゆるやかな坂道が続きます。 -
坂とくれば階段。
田川にも趣ある階段がありました! -
途中までコンクリ?でできた手すりもいいですね。
ゆるやかだけど長い階段ですね。 -
自転車が押せるようにスロープもあります。
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こっちにも同じようにのびた階段が。
ここは電柱がスロープをふさいじゃってますね。 -
階段の横に向こうを向いた小さな鳥居と祠が見えました。
-
この輪っかを飾ってる家がたくさんあってすごく気になった。
マップによると田川のお祭り「川渡り神幸祭」のバレンを輪にした縁起物だそうです。
大きな山笠が彦山川を渡る勇壮なお祭りみたいですね!
川渡り神幸祭(かわわたりじんこうさい)
http://www.joho.tagawa.fukuoka.jp/dentou/page_75.html?type=top
(田川市HP) -
平行した二本の道はここで収束。
このあたりも風が強く吹いてました。もしかして春一番?
マップには色々マニアックな見所が書いてあるんだけど私が見つけられなかったのかマップが古いのか紹介してあるものにはあまり巡り会えなかったな(^^;) -
少し歩くとまた同じようにゆるやかな坂道と小さな街並が現れます。
このまま田川後藤寺駅まで行きたいと思います。 -
どこか工事をしてるのか田川後藤寺駅への迂回路となってました。
-
古そうな陸橋が現れました。
奥に見えるのは後藤寺駅のホームかな? -
高架下はなんか工事中でした。
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もうすぐ後藤寺駅かな?と思ったらまた二股に分かれた坂道が現れました〜。こういう道とってもワクワクしちゃいますね(^^)
このあたりはもう後藤寺の街並ですね。
駅も通りを抜けた所にあります。
どっちに行こうか一瞬迷ったけど左に… -
ここでも古いブロック塀を発見。
でもここはなんか廃墟って感じじゃなくて、クロスした金具が十字架に見えるからか、なんて言うか神秘的な雰囲気なんです。
マップには書かれてません(^^) -
田川後藤寺駅に辿り着きました〜。
田川伊田駅からここまで2.6kmだそうです。
街歩きにはちょうどいい距離かな。
でもまぁ、ちょっと歩きます。 -
予定よりだいぶ早く着いちゃったけど、ちょうど列車もあるしこれに乗って帰ることにしました。
直方は今回あきらめます(^^;) -
日田行き1両の黄色い列車が停まってました。
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私はこちらで小倉までひきかえします。
-
列車の中からおもしろい角度で香春岳が見えました。
一ノ岳の向こうにぽっこりニノ岳でしょうか? -
最後の見納め一ノ岳。
露出してるのが石灰岩かな?
香春駅のホームで来るとき乗り合わせたおばさんを見かけた。
一緒の列車のどこか違う車両に乗ったんだな、きっと。 -
えっと〜、これはどこで乗ったんだったかな?たぶん下関。
後は帰るだけなんで気分もなんかテキトーです(^^;) -
山口県由宇の手前あたり。
ここまで帰ってくるとだいぶ気もゆるみます。
瀬戸内の海が見えるとほっとするな〜。
まだ家路は遠いけどのんびりゆられて帰ります。
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