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3月。シベリア鉄道からの長い列車旅を終え、ロザリオの国を去ろうとしている。空港行きのバスが来るまで30分。朝食を軽く食べようと思い、バスターミナルの小さなカフェに入った。徹夜で酒を飲んでいただろう、陽気な男たちが5人。大きなザックを担いだ日本人が席に座ると、カフェはほとんど満席になってしまった。カウンターにひとつだけあったホットドッグはくたびれている。店のおばさんはそれをレンジで温め、ジュースと一緒に出した。ラジオから流れる異国のポップスを聴きながらゆっくりと食べ始める。隣の男が陽気に話しかけてきた。<br /><br />「中国人か?」「日本人だ」「どこへ行くのか?」「空港だ」「空港なら1番のバスだ」「ありがとう」「おいしいか?」「おいしい」<br /><br />酒のせいなのか男はどんどん陽気になっていくように見える。もうすぐ旅が終わることも手伝ってか、見知らぬ異国の人との時間を、じんわりと楽しんでいた。<br /><br />ホットドッグを食べ終え、ザックを担いで歩き出そうとすると、さっきの陽気な男が正面に立ち、通路をふさいだ。<br /><br />「〜〜〜!〜〜!〜〜〜!」<br /><br />何と言っているか聞き取れないが、ある単語を連呼している。彼の右手が要求しているものはすぐにわかった。金だ。カフェの出入口を見ると、外から店内が見えないように、ひとりの男が見張っている。店のおばさんは厨房の奥に入り無関係な人間をよそおう。危ない状況ということは把握した。とりあえず何を言っているのかわからないフリをする。<br /><br />「〜〜〜!〜〜!Money!〜〜!Money!」<br /><br />出入口に進もうとしたが、男たちに囲まれあっけなく席に戻された。再び立ち上がって男と対峙する。いきなり男の右手がダウンジャケットの左ポケットに突っ込まれた。陽気だった男は財布を抜き取り、中を開いて真っ先に札を抜いた。次に日本のパスネットカードを抜き出し、財布に戻した。二日前に買ったテレフォンカードを抜き出し、奪った。日本のテレフォンカードを抜き出し、財布に戻した。そして次に男が抜き出したものは、聖母が描かれた緑色の小さなイコンカードだった。それを見た時に彼の心が動いたかどうかは知らない。男はそのイコンを財布の中に戻した。すぐさま財布をひったくって取り返し、出入口に向かう。店から出なければ。

森の心(1)

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2005/02/24 - 2005/03/15

587位(同エリア673件中)

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kanai jic tokyo

kanai jic tokyoさん

3月。シベリア鉄道からの長い列車旅を終え、ロザリオの国を去ろうとしている。空港行きのバスが来るまで30分。朝食を軽く食べようと思い、バスターミナルの小さなカフェに入った。徹夜で酒を飲んでいただろう、陽気な男たちが5人。大きなザックを担いだ日本人が席に座ると、カフェはほとんど満席になってしまった。カウンターにひとつだけあったホットドッグはくたびれている。店のおばさんはそれをレンジで温め、ジュースと一緒に出した。ラジオから流れる異国のポップスを聴きながらゆっくりと食べ始める。隣の男が陽気に話しかけてきた。

「中国人か?」「日本人だ」「どこへ行くのか?」「空港だ」「空港なら1番のバスだ」「ありがとう」「おいしいか?」「おいしい」

酒のせいなのか男はどんどん陽気になっていくように見える。もうすぐ旅が終わることも手伝ってか、見知らぬ異国の人との時間を、じんわりと楽しんでいた。

ホットドッグを食べ終え、ザックを担いで歩き出そうとすると、さっきの陽気な男が正面に立ち、通路をふさいだ。

「〜〜〜!〜〜!〜〜〜!」

何と言っているか聞き取れないが、ある単語を連呼している。彼の右手が要求しているものはすぐにわかった。金だ。カフェの出入口を見ると、外から店内が見えないように、ひとりの男が見張っている。店のおばさんは厨房の奥に入り無関係な人間をよそおう。危ない状況ということは把握した。とりあえず何を言っているのかわからないフリをする。

