2008/12/27 - 2008/12/29
17位(同エリア1290件中)
chiaki-kさん
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2008年9月、アメリカの大手証券会社の倒産に端を発した経済不況は世界中を巻き込むものとなり、消費者の財布のひもは一気に絞られた。海外旅行も例外ではなく、燃油サーチャージの問題もからんでヨーロッパ、ハワイなどは敬遠され、韓国、台湾、中国など近くの国に人気が集中。なかでも韓国はウォン安も手伝い一番人気に。まさに 安・近・短 の復活。
と、いうことで、今回の旅行は韓国に決定。行き先は普通ならソウルだろうが、そこはちょっとへその曲がった管理人、まずは日本に一番近い、韓国のハワイと呼ばれる済州島(チェジュド)に上陸することに(管理人はハワイという言葉に弱い)。日数は2泊3日、下手な国内旅行より短い日数だが島巡りならこれで充分。さっそく○急交通社にネットで申し込む。ツアー名は「済州島世界遺産ぐるり旅」旅行代金は1人89,800円でかみさんと参加する。
写真は済州島で有名な石像トルハルバン、起源については諸説あるが、地域の守り神ということは一致している。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- 大韓航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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12/27
集合時間が7:45ということで、成田で前泊。泊まったホテルは東横イン成田空港、かつての成田ウィンズホテル。ホテルの窓から夜明けの第2ターミナルがよく見える。 -
成田空港は夜間閉鎖されてしまうので、これらのエアも昨日は成田に一泊。
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ホテルでバイキング朝食(無料)後シャトルバスに乗り第1ターミナルへ、チェックイン、セキュリティ、出国手続きを終えたあと、ゲート前の待合所へ。G25にはこれから乗り込む9:45発のKE718・エアバスA300が待機中。コリアンエアはこれで2度目だが、いつも感心することの多いエア。搭乗後、KE718は定刻の5分前にゲートを離れ、済州島を目指し成田をテイクオフ。
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12:40、KE718は快晴の済州(チェジュ)国際空港に到着。入国手続き、バゲッジ受け取り、税関を順調に通過したところへ現地ガイドさんが迎えに来てくれたが、ここで初めて今回のツアー参加者が6人だとわかる。そして、6人を乗せたミニバンは、新済州(シンチェジュ)まで移動、とある昼食会場に到着。
韓国最初のメニューは冷麺。私の選んだのは激辛バージョン。でも、見た目ほどの辛さではなくほっとした。別注文のCassという韓国ビール、軽くて飲みやすかった。 -
昼食後に向かったのは済州市内にある三姓穴(サムソンヒョル)公園。いいつたえによると、ここから済州人の祖先が出てきたとのこと。ただし、穴の周囲は立ち入り禁止。
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公園内にはみかんの樹が何本もあった。ちなみにみかんは済州島の特産品。
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種類はさまざまだが、これは「でこぽん」に近いものか。
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次に向かったのは済州市内にある観徳亭(クアンドクチョン)。李氏朝鮮時代に兵士の訓練場だった場所に立つ建物。
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柱や梁には丹青(タンチョン)と呼ばれる独特のあざやかな模様で彩られている。
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観徳亭前の道路と済州の街。写真に写っているバンが我々を運んでくれた車。なお、このバンは韓国のサンヨン自動車が製造したイスタナという11人乗りのモデルで、なんとレンタカーだそうだ。
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バンに連れて行かれた新羅(シーラ)免税店の前の喫茶店で時間をつぶしたあと海岸線に向かい、こんな場所で下車。石段を海岸へ下りるとそこにあったものは。
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龍頭岩(ヨンドゥアム)という名の岩。 約200万年前に噴出した溶岩が固まってできたもの言われている。
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龍頭岩から徒歩で夕食会場へ。写真は夕食会場となった海鮮料理屋。
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今晩のメニューは海鮮鍋。追加でチヂミとマッコリを注文する。注文はすべて日本語でOK。右側にある白いビン(PET)がマッコリで韓国式どぶろく。なお、チヂミとマッコリの間に小皿に乗ったキムチなどのおかずがあるが、これはバンチャンと言い、韓国の料理屋さんでは必ずついてくるもので、おかわりも出来る。
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19:00 今回の宿であるKALホテルに送ってもらったあと、タクシーで済州市内にあるショッピングセンター、Eマートへ赴く。Eマートのショッピングカートは有料で100ウォンを刺さないと使用できないようになっている。(返却すると戻る)またエスカレーターにカートごと載せられる(ちゃんと固定されずり落ちない)など工夫されている。
Eマートでは海苔、みかんチョコ、ゆず茶、ラーメン、スナック菓子、酒など、ダンボール一箱ほど買い物をするが支払いは6万ウォン(4200円)ほどで済んでしまった。 -
