2010/05/29 - 2010/05/30
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5月24日(月)から6月2日(水)までの10日間の日程で、シリア、ヨルダンに出かけました。パルミラ2泊→ダマスカス1泊→アンマン1泊→死海1泊→ ペトラ2泊の7泊10日です。
5月29日(土)午後は死海(Dead Sea)のリゾートホテル(Dead Sea Spa Hotel)でのんびりとくつろぎ、夕方から湖水浴を楽しみ、天然のミネラルたっぷりの泥でお肌のお手入れをしました。
死海(Dead Sea)は旧約聖書に出てくる5つの都市、ソドム、ゴモラ、アドマ、ゼボイム、ゾアル(ベラ)が存在した場所として考えられており、歴史的に重要な地です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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ネボ山(山頂は海抜約817m)から海抜マイナス419mの死海へと、キングス・ハイウェイ(旧約聖書にも「王の道」と書かれている)を南下し、ひたすら下っていきました。その高低差は約1200m。
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キングス・ハイウェイ沿いの風景です。道路は良く整備されていて、グランドキャニオンを連想する風景を楽しむことができました。
キングスハイウェイは、良く整備されてはいますが、ハイウェイではなく、1車線のうねうね山道です。車窓風景を楽しむための選択肢ですが、速く移動するためには、南北に併行して走るデザート・ハイウェイがあります。 -
死海が見えてきました。
湖面のほぼ中央を2つに割るようにヨルダンとイスラエルの国境が存在します。
ヨルダン側からは対岸のイスラエルの大地を肉眼ではっきり捉えることができました。 -
5月29日に1泊したDead Sea Spa Hotelの部屋のバルコニーから撮影した風景です。
地上で最も低い場所(ホテルの公式サイトによると、ホテルの立地は海抜マイナス408m)に位置する4つ星のトリートメントリゾートホテル(全277室)です。車で、空港から約1時間、アンマンから約45分です。
沿岸に集落や民家、商店は一切なく、リゾートホテルが立ち並んでいるだけです。新たに建設されるホテルも多いようです。
死海付近は10年ぐらい前からホテルの建設ラッシュらしく、中にはいつ完成するのか分からないような工事中の建物も見えました。 -
Dead Sea Spa Hotelの客室。昼食後、16時頃までくつろぎました。
客室はこのように広くて美しく、設備が整って、バルコニー付きでした。フィットネスルーム、屋内プール、皮膚病や関節疾患治療用の多目的プールもありました。
Dead Sea Spa Hotel
http://www.jordandeadsea.com/
Phone:+962 5 356 1000 Fax:+962 5 356 1012
Reservation:+962 6 5601 554 / Fax:+962 6 5688 100
E-mail:dssh@nets.com.jo -
16時頃からホテルのプライベートビーチで浮遊体験を楽しみました。宿泊客には無料のバスタオル貸出サービスがあります。
胸から下に沈まないので、そっと体を横にすると誰でも浮かぶことができます。
両手を伸ばしてバンザイもできますし、新聞や本を読むこともできます。 -
紫外線はその波長の長さによってA波(ultraviolet A 、UVAと略記)、B波(UVB)、C波(UVC)分けられ、C波(UVC)は地球のオゾン層を通過することができないから気にする必要がありませんが、A波とB波が怖くて最近はビーチリゾートに行ったことがありませんでした。
イスラエルとヨルダンの国境にある死海は海抜マイナス419m(年々水位が約30cm〜1mずつ下がって、湖が小さくなっています)と深く、水蒸気の多い気象条件のためか、大気を通過する距離が長いとどんどん減衰するB波(UVB)は日中でも届かないといわれています。
紫外線の中で一番波長が長く、地球のオゾン層、大気を通過して地表に達し、人間の表皮も通り抜けてその下の真皮にまで到達するといわれる、可視光線に近いA波(UVA)もほとんど届かないといわれています。
ですから、日中から浮遊体験を楽しんでも良かったのです。 -
塩水のお味見はしませんでした。カドミウムが通常の7800倍など鉱物成分も多数含まれているので、飲むのは問題です。かなり苦いらしいですので、お味見はほんの少し舐める程度に・・・。
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海水の塩分濃度が約3%であるのに対し、死海の湖水の塩分濃度は約30%と極端に濃いです。1リットルあたりの塩分量は230g〜270gで、湖底では428gであるそうです。この濃い塩分濃度のため、湖水の比重が大きくなり、結果、浮力も大きいので、死海でもぐったり、沈んだりすることができないのです。
それでも毎年溺死する方がいるそうです。うまく体をコントールできず、ぐるんと回った際、塩分の濃い水を飲んだり、目に塩水が入ったりしてパニック状態になるからだそうです。
目に水が入ったら、場合によっては失明する危険性があるそうですから、顔をつけてふざけたりしないようにしましょう。もし、ふざけている人がいたら、近づかないようにしましょう。 -
両手と両足を伸ばして、顔をあげた状態。疲れそうに見えて、結構長時間このような姿勢でいることができました。
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帽子とサンダルを履いたまま、長時間浮いていました。静かな湖面なので、波で帽子を濡らすこともありませんでした。
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水底が細かい砂または泥で、ずいぶん入りやすかったです。
様々な形の美しい小石もあり、お土産に持って帰りました。 -
死海の泥は天然のミネラルが豊富に含まれるため肌に良いといわれています。湖底から自分で泥を掘り出して、新鮮な泥を全身に塗ってみました。
この泥遊びの後、約2時間10分ぐらい連続して浮いたまま過ごしたので、ほとんどの泥が取れてしまいました。ただし、顔より上の泥は残っていたので、驚いたことに両頬にあったアトピー性皮膚炎のガサガサ部分が翌日にはツルツルになっていました。
添乗員の方に伺ったところ、ヨルダン側の死海の水底にはミネラルが豊富に含まれたお肌に効く泥があるるけれども、イスラエル側の死海には泥がないとのことでした。