「〜〜〜!〜〜!Money!〜〜!Money!」

出入口に進もうとしたが、男たちに囲まれあっけなく席に戻された。再び立ち上がって男と対峙する。いきなり男の右手がダウンジャケットの左ポケットに突っ込まれた。陽気だった男は財布を抜き取り、中を開いて真っ先に札を抜いた。次に日本のパスネットカードを抜き出し、財布に戻した。二日前に買ったテレフォンカードを抜き出し、奪った。日本のテレフォンカードを抜き出し、財布に戻した。そして次に男が抜き出したものは、聖母が描かれた緑色の小さなイコンカードだった。それを見た時に彼の心が動いたかどうかは知らない。男はそのイコンを財布の中に戻した。すぐさま財布をひったくって取り返し、出入口に向かう。店から出なければ。

同行者
一人旅
一人あたり費用
20万円 - 25万円
交通手段
鉄道 高速・路線バス ヒッチハイク
航空会社
ウラジオストク航空

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  • 空港に着いてからも恐怖で手が震えていた。危なかった。ついさっきの出来事だ。まだ手は震えている。最悪の状況だった。抜き取られたたった一枚の札は20リタス。邦貨にして800円程度。それだけだ。パスポートも航空券もドルもチェックも全部無事だ。本当に危なかった。「もしパスポートケースが見えていたら」と、最悪の事態を想像すると全身が寒くなり震えが酷くなる。財布に札が一枚もなかったら、男は他を探しただろう。本当に、本当に危なかった。<br /><br />空港のベンチで頭がぐるぐる回り続ける。無理矢理に気を取り直そうと思い、奪われなかった小銭でお茶を飲みに行く。二時間、三時間と経つうち、ほんの少しだけ恐怖が和らいだ。しかしカフェでの出来事を思い出すと、また大きな恐怖がやってくる。落ち着け。立ち直れ。そしてまた思い出す。少し冷静になって考えると、金を奪った男たちに対してよりも「見て見ぬフリ」をしたお店のおばさんに対して憎しみを感じていることが不思議だ。でも結局は「自分自身が悪い」という結論に至る。それにしたって、最悪の状況を被害最小限で切り抜けることができたのは、イコンが守ってくれたからなのだろうか。

    空港に着いてからも恐怖で手が震えていた。危なかった。ついさっきの出来事だ。まだ手は震えている。最悪の状況だった。抜き取られたたった一枚の札は20リタス。邦貨にして800円程度。それだけだ。パスポートも航空券もドルもチェックも全部無事だ。本当に危なかった。「もしパスポートケースが見えていたら」と、最悪の事態を想像すると全身が寒くなり震えが酷くなる。財布に札が一枚もなかったら、男は他を探しただろう。本当に、本当に危なかった。

    空港のベンチで頭がぐるぐる回り続ける。無理矢理に気を取り直そうと思い、奪われなかった小銭でお茶を飲みに行く。二時間、三時間と経つうち、ほんの少しだけ恐怖が和らいだ。しかしカフェでの出来事を思い出すと、また大きな恐怖がやってくる。落ち着け。立ち直れ。そしてまた思い出す。少し冷静になって考えると、金を奪った男たちに対してよりも「見て見ぬフリ」をしたお店のおばさんに対して憎しみを感じていることが不思議だ。でも結局は「自分自身が悪い」という結論に至る。それにしたって、最悪の状況を被害最小限で切り抜けることができたのは、イコンが守ってくれたからなのだろうか。