12/28
7:26 KALホテルの窓より漢拏山を望む。なお、韓国は日本との時差が無い為、冬場でも夕方は6時くらいまで明るいが、朝は逆で、このくらいの時間にならないと明るくならない。 -
朝食はホテルでは無く、7時50分に迎えにきた、いつものバンで行ったアワビ専門店。
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右手前にある椀がアワビのお粥。キムチは2種類。
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済州市内からサングムプリへ向かう途中にあった標識。一部に「ようこそ神秘の島、済州へ」と日本語が書かれている。
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済州市を後に漢拏山の東側のふもとを行くこと約45分で着いた場所がサングムプリ。これは入り口の門。
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島がさかんに噴火していたころ出来た寄生火山のクレーターのひとつ。クレーターの大きさは外周が2067m、深さが132m、ちなみに標高は438m。
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西側には漢拏山がクッキリと言いたいところだが、これで精一杯の天気。なお、漢拏山は2007年「済州火山島と溶岩洞窟」世界自然遺産に指定された。
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クレーターの向こうには、この日の午後に行く城山日出峰(ソンサンイルチュルポン)が見える。
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公園内には元々あったお墓がそのまま残されている。先祖を敬う韓国人の気質がわかる。
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30分ほど走った所にある城邑民族村(ソンウップ・ミンソッマウル)に寄る。ここは実際に人が住んでいる村。通りを歩くのは良いが、家の敷地にはやたら入れない。
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車を降りてしばらく待つと、ガイドさん(後ろ姿の方)登場。この方も日本語上手。なお、この方は地元のボランティアさんとのことだが・・・。
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ガイドさんが指さしているのはトイレ。何故こんなに大きいかというと。
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トイレに住んでいるのはこの黒ブタ。名前はハナちゃん。つまり○ンコは黒ブタくんの大好物なのね。(今はそんなことはありません)
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ガイドさんが指さしているのはTVドラマ「チャングムの誓い」でチャングムが水を汲むシーンを撮影した井戸。
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この村にある石像がトルハルバンの原型。なお、城邑民族村は世界文化遺産申請中とのこと。
最後にお茶でもどうぞ、とのことでついて行くと、セールスレディに変身したガイドさんによる五味子茶などの紹介が始まる。う~ん、よく出来ている。 -
結局、五味子茶を一ビン購入してからバンに乗り込み、20分ほど南下。次に寄った先は済州民族村博物館(チェジュ・ミンソクチョン・バンムルグァン)。
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日本でもヒットした韓国TVドラマ「チャングムの誓い」(原題はデチャングム)のロケ地として有名。
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園内にはあちらこちらにドラマの写真が。
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あっちにも
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こっちにも
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葬式を出した家の前で現地ガイドの0さんが韓国の風習を説明。聞いているのはツアーのメンバーの皆さん。
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これは海女さんの家。石が丸いのと、野菜がすぐ採れるように庭に作ってあるのが特徴。
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チャングムのドラマにしばしば登場した島の役所。トルハルバンは無かったはず。
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こんなシーンありましたよね。
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役所の白州には、さまざまな責め道具が。
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お役人様、どうぞご慈悲を~。
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入り口に戻ると地元の若い皆さんが集団民族舞踊を披露していた。
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このあと、海岸沿いを30分ほど東へ移動する。一般道路なのだが4車線化されており快適なドライブが可能。この日の昼食のメニューは甘鯛の塩焼き。ちょっと物足りなかったので...