夕方になると、だんだん人が少なくなり、18時30分頃、部屋に戻りました。 -
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こちらは、ホテルのAqua Fun Centerです。
マッシュルーム・シャワー、フィッティング・ルームとシャワーがあり、プールサイドに、カフェ、スナックバー、レストランなどがあります -
2010年5月29日(土)18時36分頃に撮影したホテルのプールとプライベートビーチの風景です。
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2010年5月30日(日)にDead Sea Spa Hotelでいただいた朝食です。
夕食も朝食もビュッフェ式で、好きな時間帯に食べることができます。
様々なパン、フレッシュな野菜、果物、冷たいお料理、温かいお料理が豊富でした。 -
Dead Sea Spa Hotelの入口にあった飛行機に搭乗するような厳重なセキュリティチェックです。ホテルへの出入りの都度、小さなハンドバッグでもセキュリティチェックを通すよう指示されます。
2005年11月9日、ヨルダンの首都アンマンの高級ホテルがほぼ同時に爆破され、60人が死亡、100人以上が負傷する自爆テロ事件がありました。
「この次の旅行はアカバ(ヨルダン南部)のリゾートホテルにフリーで・・・」と思っておりましたところ、2010年8月2日に、エジプト・シナイ半島からロケット弾5発が発射され、1発がアカバのホテル近くに着弾し、ヨルダン人1人が死亡、4人が負傷したというニュースがありました。
いつロケット弾が着弾するかはわからないというのが現実です。
イスラム過激派の活動については、日本ではほとんど報道されませんので、イスラム諸国に出かけられる際は、他国のメディア等で十分に現地の情報を収集してからお出かけください。 -
Dead Sea Spa Hotelの玄関。
テロから身を守るために、アメリカ、イギリス、イスラエル権益(ホテル、大使館、文化センターなど)には近づかないようにしましょう。
イスラエルを経由しただけで、イスラム原理主義者からはスパイと見なされてしまうことがあるらしいので、シリア、レバノンなどのイスラム諸国に旅行される方は、イスラエルの入国スタンプがパスポートにあれば、入国できない(深刻な事態になる可能性が高い)ことを理解しておきましょう。
イスラエルと和平協定を結んだヨルダンであるからこそ、中東の他のイスラム諸国以上にテロが起きる可能性が高いと思います。 -
Dead Sea Spa Hotelのロビー。
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Dead Sea Spa Hotelのロビー。
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2010年5月30日(日)8時17分頃に撮影したホテルのプールとプライベートビーチの風景です。
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対岸にうっすらと見えるのはイスラエル側の建物など。
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死海の塩水はこれぐらい透明で、驚くほど静かな湖面でした。
極端に塩分が高いの理由は、500万年以上も前の地殻変動により海水が閉じ込められたことで、周辺の川から湖に流れ込んだ水がどこにも流れることができず、太陽の熱により水分が蒸発し凝縮することと、回りの多数の温泉からミネラル成分が流れてくることからであろうとされています。塩分が高すぎるので、生物が生きることができないので「死海」と呼ばれるようになりました。 -
朝7時頃からホテルのプライベートビーチで泳いでいる宿泊客がいました。
健康、美容のために長期滞在し、泥マッサージのエステのほかに皮膚病などの治療を受けるヨーロッパの宿泊客が多いそうです。
ホテルのコンテンツの中に、泥パックの前後の効果を写した写真がありました。
http://www.jordandeadsea.com/BEFORE&AFTER.htm -
2010年8月に米ナショナル・ジオグラフィック誌が選出・発表した「世界十大・水の奇跡」に死海(イスラエル・ヨルダン)も選ばれましたが、湖面低下問題がとても深刻です。水際が1km以上も沖の方に後退した場所もあるそうです。
ヨルダン川に流れ込む水量の減少が原因で、例えば産業などで、水が大量に使われるようになり、死海への流出量が減少したようです。このまま縮小が続けば2050年までに死海が消滅する可能性があるとの試算もあるようです。
死海の湖面低下に連動して起こる海岸部の地盤沈下の問題も顕在化してきています。Dead Sea Spa Hotelのプライベートビーチの一部は水際が後退して、泥のぬかるみが続いていました。
ホテルが建っている場所や農地で発生している地盤沈下は、経済面にも影響することが懸念されます。
現在、湖面低下による死海の消滅を阻止するため、紅海と死海を結ぶ運河を建設し、紅海の海水を死海に取り入れる計画が進行しているそうです。 -
対岸のイスラエル側がかなりはっきりと見えました。
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Dead Sea Spa Hotelの周りには何もなくて、ホテルから散歩に出かけるようなところもありません。そのため、宿泊客以外の人が外部から侵入することもなく、セキュリティが良くて、安心とも言えるのですが・・・。
ヨルダンの他のホテルもそうですが、スタッフの対応にあまり期待しすぎないようにすると、楽しく快適に過ごせると思います。
なお、インターネットの接続環境も非常に悪いです。
ツアーではなく、個人旅行で来られる場合は、あらかじめトランスファーの手配をしておいたほうが良いでしょう。
一応、ホテルにもトランスファーや運転手付きレンタカーなどの案内もありました。
なお、アンマンのAmman Radisson SAS Hotelを12時に出発する(17時にホテルからアンマンに向かう)シャトルバスサービス(1名につき$5)が週3回(日、火、木)あることをホテルのWEBサイトで知りました。 -
Dead Sea Spa Hotelを9時に出発して、映画「アラビアのロレンス」の世界が現出する赤い砂漠の砦ワディ・ラムに向かいました。
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