1989/08/14 - 1989/08/20
308位(同エリア1018件中)
がおちんさん
楽しかった少数民族めぐりの旅を終え、西双版納から昆明に帰ることにしました。
交通事情が悪かった当時、田舎の切符売り場は「ケンカ祭り」のごとく混雑しており、決死の覚悟でチケットを手にしなくてはなりませんでした。
(表紙の写真)
景洪からは、バスのボロさと車内の劣悪な衛生環境に辟易しつつ、延々と続く山道を3日かけて昆明へ。宿に着く頃には体がガタガタです。
ところが、このルートは楽なほうだと後に判明。雲南の広さと奥深さを知ると共に、それまで嫌だったバスの移動に、なぜか魅力を感じる旅でもありました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
1989年8月14日(月)
昼前、プーラン族の村からモンフンの宿に帰ってくると、2週間前に旅社で歌と踊りを披露してくれたダイ族のHさん一行に会った。
今朝までモンフンで商売をして、昼のバスでモンツォーに帰るらしい。 -
フェニックス・ホテルに泊まっていた日本人からフィルムをわけてもらい、また写真が撮れることになった。
後ろに停まっているのは、ダールオから来たモンハイ行きのバス(雲南号)。
私はこれに乗ってモンフンを去ることにする。 -
雲南パイプを吸うおじいさん。
大型になるほど肺活量が必要。ゴボゴボッと一気に吸って、竹に溜まったまろやかな煙を楽しむのだ。
雲南はタバコが名産だが、この水パイプで吸うと味わいが増す。携帯性は悪いが、地元の人は皆持ち歩いている。 -
雲南号に乗って悪路をガタピシ行く。
狭い車内にぎゅうぎゅう詰めになって、乗り心地は最悪。
ダイ族の女性はもち米に具をのせて、おにぎりのように食べている。
「どうぞ」といわれて少しもらうと、その辛さにびっくりする。
コリッとしたので「もしや?」と思って具を見ると、小さなカエルの頭が。
ヒエーッ、これで2度目だ。私が驚くと、ダイ族の人たちは大笑い。
でも、美味しいよ。ありがとう。
過酷だけど楽しいバスの旅となった。 -
1時間でモンハイに到着。
景洪方面のバスに乗ろうと思ったが、切符売り場はご覧の通り。
人民はおしくらまんじゅうを楽しんでいるわけではなく、切符を求めての争奪戦が行われているのだ。
「ここは紳士的に」なんて並んでいたら、窓口が空いた頃には切符は売り切れている。
スリに注意しつつ、私もおしくらまんじゅうに参加した。 -
★写真は1990年のもの
これが雲南オリジナルバス、雲南号。どこに行くのもこのバスだ。
エンジンは非力、すぐ故障する、窓が割れてる、シートが狭い&薄い(尻痛い)、サスが硬い&跳ねる(頭ぶつける)、雨漏りする、タイヤの溝がツルツル、タイフォンがうるさい等々、驚きのスペックを誇るmade in yunnan のバス。
車体が軽いので山道には割と強い。
モンハイからも、これに乗って景洪へ。
乗り込むときにゲロがあったりして、驚くこと多し。 -
夕方、景洪に到着。
すぐに曼聴路のゲストハウスに行き、3日間のんびりする。
どこの料理も美味しい。 -
田んぼで何か捕っているダイ族。
ひょっとして、カエル? -
ダイ族は洗濯するときに、叩く、叩く、叩く。
生地が傷まないのかなあ? -
曼聴路にはバックパッカーが集る。
旅人の他にもカメラマン、蝶屋、民族学者などと一緒に夕食を食べる。
頭から足先まで、全身ハニ族の格好をした日本人女性がいた〜。
(その後、彼女は香港のペニンシュラにもその姿で入っていったという) -
中国に来て1ヵ月。シルクロードの旅に行くはずが、雲南の奥地にはまってしまった。
そろそろ新疆に向けて移動しないとならないが、なぜか雲南から離れたくなくなっている。
「大理は美しいですよ」、「麗江は良かったよ」という旅人の声を聞くたびに、その思いは強まっていった。 -
1989年8月17日(木)
雲南に残るか、シルクロードに行くか。はっきりしないまま昆明へ戻ることにする。
曼聴路から30分歩いてバス駅へ。途中の市場で、黄色いもち米と豆乳を買って食べた。昆明行きの切符は昨日のうちに売り切れていたので、思茅行きのバスに乗る。
バスは8分遅れで景洪を出発。昼食休憩と辺防検査で停まった以外は快調に走行。思茅までは6時間かかった。
今日の雲南号は新しいので割りと乗り心地が良かったが、さすがに山道が続いたので少し疲れた。 -
思茅に着き、すぐに翌朝の昆明行き切符を買う。
駅の向かいにある迎賓旅社の2人部屋に泊まる。シャワー・トイレ付き(壊れていたが)で5元だ。5階なので眺めが良い。窓から虹が見えた。
時間があるので、バス駅の隣の理容室に行く。カットのみ頼んだのだが、女主人から「あなたはパーマが似合うから」と、半ば強引にパーマをかけてくれた(10元)。
頭を洗う時に服をビショビショにされたが、おばさんは平気な顔(涙)。 -
夜、バス駅がうるさいので行ってみると、待合室がダンスホールに変わっていた。1元払って中に入ってみる。
真っ暗の待合室で人民がチークダンスを踊っている。赤いライトに照らされているのは男同士だ。ウエッ!