  • 2月。ウラジオストクの小さな教会。扉を開けると、老女が数々のイコンや十字架の首飾りを売っている部屋。売られている大小さまざまなイコンはとてもきれいで、一枚一枚見ていると欲しくなってきた。聖母の描かれたイコンが小さくてちょうどよい。一枚10ルーブル。財布を開いてみると、イコンはちょうど中に収まる大きさだったので「これから始まる長いロシアの旅のお守りになるかな」と、肌身離さず財布とともに持ち歩くことにした。<br /><br />一旦外に出て周りをウロウロする。「売り場」ではなく「教会の中」を見たい。すると、朝の礼拝に来ていた女性がロシア語で話しかけてきた。<br /><br />「アンタっ!お祈りならこっちだよっ!」<br /><br />ロシア語がわからないので自分勝手に解釈したが、果たしてその女性は、ひとつの扉の前まで連れて行ってくれた。中に入ると、神父の説教と賛美歌のハーモニーが心地快く耳に響く。静かで美しい時間。教壇から下りた神父の撒いた聖水が、首を垂れた頭にかかる。この時、これからしばらくお世話になる「ロシア」という国から「ようこそ」と、迎え入れられたような気持ちになった。ひとりひとり、順に回ってくる神父の持つバイブルにキスをする。退屈そうにしているチビっ子と別れ、教会を出た。ロシアの旅が始まったことを実感し、外気を吸う。きのうまでは「日本」という国。そして今夜は、西へ向かって走り始めるのだ。シベリア鉄道のスタートだ。

    2月。ウラジオストクの小さな教会。扉を開けると、老女が数々のイコンや十字架の首飾りを売っている部屋。売られている大小さまざまなイコンはとてもきれいで、一枚一枚見ていると欲しくなってきた。聖母の描かれたイコンが小さくてちょうどよい。一枚10ルーブル。財布を開いてみると、イコンはちょうど中に収まる大きさだったので「これから始まる長いロシアの旅のお守りになるかな」と、肌身離さず財布とともに持ち歩くことにした。

    一旦外に出て周りをウロウロする。「売り場」ではなく「教会の中」を見たい。すると、朝の礼拝に来ていた女性がロシア語で話しかけてきた。

    「アンタっ!お祈りならこっちだよっ!」

    ロシア語がわからないので自分勝手に解釈したが、果たしてその女性は、ひとつの扉の前まで連れて行ってくれた。中に入ると、神父の説教と賛美歌のハーモニーが心地快く耳に響く。静かで美しい時間。教壇から下りた神父の撒いた聖水が、首を垂れた頭にかかる。この時、これからしばらくお世話になる「ロシア」という国から「ようこそ」と、迎え入れられたような気持ちになった。ひとりひとり、順に回ってくる神父の持つバイブルにキスをする。退屈そうにしているチビっ子と別れ、教会を出た。ロシアの旅が始まったことを実感し、外気を吸う。きのうまでは「日本」という国。そして今夜は、西へ向かって走り始めるのだ。シベリア鉄道のスタートだ。

  • 1月。ちょっとした長い休日ができたので、時間をかけて部屋の大掃除を徹底的にした。それが済んでガランとした部屋を見た時にふと、<br /><br />「今、地球上で一番行きたい所はどこだろう」<br /><br />と思った。答えはすぐに出てきた。リトアニア「ロザリオの丘」。次の質問はそこへ行く方法だ。これも答えはすぐだ。「シベリア鉄道を塗りつぶそう」。<br /><br />ちょっとした長い休日の旅は、こうして始まった。<br />

