第８回　歩き遍路紀行　１日目

2008/03/29 - 2008/03/29

　歩いてお遍路をしようと、思い立って歩き始めて10年が経ちました。前回ようやく愛媛県に入り、そして今回、ようやく札所を半分お参りすることができました。今回、２年ぶりのお遍路になるので、歩き始める前は体のことが気になります。しかし、回数を重ねるごとに体の調子がいい感じがします。今回は初日に、いきなり40?歩きました。それでも、体の痛みは少なかったです。最終日、石手寺でいただいた冊子に「菩提とは、今まで分からなかったことが分かるということ」と書いてありました。なるほど、納得。
　今回も道中で出会うお遍路さんは少なかったです。それでも、最終日に日本ウォーキング協会の「空海のみち全ウォーク」の団体さんといっしょに歩きました。

＜本日のデータ＞
行程：内子駅→下坂場峠→鴇田峠→44番大宝寺→民宿和佐路
天気：晴れ
距離：40.3?

エリア 内子(愛媛)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 JR特急 JRローカル 徒歩

　大阪発の夜行高速バスで大洲に入りました。大洲駅、５時56分発の列車に乗り込み、内子に到着しました。駅の待合室で、白衣を羽織り、足にまめ防止のためのテーピングを施し、６時30分、内子駅をスタートし、今回の遍路が始まりました。

　内子駅を出発すると、程なく桜がきれいな郷之谷川を渡り、内子の商店街に入りました。遍路道から数10ｍ離れたところにある「内子座」です。

　内子は、「内子座」に代表されるように古い町並みが続きます。
　この後、古い町並みを抜け、内子橋を渡ったところにある道の駅「内子フレッシュパークからり」で小休止しました。そして、小田川沿いの山間の道を歩きました。７時を回っても、吐く息が白くなるくらい寒かったです。

　長岡山トンネルを抜けたところに、お遍路無料宿があります。ここは、自転車遍路（17日目）の時も見かけています。
　怖くて中をのぞくことができませんでした。

９時、掛木を通過。この辺りから国道は小田川左岸を通りますが、遍路道は右岸を通っています。車の通りも人の通りも少ないのどかな道です。

大瀬集落通過中。不思議なモニュメントがありました。

10時15分、千人宿記念大師堂に到着。
ここでは、接待をしてくれるという話を聞いていましたが、赤ちゃんをお宮参りに連れて行くところだったようで、みんな忙しそうで、相手にされませんでした。

10時45分、突合集落手前の休憩所。
休んでいたら、向かいの家の人たちが外出するために迎えの車を待っているところで、小学生低学年らしい男の子がわたしを拝んでいました。

11時、突合の下坂場峠経由の道と新真弓トンネル経由の道の分岐に到着。さかえや旅館のお大師さんです。
ここで立ち止まって地図を見ていたら、地元のおばあさんから「右の道（新真弓トンネル経由）の方が早いよ」と声をかけられました。と言われても、距離の短い方が早いと思うので、迷わず下坂場峠経由の左の道に進路をとりました。

田渡川沿いの道を黙々と歩きます。
前にも後ろにもお遍路さんの姿はありません。

12時30分、土曜市およりんか到着。
地元の野菜などを売っているようです。売店の隣に立派なお堂が建っています。

総津落合バス停から国道をそれて、下坂場峠を目指す県道に入りました。この辺りは、舞台のような建物が各所に見られます。

14時15分、下坂場峠の登り口に到着。
舗装道路が突然切れ、その脇に下坂場峠を目指す、山道が続いています。

14時25分、山道を一気に登ること10分、再び舗装道路に出たと思ったら、そこは下坂場峠でした。

下坂場峠を下り、久万高原町宮成集落を抜けて、今度は鴇田峠を目指します。舗装道路が途切れて、鴇田峠を目指す山道に進路をとります。

　未舗装の山道を登ること20分、15時40分、きれいに枝打ちされた杉林の中の鴇田峠に到着しました。
　急げば、17時までに大宝寺に間に合いそう。

　鴇田峠を下って、景色が開けたところで、久万高原町の街が見えてきました。急げ。

　黙々と歩き続け、16時40分、大宝寺に到着です。

第44番札所・大宝寺。
山門をくぐり、石段の上に本堂があります。

　大宝寺を打ち終え、今日の宿、民宿「和佐路」まで山道経由で向かいました。
　宿に着いたのは18時でした。