演奏は生バンドで、フォークダンスやディスコの曲を一貫性無くプレイしていた。暗さに目が慣れると、男性だけでなく子連れの女性も多く来ていることに気づく。ぐずる子供を叱りつけ、母親は友達と踊っているのだ。
しかし、男女で踊るカップルのいないあたりが社会主義っぽい。さっきの床屋のおばさんも踊っていた。
不気味な状況を観察していると、私の所に「踊って下さい」と男が。もちろん断るが、すぐにまた別の男が来る。
なんだこりゃ。
ゆるい演奏と女性歌手の甲高い声が駅内に響く中、早々に退散した。
(録音しておきゃ良かったなー) -
ショッキングな思茅の夜を経験したあとは、屋台で一杯飲む。
白酒のキツさに「カーッ」と息を吐きながら、焼豆腐をつまみに飲る。
満足して宿に帰るも、パーマ液がヒリヒリして眠れない。夜中に水シャワーで頭を洗う羽目になった。
何もかにも刺激が強いよ、中国! -
1989年8月18日(金)
7時50分発の昆明行きバスで昆明へ。
なぜか始発ではなく、景洪から来たバスに乗り込む。コンピュータも無いのに、どうやって思茅からの座席番号を確保したのだろう。
謎だ。 -
今日のバスは楊州号。
60人乗りの大型バスで雲南号より乗り心地は良いが、サスがフニャフニャのためカーブが続く山道では酔いやすく、ゲロを吐く人民が多数発生していた。
また、山道では小回りの効く雲南号にスイスイ抜かれることも多く、この時ばかりは乗客から不満の声が上がっていた。 -
磨黒で小休止。
道端で果物や豆などを売る少数民族がいた。
私はリンゴを買う。
見たことも無い、穴ぼこだらけの果物も売られていた。 -
6時間以上かかって墨江に着く。ここでもトイレ休憩のみ。
中国では、なぜか小用の便器に大便をする人民がいるため、このような警告文が書かれている。
しかし何の効果も無く、便器どころか便所のあちこちに糞が落ちている。
意味が分からん。 -
元江では、バスの給油のためスタンドへ。
バスが給油する際は、乗客は全員降ろされる。中国のバスはガソリン車のため、どこでもタバコを吸う人民を乗せたままでは危険性が高いからだろう。
また、乗り込む際にちゃっかり他人の座席に座る奴がいて、ちょっとしたイザコザになることも多い。
盆地のため、元江は版納と同じくらい暑い。 -
今日の運転手は食事休憩をせず、ひたすら走り続ける。しかし急な坂道になると人が歩くほどの速度になってしまうため、後ろから何台も昆明行きの雲南号に追い越されていく。
思茅から11時間半も走り続けてようやく宿泊地へ着いた。おそらく峨山の手前あたりの旅社だろう。
ここで手持ちの人民元が少ない事に気づいて焦る。宿代は3.5元と安かったが、あと4元しかない。近くの飯屋でご飯と麻婆豆腐で1.8元。残りは2.2元となった。
みじめな気持ちになりながら、解放軍の男性達と相部屋で寝た。 -
1989年8月19日(土)
旅社を7時に出発し、バスは2時間40分走って玉渓へ到着した。
ここで早めの食事休憩となるが、金の無い私は街をブラブラ。2角のバオス(春雨入り)が売っていたので一個買う。
これで昆明まで我慢するぞ。トホホ。 -
ざくろ売りのオバサンが声をかけてくるが、もう1銭も使えないのだ。
-
玉渓から3時間で昆明に着いた。
23路バスで広場まで行き、歩いて茶花賓館へ。 -
しばらくぶりの昆明。
版納から比べると大都会なのだ。
グラサンおばさんがナイス! -
「エイ、アナタ、カエル、クンミン!」とサニ族から声がかかる。
昨日、3人の日本人がチェンマネで公安に捕まったそうだ。後で本人たちに会ったが、いきなり手錠をかけられたいう。ヒドイ話だ。 -
茶花賓館のドミへ。
約1ヶ月前、昆明から版納に行く朝、お粥をくれた親切な服務員のYさんと再会する。
彼女は大理出身の回族。「大理に行くなら、ぜひ実家に寄って」と言われ、父親あての手紙を書いてくれた。
こうなったら大理に行くしかないな。
シルクロードがまた遠くなった。
雲南の旅 1989 (12) 大理〜蒼山に抱かれた古城へ に続く
http://4travel.jp/travelogue/10499829
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