    1月。ちょっとした長い休日ができたので、時間をかけて部屋の大掃除を徹底的にした。それが済んでガランとした部屋を見た時にふと、

    「今、地球上で一番行きたい所はどこだろう」

    と思った。答えはすぐに出てきた。リトアニア「ロザリオの丘」。次の質問はそこへ行く方法だ。これも答えはすぐだ。「シベリア鉄道を塗りつぶそう」。

    ちょっとした長い休日の旅は、こうして始まった。

  • 池袋発の長距離バスを新潟駅で降りると「ようこそ」「Welcome to Niigata」「歓迎光臨」などと書かれたモニュメントの一番下にキリル文字をみつけた。ロシアを旅行するために、とりあえずキリル文字だけは読めるようにしてきたつもりだったが、声を出して読む前に、目が抵抗していた。同時に「ロシアに近づいている」と、気持ちは昂ぶる。<br /><br />新潟空港に着くと、さらにたくさんのキリル文字が待っていた。建物の窓からはウラジオストク航空の飛行機が見える。ロシアへ連れて飛び立ってくれるそれは、想像したよりふた回りほど小さいものだった。<br /><br />自由奔放なリクライニングシートに一時間半。機体から降り、ロシアの大地に立ってみたが感動はない。「それほど寒くはないんだな」と、話に聞いていた通りのことを思った。3つあるパスポートコントロールのひとつだけを開いて、じわじわじわじわと入国審査が進む。空港から、その晩に宿泊するホテルまで送ってくれるタクシーを頼んでいたため「飛行機到着時刻からあまりにも遅くなり過ぎて、帰っちゃったりしてないんだろうか」と心配していたが、自分の名前が書かれたプラカードを持ち、笑顔で待っている人をみつけて安心した。<br /><br />夜のウラジオストク。運転手は、船や戦闘機のモニュメントを説明してくれたり、写真を撮るために途中で車を停めてくれ、45分ほどでホテルに届けてくれた。親切な運転手のおかげで大切な第一印象は「なかなかイイじゃん、ロシアの人って」になった。

    池袋発の長距離バスを新潟駅で降りると「ようこそ」「Welcome to Niigata」「歓迎光臨」などと書かれたモニュメントの一番下にキリル文字をみつけた。ロシアを旅行するために、とりあえずキリル文字だけは読めるようにしてきたつもりだったが、声を出して読む前に、目が抵抗していた。同時に「ロシアに近づいている」と、気持ちは昂ぶる。

    新潟空港に着くと、さらにたくさんのキリル文字が待っていた。建物の窓からはウラジオストク航空の飛行機が見える。ロシアへ連れて飛び立ってくれるそれは、想像したよりふた回りほど小さいものだった。

    自由奔放なリクライニングシートに一時間半。機体から降り、ロシアの大地に立ってみたが感動はない。「それほど寒くはないんだな」と、話に聞いていた通りのことを思った。3つあるパスポートコントロールのひとつだけを開いて、じわじわじわじわと入国審査が進む。空港から、その晩に宿泊するホテルまで送ってくれるタクシーを頼んでいたため「飛行機到着時刻からあまりにも遅くなり過ぎて、帰っちゃったりしてないんだろうか」と心配していたが、自分の名前が書かれたプラカードを持ち、笑顔で待っている人をみつけて安心した。

    夜のウラジオストク。運転手は、船や戦闘機のモニュメントを説明してくれたり、写真を撮るために途中で車を停めてくれ、45分ほどでホテルに届けてくれた。親切な運転手のおかげで大切な第一印象は「なかなかイイじゃん、ロシアの人って」になった。

