2004/06/24 - 2004/06/29
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rojinさん
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初めての中国の旅なので興味深々、しかも日程はかなり強行だが
いろいろな場所へ行くので楽しみが多かった。
1日目:全日空の直行便で関空から2時間半で杭州空港に到着。空港から<西湖>へ直行、湖の周囲を観光後ホテルへ。(泊)
2日目:黄山山麓のホテルまで8時間のバス移動。1泊
3日目:ケーブルカーで黄山へ上がり、山道ハイキング。
山頂ホテルに1泊。
4日目:ホテルから別のケーブルカーまで歩き下山、 バスで渓谷を走り、世界遺産の街<宏村>を観光後、黄山市にある別のホテルに1泊。
5日目:再び8時間のバス移動で杭州へ戻り、ホテル泊
6日目:帰国
今回は中国語の勉強は全くしなかったので、現地の人達との会話は、殆どありませんでした。
(持参カメラはデジカメcoolpix )
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
PR
-
はじめて全日空の直行便が関空から中国・杭州に飛ぶことになった<開設記念>として、日通旅行社主催の特別格安ツアーが催行された。これに参加して<黄山ハイキングの旅>をした訳であるが、たった2時間半のフライトで杭州に到着した。
今回の旅で最も印象的だったことは、着陸時に機上から眺めた杭州の大地の風景でした。
というのは、一面の緑の大地の中に、碁盤の目のようにキッチリ同じ間隔の大きな敷地に、5階建てや6階建ての大きなマンション風の建物がたくさん点在している不思議な光景に出会ったからです。 一見すると、
別荘のようでもあるが、庭や樹木も無い。だから邸宅や屋敷ではなく貸しマンションかな・・と勝手に想像したのですが、実は・・・
あとで現地ガイドさんから直接聞いたら、なんと全部が農家ーそれも富裕層農家だというから驚きました。
緑の大地と見えたのは、実は<野菜畑>であり、一定の間隔を置いて区分しているのは、農家の耕作面積が家族の人数に応じて、(1人につき10ヘクタール)政府から与えられるからだそうです。
殆どの家族が親子二世代同居なので7?8人が一軒の家にいることになり、1軒の農家は70から80ヘクタールの土地を持つことになる由。
マンション風建物の1階は倉庫、作業所、車庫などで、
2階から3階が息子家族、4階から5階が同居の2両親、その上に塔のような部屋をつくり、先祖の遺骨収納室にあてているそうです。
中国一の経済都市<杭州>の近郊に在るため、野菜栽培だけで金満農家になったと言う事情なんですね。
こんな話は書物や新聞、TVでも聞いたことがなかったので、大変印象に残りました。
写真の若い女性はツアー同行のカメラウーマン。 -
ツアーの専用バスの運転手さん(左)は、この6年間毎週、杭州から黄山までの片道8時間、往復16時間の長い道のりを走り続けているそうです。
高速道路が現在工事中ですが、それが完成するまではツアーで走るのは山間道路だよ、と言っていました。 -
観光バスが最初に向かったのは<西湖>。
かってマルコポーロもここを訪れて絶賛したという名所。
緑の大木が湖畔に広がり、政府要人や軍高官達がリタイヤー後の住処としてる由。
実際にその屋敷付近をバスが通過したが、日本の神宮外苑か皇居前のような高級住宅地もありました。
道路は、車道・自転車路・歩道と3区分されており、
始終ゴミの清掃人が見回りをしている姿を見かけました。
この土地の価格は日本円にして坪130万だというから
驚きですね!
走っている車はドイツ製のBMWやフォルクスワーゲン、アウデイ、トヨタ、ホンダ、現代、などで皆ピカピカに磨いてある。
タクシーも殆どが高級ドイツ車ばかり。 -
中国人観光客も大勢きています。
湖畔の散策道路などは遠足の児童のような行列が続いていたり、
勿論、遊覧船に乗る乗客も列をなしていました。
人気スポットなのでしょう。 -
観光名所のひとつ<六和塔>にも行きました。
-
そして翌日、いよいよバスで杭州を出発して黄山山麓までの長距離移動(8時間)の日です。
途中は山間部を通過したり、凸凹の地方道路を延々と走りましたが、その道脇には天秤棒を担いだ農民の姿や、
野菜や果物を並べて座りこんでいる貧しい人達も見かけました。
バスが目的地に到着した頃は、夕暮れ時だったのですが、
近郊の村々では、どの家にも明かりがなく、若者や老人が家の前にしゃがんで食事している姿も散見され、その道端にはゴミが散乱している状態です。
ため息が出そうな空間でしたね。
中国の格差・・発展する都市と貧しい農村の実態を垣間見た思いがしました。 -
土産物屋には何回も立ち寄りました、トイレは清潔で良かったのですが・・・
問題は<押し売り販売>のしつっこい事です。
少しでも興味を示そうものなら、食いついて離れない。発車間際のバスまで押しかけ販売している店員さんまでいたのには呆然としました!
