新疆の味

2004/09/18 - 2004/09/24

新疆ウイグル自治区は、中国の中の異国。
イスラム教徒であるウイグル人にとって、豚肉はタブー。

旅行者はもちろん、中華街（？）に行けば中華が食べられるが、ウイグルの料理は、大変レパートリーが少ないので、それらが好きでない人は、この地域の旅行はちょっと大変。
代表的なメニューは、ラグメンとポロ。

※新彊の旅写真はこちら
https://goo.gl/photos/zGGPRQaCgSCiNXyw8

エリア 中国

ローカルな食堂＠カシュガル

新疆といえばラグメン。
基本的には手打ちの麺に、羊と野菜のトマトソースをかけたもので、ソースと麺が別の皿だったり、麺とソースを軽く炒めたり、ソースの汁気が多くなって麺が細切れだったりすると別の名前になるが、味は同じ。

同上

麺を伸ばしているところ。
ラグメンの麺は手で伸ばすのが基本。
生地を薄くのして包丁で切ると、これまた別の名前の料理になる。

これが口に合わないと、新疆の旅は厳しいものになるが、気に入ると帰国後も家で作るようになる（私だ）。
だいたい２元（約２５円）。

ローカルな食堂＠カシュガル

こちらも新疆の代表的な料理、ポロ。
にんじんの炊き込み御飯というか、ピラフ。
ラム肉がドーンと載っていて（肉はオプション扱いの店もあり）朝食にはちとヘヴィー。
冷めると油がきついので、温かいうちに食べましょう。

同上

こんなふうに、かまどにはめ込みの大きな中華なべで作る。

ローカルな食堂＠カシュガル

中華まんの具なし、花巻。
これをラグメンのスープというかソースというか、野菜のトマト煮につけて食べる。
あまり美味しいというものではないな、うん。

家庭料理＠カラクリ湖

お世話になったキルギス族のお母さんが作ってくれたポロ。
きれいな色で、優しい味。
多分ニンジンをすりおろすか何かしたんだと思う。
街で食べるのより、このポロもラグメンも、ずっと美味しかった。

専門店＠カシュガル

写真はなんだかショッキングだけど、これは鳩。
テキトーに入った店が、鳩料理しかおいてなくて、別にいいかと頼んだら、こんなワイルドなものが。
味は、塩味のスープであっさりと煮た感じ。骨が多くてちょっと食べにくい。

夜の屋台街＠カシュガル

一見普通の餃子だが、中身は羊。
私は普通に美味しいと思ったけど、ムスリムのくせにうなっている人もいたので、羊が大好き！でないとチャレンジングなのかもしれない。

屋台＠カシュガル

よく判らない、冷たくて辛い麺。
麺は、ツルツルしてクズ切りみたいな感じ。
味は、うーん、美味しい、というほどでもないかな。

カシュガルの朝はこれ（１日中売ってるけど）。
ベーグルのような丸いパン。かなりもそもそしていて、飲物がないと確実に喉がつかえる。ミルクティーに浸して食べている人もいた。
薄い塩味で、ハチミツか何か欲しい気もしなくはないけど、カマドから出したばかりの焼きたてを買って食べると幸せ。
時間がたつと、石のように硬くなる。
この他に、平たく伸ばしてタマネギをこすりつけて焼くパンもあり。

屋台＠カシュガル

まったく乳製品の風味のないアイス。
ただひたすら甘く、ベタベタする。
この小さいグラスでも食べきるのがツライ、単調な甘さ。

同上

アイス屋さんはこんな感じ。
私は大丈夫だったけど、お腹の弱い人はあまり冒険しない方がいいかも。

茶店＠カシュガル

トルコ風にチャイハネと言ってもいいかも。
ベッドに毛布を敷いたような桟敷席がどかどか並ぶ店で、イスラム帽を被ったおっちゃん達に混じってお茶を飲む。
このお茶、けっこう薄くて、味も香もあんまりないんだけど、シルクロードの雰囲気に酔ってると平気（笑）。
砂糖は入れないで、かじりながらお茶を飲むらしい。