  • 飛行時間も短く、時差も少ないせいか、ウラジオストクの朝は早く目覚めた。ホテルからすぐに凍った海が見える。朝食を早くに済ませ、アムール湾を目指す。海の上を歩くのだ。ロシア二日目はしばらく歩くと耳が少し痛いほどの寒さ。立ち止まって風を受けていると、しんしんと冷えてくる。それでも、大量の雪や氷に喜びながら、極東の港町を歩き回った。ウラジオストク駅。今夜ここからシベリア鉄道に乗るのだ。軍艦。革命戦士広場。潜水艦。変わった建物をみつけ近寄ってみると、それが小さな教会だった。<br /><br />お祈りを済ませ、まだまだ歩く。ウラジオストクの町を見下ろす展望台を目指す。ガイドブックの地図には「ケーブルカー」の文字があるのだが、なかなかみつからない。結局、雪山を頂上まで登ってしまった。雪をかぶったウラジオストクの町は、凍結した海と、ところどころきらきら反射する海に囲まれていた。息切れ、呼吸の音が気持ちいい。8年前のガイドブックに載っていたケーブルカーは、ずいぶん昔に閉鎖されていたのだ。<br /><br />さすがに雪山登りで体力を消耗したので、帰りはバスに乗り、駅に向かった。郵便局で絵はがきと切符を買うのに手間取ったが、親切にも、たくさんの絵はがき一枚一枚それぞれに10ルーブル切手を糊で貼っていってくれた。この絵はがきはシベリア鉄道の列車の中で書こう。<br /><br />パン、ソーセージ、チーズ、ピクルス、ジュース、カップラーメン等を列車内の食糧として買い、夜のプラットフォーム、緑色の列車にとうとう乗り込んだ。<br /><br />あと15分ほどで発車するというのに4人用コンパートメントには誰もいなかった。「ひとりなのかな」と思っている矢先、男が無言のまま荷物を置いて出て行った。次に二人組が会話をしながら毛皮の帽子を脱いで置き、出て行った。こちらから挨拶するタイミングを計っていたが、彼らは奇妙な異国人と目を合わそうとしなかった。「長い旅になりそうだな、、、」と落ち込み始めたが、列車が動き出したので少し興奮する。列車が走り出してしばらくすると、同室の男がひとり戻ってきて、握手の右手を差し出した。彼の挨拶と笑顔はとても温かかった。<br /><br />シベリア鉄道の旅の始まり。いい予感だ。<br /><br />http://www.jic-web.co.jp/study/jclub/info.html

    飛行時間も短く、時差も少ないせいか、ウラジオストクの朝は早く目覚めた。ホテルからすぐに凍った海が見える。朝食を早くに済ませ、アムール湾を目指す。海の上を歩くのだ。ロシア二日目はしばらく歩くと耳が少し痛いほどの寒さ。立ち止まって風を受けていると、しんしんと冷えてくる。それでも、大量の雪や氷に喜びながら、極東の港町を歩き回った。ウラジオストク駅。今夜ここからシベリア鉄道に乗るのだ。軍艦。革命戦士広場。潜水艦。変わった建物をみつけ近寄ってみると、それが小さな教会だった。

    お祈りを済ませ、まだまだ歩く。ウラジオストクの町を見下ろす展望台を目指す。ガイドブックの地図には「ケーブルカー」の文字があるのだが、なかなかみつからない。結局、雪山を頂上まで登ってしまった。雪をかぶったウラジオストクの町は、凍結した海と、ところどころきらきら反射する海に囲まれていた。息切れ、呼吸の音が気持ちいい。8年前のガイドブックに載っていたケーブルカーは、ずいぶん昔に閉鎖されていたのだ。

    さすがに雪山登りで体力を消耗したので、帰りはバスに乗り、駅に向かった。郵便局で絵はがきと切符を買うのに手間取ったが、親切にも、たくさんの絵はがき一枚一枚それぞれに10ルーブル切手を糊で貼っていってくれた。この絵はがきはシベリア鉄道の列車の中で書こう。

    パン、ソーセージ、チーズ、ピクルス、ジュース、カップラーメン等を列車内の食糧として買い、夜のプラットフォーム、緑色の列車にとうとう乗り込んだ。

    あと15分ほどで発車するというのに4人用コンパートメントには誰もいなかった。「ひとりなのかな」と思っている矢先、男が無言のまま荷物を置いて出て行った。次に二人組が会話をしながら毛皮の帽子を脱いで置き、出て行った。こちらから挨拶するタイミングを計っていたが、彼らは奇妙な異国人と目を合わそうとしなかった。「長い旅になりそうだな、、、」と落ち込み始めたが、列車が動き出したので少し興奮する。列車が走り出してしばらくすると、同室の男がひとり戻ってきて、握手の右手を差し出した。彼の挨拶と笑顔はとても温かかった。

    シベリア鉄道の旅の始まり。いい予感だ。

    http://www.jic-web.co.jp/study/jclub/info.html

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