2013/07/19 - 2013/07/20
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TRAVAIRさん
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ちょうど今月末で今利用している車が買い替えとなり、新車にリプレイスされるので、そのお別れと夏休み恒例の長距離ドライブと言うことで出掛けてみました。
猫の島として有名な田代島は、地震の被害でかなりの復興費用が必要になり、「田代島にゃんこ・ザ・プロジェクト」と言う義援金募集があり、我が家も1万円を寄付しました。
徐々に復興も進んでいるようなので、初めて渡島してみました。
今回が東日本大震災の津波被害地区に初めて入りました。
被害の凄さもさることながら、被害に有った地域と、被害にあわなかった地域の落差、まだ進まぬ復興の現実など、考えさせられる事も多かったです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 船 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
金曜日、城東地区の自宅を20時に出発して首都高、東北道を順調に北上します。平日の夜とあって、トラックが多いので運転には気が抜けません。
途中のサービスエリアで休憩と時間調整をしつつ、深夜割引になる0時を過ぎたところで、福島飯坂ICを出て、国道4号沿いにある健康ランド「カッパ王国」に到着。
この日はココでお泊りになります。
軽く一風呂浴びて、仮眠室で寝た所で、地震がありビックリ。いまだ地震活動が活発なんですよね。 -
翌朝、7時に伊達の「カッパ王国」を出発して、一般道であぶくま川沿いを走り、角田を経由して山元町へ。
自分が中学の頃まで、親戚が住んでおり夏休みには特急「ひばり」に乗って遊びに来たものです。
ED75牽引の旧型客車で降り立った、山下駅は津波で流失。 -
津波被害時の写真が駅舎跡地に貼られていました。
-
線路の無い踏切を渡り海側に回ってみると、山下駅の下り副本線の出発信号機が傾いたまま放置されていました。
駅の海側には住宅地が広がっていたのですが、流失を免れた数軒の家が残っていましたが、その家も解体工事をしていました。
ほとんどが更地で家を囲っていた塀の跡が、ココに住宅があったことを示していました。
さらに海よりに車を進めてみると、行き交うの復興・修復工事のトラックばかり。田んぼだった場所は海水で使えなくなり、夏草を生い茂ってました。 -
よそ者が長く、観光地でも無い被害地域を走るのは顰蹙を買うので、早々に常磐道で、仙台空港へ。
津波が空港の滑走路を覆う映像はショッキングでしたが、その震災から復旧し今では平常運航が可能になりました。 -
仙台空港の海側は、大阪・伊丹空港の千里川土手と同じような感じでRunway27の着陸灯が間近に見られます。
丁度、AIRDOのB737-500が離陸してくのでその様子を写真撮影。
次回は時間を作ってスポッティングに来たいですね。 -
着陸灯を見ていると、橋の欄干に設置されていた、街頭がひん曲がっていました。
空港を襲った津波の被害がそのままに残っています。
一見、空港は平常に戻った様に見えますが、周辺にはまだまだ津波の爪あとが残っています。 -
名取ICから仙台東部道路に乗り、一路石巻を目指します。
車の流れは順調で仙台空港から1時間程で石巻に到着しました。。田代島へのフェリーは12:15発なのでその前に昼食を済ませようと、石巻港魚市場にある「斎太郎食堂」へ向かいます。
ICから街中を通り港近くまでは、普通の町並みが続きますが、港に入ったらそこは被害地そのものです。
港湾施設はかなり復旧はしてますが、道路なんかは凸凹です。
斎太郎食堂もプレハブ建ての仮設?店舗な感じです。 -
A定食(700円)がマグロのハラス焼きでB定食(700円)が生カツオ刺し定食との事なので、それぞれを注文してみました。
写真はB定食のカツオ刺し
さすが漁港の定食屋だけあってドンブリに厚切りのカツオと豪快です。
もちろんカツオは新鮮で美味しかったです。 -