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15000W追加してアワビを追加。北海道網走以来のアワビ。まいう。
韓国では汁物の椀には口をつけない習慣があるので必ずスプーンが出る。また、ご飯(パッ)はふたのついた金のうつわに入っており、箸も金属製のものが多い。それと、おかずの皿を手に持つのは厳禁、みんなでつっこみ箸で食べるのが普通で、取り箸は無い。プルコギやチゲなどは自分でやらなくとも店の人が目の前でハサミでチョキチョキやってくれるのでらくちんである。 -
昼食後向かったのはソプチコジと呼ばれる場所。見えてきた建物はTVドラマ「オールイン」に登場する教会。
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イチオシ
教会の裏手からは世界遺産・城山日出峰(ソンサンイルチュルポン)が一望。
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イチオシ
菜の花畑と教会
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イ・ビョンホン主演、残念ながら私はこのドラマ・・・見てません。
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城山日出峰は漢拏山の噴火口が海中にできたため突起した岬。頂上の噴火口は99個の寄生火山で縁取られている。済州島の東端にあるため、ここから望む日の出は済州12景のひとつに数えられている。なお、標高は180mほど。
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最初はゆるい石段も標高が上がるにつれて次第にきつくなって行く。頂上まであと15分。なお、城山日出峰は漢拏山、万丈窟とともに2007年、世界自然遺産に指定される。
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日出峰の廻りは断崖絶壁だが唯一地続きの場所だけがなんとか登れる角度。写真は頂上まであと5分の場所。
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これが頂上。浅いお皿のようなクレーターになっている。
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1月1日の朝、展望台は初日の出を見る観光客で超満員になるそうだ
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降りて行く途中はこんな感じ。ここが一番急な場所。
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まもなく町が見えてくる。
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日出峰はこんな砂州で済州島と繋がっている。
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下まで降りてくるとこんな感じ。
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40分ほど移動した場所に万丈窟(マンジャングル)という世界自然遺産がある。全長は13.4kmという世界最長の溶岩トンネルだが、現在はその1kmが公開されている。
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ここが洞窟の入口
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洞窟の内部は新幹線トンネルくらいの大きさで、ハワイ島のキラウェア国立公園にも「サーストン・ラバチューブ」という溶岩トンネルがあるが、こちらの方がはるかに規模は大きい。
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内部は暗いので撮影してもこんな感じ。
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万丈窟から20分ほど車で移動すると見渡す限りの荒野の中に忽然と古代の城が出現する。
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日本でもTV放映されたペ・ヨンジュン主演の韓国時代ドラマ「大王四神記」の撮影セットをそのままテーマパークとして残したもので「パークサザンランド」と言う。
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野外市場のセット。
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豪華居酒屋のセット。
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まるで紫禁城のような宮殿のセットは文化財級。ちなみにセットの制作費は宮殿を含めて日本円で23億円以上とか。
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宮殿の内部
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こんなシーンありましたね。
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オープンしたのは撮影が終了した2007年。その後1年間に1000万人の観光客が訪れる人気テーマパークとなったが、10年後どうなるのかは誰も知らない。
*Googleで確認すると、今はゴルフ場になっていました。
見物も最後になった頃、こらえていた空から雨が降り出してきた。本日の観光はこれで終了。車は1時間ほどかけて済州市へ、そして昨日冷麺を食べた新済州にある食堂で止まった。 -
今夜のメニューは黒豚のプルコギ。お腹も空いていたのであっという間に黒豚は胃の中に消えた。
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そこで追加メニューとして12000Wでチヂミを追加注文する。まあ、予想通りのグルメとショッピング旅行になってきたが、総じて韓国の料理はヘルシーだと感じた。どおりで街であまりメタボな人を見かけない訳だ。
19:00頃ホテルに戻るが、今日は歩き回って疲れたのでパッキングは明日の朝に回し、風呂から上がるとすぐに寝てしまった。 -
12/29
今日も朝から外食。韓国式朝定食ということで、手前の椀は溶いた卵をかけた味噌汁。はじめて海苔がでた。 -
今日のコースは島の南西方面。まるで高速道路のようだが、一般道路とのこと。ちなみに済州島に高速道路は無いが、縦断道路や一周道路は高規格化されており最高速度は80km/h、ICもあり、まあ韓国版名阪国道といった感じ。