また、ある店では、駐車しているバスに近い入り口が閉じられてしまって、店内を一巡しないと出られないこともありました。
レストランと土産物店との兼営は当然ですが、美術館との兼営や、絹工場との兼営、墨製作場との兼営などもあって、商売上手には全く参りました。 -
黄山山麓のホテルには、夕方遅く着いて1泊です。
翌日ケーブルカーで一気に高度1200mの山上へあがり、そこから
尾根伝いに見所をウオーキングです。
気温は20度未満なのに湿度が高く、半袖でも汗が出る程です。
天気の変化が激しく、時々雲と霧がもくもく湧き出るので、まさに<山水画>の世界が眼前に現れました。 -
1860mの最高峰を中心に周囲の峰峰を結ぶように整備された石段が、全部で1万2000段だというから凄い。
さらにビックリしたのは、この石段登山道に中国人の観光登山客が蟻の様にびっしり集まっていることでした。
中国人は若者が多く、みんな軽装で運動靴に丸首シャツ、帽子は赤や黄色の運動帽。手にはデジカメを持って遠足のような雰囲気をまき散らしています。
一方、我々日本人ツアー観光客達は本格的な登山スタイル、重そうな登山靴を履き、手にはストック、背には防寒雨具を入れた重装備リュックを担いでいるのだから、彼等、彼女達から見たら
別世界の変人に見えたことでしょう。 -
時折、霧がかかったり天気の変化が激しいので
眼の前の景色が、くるくる変貌します。 -
<飛来石>と名づけられた絶景ポイントにやってくると、まさに世界遺産に相応しい景観がみられました。これは素晴らしいの一言に尽きますね。
-
崖には登山者の姿があり、下には雲海が湧き出している。
まさにこれこそ<山水画>の世界か!! -
山頂付近の宿に泊まった翌日、早朝にご来光見物に出かけました。
ご来光を見る一番最適の場所取りで、大変な人で溢れかえっています。
狭い場所だから、ぎゅうぎゅうの満員状態。
黄山の名所だから誰でも足を運びたくなる気持ちは分かりますが、
ご来光は自然現象だから、天候次第でめったに拝めないという。
今日はどうか?
暗い早朝の山道を懐中電灯を頼りに我々も登ったのですが・・・
雲間から僅かにご来光を拝めただけに終わってしまいました。 -
下山途中に立ち寄った渓流の脇では、地元民が汗を流して荷物運び仕事をしていました。
-
ー世界文化遺産に登録されている<宏村>にバスが到着しました。
ツアーの参加者は各自、自由に村内を歩いて散策します。
南宋時代の集落だそうです。 -
この村では、今も実際に人々が生活しているそうですが、
生活感の漂う雰囲気をこの写真から感じとってもらえますか? -
地元の若者が一休み。
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自由時間がとれたので、簡単なスケッチをしました。
-
黄山下山後、市内のホテルに1泊しましたが、前の川で釣りをしている宿泊客を見かけたのでパチリ。
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再びバスで8時間の長距離移動をして杭州に戻ってきたのですが、翌朝ホテルの外に出てみると、ホテルの前の大通りは自転車のラッシュです。
公共交通機関が未発達の為、自宅から自転車でバス乗り場まで行き、更に市内のバス停から勤務先まで別の自転車で行くのが当たり前だそうですよ。
赤信号でも横断歩道をゆっくり歩いている庶民、
クラクションを猛烈に鳴らされても驚かない自転車通勤者、リヤカーに西瓜などの野菜を満載して運んでいる裸の農民、こんな中を自動車が次々と爆走していきます。
これが経済発展の著しい都市<杭州>の実像なんですね。 -
杭州で泊まったホテルは<杭州湾大酒店>(写真)という
かなり立派なホテル。最終日を快適に過ごせたので満足のいくツアー
となった次第です。
最後に中国の「お茶」の話しで締めくくりたいと思います。
杭州を飛び立つ最後の日に、<新老街>という商店街を散策したのですが、そこに昔風の「お茶の店」があり、店先で日焼けした老人が手作りの「揉み茶」をやっていました。
家内が一缶120円の「西湖竜月」という当地産のお茶を買い、その老人が揉んだお茶の葉を自分で缶に詰め込みました。
その際、家内が身振り手振りで、一杯サービスに飲ませて頂戴!
とお願いすると、その老人が頷いて「揉み茶」を急須に入れ、
昔風の茶立てパフォーマンスを演じてくれました。
その一杯のお茶のとても爽やかな味わい!
サンキュウ! 有難う! シェーシェー! とお礼を言って店を後にしたのですが、その老人の皺くちゃな笑顔がいつまでも心に残る一幕でした。
おわり
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