こちらは子供が注文した海鮮丼(1000円)
ドンブリ飯の上に豪快に?ボタンエビ、カツオ、マグロ、イカ、北寄貝、とびっこ、ねぎとろetcと豪快に盛られています。 -
フェリーの時間まであまり時間が無いので急いで旧北上川河口の船着場に向かいます。魚市場からは車で直ぐなので11:50にお店を出て、12:15発のフェリー「マーメイド」間に合いました。
往復乗船券を購入して船内に乗り込みと出港です。
昨日まで東北地方は大雨だったそうで、その影響か川の水は茶色に変色していました。 -
べた凪の海をゆっくりした足どりで船が進みます。
客貨船で後部デッキには車が搭載出来るようになってます。
石巻港を出てしばらくすると田代島が見えてきて写真を撮ろうとデッキに出たら船首の手すりにカモメがやって来ました。 -
田代島には2つ港が有り、最初に寄港するのは「大泊」です。
田代島の主玄関は次の「仁斗田」になります。 -
ココでは下船客は無く、積み荷(市場に出荷した樽?)を下ろして直ぐに出港です。
-
震災の影響で、大泊港の船着き場が地盤沈下で下がり海が岸壁を洗う様になってしまったようです。
かさ上げ作業の真っ最中で、まだまだ復興の半ばの様子です。 -
大泊から仁斗田までは5分程です。
田代島自体はそんなに大きく無い島ですが、2つの港にフェリーが寄港するのは、地元の足なんでしょうか?
下船の用意をしてデッキに出るとカモメが寄って来ました。
誰かが餌を投げているようでどこからともなく沢山のカモメがやって来ました。 -
仁斗田港に到着しました。
観光客に交じって翌日の参議院選挙の投票箱を運ぶ人達も降りて来ました。
船は目的地の網代島に向かいます。 -
島での滞在は2時間程で、15時32分発のフェリーで石巻港に戻る予定です。
それまで島を散策しながら猫達を見て回る事にします。
島に着いて最初に見たのが、この工事用フェンスの猫です(笑)
猿とかイルカ、ウサギは良く見ますが猫は初めてです。
流石、田代島。 -
義援金で完成でした牡蠣の殻剥き場などを見ていると、黒猫が木陰で休んでいました。
港の看板には、猫目当ての観光客に対して、
猫に餌を上げない
道路の真ん中で写真を撮らない
民家や私有地に入らない
などのルールを守りましょうと書かれています。
ちゃんとルールを守って猫達と触れ合いたいものです。 -
まずは、この島の観光スポットである「猫神社に向かいます」
港の海沿いの道をテクテクと歩いて20分程で到着しました。 -
田代島は「猫の島」と言われるほど、島内には多くの猫たちが暮らしています。
その昔、田代島では猫の行動で漁の良し悪しを判断していたと言われており、島には猫が祀られた『猫神社』があります。
『猫神社』は、平成21年4月に国土交通省から『島の宝100景』に選定された程です。 -
猫神社の云われが書かれた標識
-
猫神社から丘の上を通る道で仁斗田へ戻ります。
途中、小学校跡の脇から2匹の猫が出てきました。
どうやら盛りの付いたオスと余り気乗りしてないメスの様です。 -
丘の上なのですが、木々が生い茂って余り見通しが良い場所が少ないのが残念です。
伐採して展望台みたいのを作れば良いのになぁと思いましたが、今は自分達の生活を戻すのが最優先ですから観光スポットにすることを考える暇は無いのは仕方ないですね -
仁斗田の集落に近付くと猫も増えきます。
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「休憩しているんだから邪魔しないでおくれ」
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「カ、カメラは困りますぅ〜」
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「私は、ちょっとそこらの猫とは違って高級猫の長毛種よ」
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「トロ箱が私の爪とぎなのよ、邪魔しないでよね」
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島唯一の商店前は格好の餌場?