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1時間ほどで島を縦断すると最初に寄ったのは薬泉寺というお寺。
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ブッダと思われる大仏が祀られている。なお、韓国では仏教とキリスト教の信者が多い。儒教は信仰の対象ではないが、年配者を敬う思想など、多方面に影響を残している。
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ここにもみかんの樹が。
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次に向かったのが柱状節理の岩がめずらしい海岸。まあ、韓国の東尋坊といった感じ。なお、入口の付近では地元のおかみさん達がみかんを販売していたので1袋1000Wで購入、飛行機に乗るまでに完食したが、おいしかった。
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天帝淵瀑布に寄る。どうということのない公園。
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中文(チュンムン)にあるロッテホテルへ。ホテルの中にある免税店へ直行。お約束のコース。
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DFSを軽く覗いたあと吹き抜けのロビーで優雅にコーヒータイム。サツマイモのケーキ、おいしかった。
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済州島で最終の食事は10分ほど移動した場所にあるレストランで、雉シャブをいただく。夕べと同じで雉はすぐに消えたので水餃子を追加する。
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このレストラン、ピストルとクレー射撃場も併設しており、写真はクレー射撃をやっている韓国の観光客。命中率は80%位で実に上手。韓国は徴兵制なので、一人っ子や特別な事情のある人を除いて、男子は皆、軍隊経験を持つ。ちなみにヨン様は視力がかなり悪いので徴兵は免除されている。
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海岸線を15分ほど西へ行くともっこりとした岩山が見えてきた。これが山房山(サムバンサン)で標高は395m、中腹に山房窟寺(サムバングルサ)というお堂があるので、頑張って登る。
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城山日出峰ほど急では無いので、全員登頂する。なお、城山日出峰に登頂したのは私だけ。
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これが山の中腹にある洞窟。
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洞窟内に石仏が安置されており、天井から落ちてくる水を3口飲むと若返ると言われている。
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下る途中の展望台から帆船が見えた。あとで解ったが1653年に難破して済州に漂着したオランダ人ハーメルにちなんで作られた「済州ハーメル商船展示館」。帆船の向こうにはエボシ岩が?
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この山も柱状節理で出来ている。
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バンは1時間ほど島の北部へ向けて走行。済州市に近くなった所で右折し、なんの変哲もない場所に止まる。通称トケビ(おばけ)道路といって実際は下り坂なのに目の錯覚で上り坂に見える神秘道路(シンピエドロ)。
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ガイドさんが、近くの店に置いてあったマッコリの空き瓶をころがしてみると確かに上に向かってころがるように見える。
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予定された済州島の観光を全て終え、最後に寄ったのは韓国食品土産店。う~ん、もういいよ。
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済州国際空港・国際線待合所。あ~あ、もうおしまいか....
でも、でも、でも、でも出国手続きを終え、搭乗をまつロビーに小さいながらもロッテ免税店発見!そして最後の買い物をする中高年夫婦を発見....
ということで2008年済州島旅行記はこれでおしまいです。最後までご覧頂きありがとうございます。 -
OMAKE
今回の旅行で購入したお土産の数々です。現地で消費したWと併せても成田と済州空港で換金したWを使い切れず、最後に済州空港の両替所で残ったWを円に戻しました。クレジットカードも一切使わず、なんともエコノミーな旅行でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- orcaさん 2011/10/07 09:46:29
- おもしろかったです
- はじめして。
済州島の記事を読ませていただきました。
淡々と、少しばかり辛口に語り、それでいて内容は結構この地を気に入っているようで、とても引き込まれました。
自分は何となくいつか訪れてみたいと感じている場所なので、とても参考になりました。
ありがとうございました。
- chiaki-kさん からの返信 2011/10/07 17:06:40
- RE: おもしろかったです
- orcaさん、はじめまして。済州島旅行記をご覧いただきありがとうございます。
また、清き一票、さらにコメントまでいただき重ねてお礼申し上げます。
> 自分は何となくいつか訪れてみたいと感じている場所なので、とても参考になりました。
そう言っていただくと、とても嬉しいです。旅行記をUPした甲斐があります。
済州島に限らず韓国は、ますます近くて近い国になりつつあります。
過去の歴史問題は消えた訳ではありませんが、これからは良きライバルとして
言うべきことは言う、聞くべきことは聞く関係になれればいいな、なんて思っています。
orcaさんも是非、ご自分の目と耳と舌で韓国を訪問してみてください。
そして楽しい旅行記をUPされる日をお待ちしています。
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