でも、観光客の皆さんは餌を上げないようにして貰いたいものです。 -
「ちょおと、あんた何すんのよ?触らないでよね」
-
島の郵便局です。
丸い郵便ポストが味わいを出してます。 -
郵便局から少し入ったところから海岸に出ます。
波が引くと、石がジャラジャラと言って音を響かせる様子はとてものんびりして時間の経つのを忘れさせてくれます。 -
「お主達、何か用か?」
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「なんだ?」
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「こらー邪魔だァ」
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「ネコみるなら餌くれ」
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「けっ、最近の観光客は餌持ってきておらんのか!餌くれないのなら帰る」
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「今日は観光客がぎょーさんおるな」
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「はいはい、横断するよ」
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喧嘩して耳が傷だらけになっているネコも居ました。
田代島には月1回ほど、ボランティアの獣医師が来島して猫達の様子を見てくれるそうです。 -
「なんじゃ、眠いのだから起こすなよ」
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「写真撮るなら言ってよ、変な格好なんだから恥ずかしいじゃない」
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「あんた、止めてよ人が見てるじゃない」
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「こら、気合入れて撫でるんだよ、そんなんじゃマッサージ替わりにならんだろ」
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「後ろからとは卑怯だぞ」
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港には、公衆トイレがあります。以前のは津波で流されてしまい、義援金で復旧することが出来ました。
そろそろ帰りのフェリーの時間なので船着場に戻ります。 -
網代島からフェリーがやって来ました。
団体客も居て、帰りの便は盛況です。
キャビン内の座席はほぼ一杯で、仕方なくデッキ上の椅子に座りました。
大泊に帰港しないのと、少しマーメイドより船速が早いので石巻まで45分程です。 -
天気は良いのですが、まだ梅雨明けしていない東北。気温も20℃ちょいと海風が少し冷たく感じます。
およそ40分で石巻港が見えてきました。
地震で地盤沈下した影響でしょう。堤防が水没しています。 -
石巻港に到着です。
-
港には、津波が来た高さが記されていました。
写真は撮りませんでしたが、港近くには、津波に流れなかったなかったものの当時の姿のまま残されている家がありました。
カーテンが風に揺られてなびいている姿は虚しいものがあります。
さらに献花台には多くの花束。 -
女川へも足を伸ばしました。一度、石巻線に乗車して女川まで来て駅に隣接する温泉に入った事がありました。
しかし、女川駅があった場所は一面野原と化していました。 -
津波の威力がどれだけすごかったのかが判る「女川サプリメント」
鉄筋コンクリートの家が、津波の引き波で土台ごと倒されてしまったのです。
何回も津波の映像を見ていますが、こうやって目の前でその威力を目の当たりにすると人間は無力なんだなと思ってしまいます。
この後、車で北上町へ抜け石巻市をぐるっと一周するようにして帰路につきました。 -
夕食は「牛たん」で〆ようと仙台東ICで途中下車。
インター近くの「伊達の牛タン」東インター店に立ち寄り、牛たんの味を堪能しました。
店を出たのが20時過ぎで、ガソリンを給油したり仙台の街中を走り仙台宮城ICから東北道へ。
途中、国見、那須高原、佐野のサービスエリアで休憩をとりつつ、自宅には日が変わり1時半になりました。
さすがに疲れましたね。
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この旅行記へのコメント (1)
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- 潮来メジロさん 2013/12/16 21:38:05
- ウミネコですね。ヾ(^o^)
- TRAVAIRさん、こんばんは! ヾ(^o^)
> 大泊から仁斗田までは5分程です。
> 田代島自体はそんなに大きく無い島ですが、2つの港にフェリーが寄港する
> のは、地元の足なんでしょうか?
>
> 下船の用意をしてデッキに出るとカモメが寄って来ました。
>
> 誰かが餌を投げているようでどこからともなく沢山のカモメがやって来ま
> した。
この鳥さんは、正確にはウミネコですね。ヾ(^o^)
ウミネコもカモメの仲間です。
ではまた・・・。(^o^)/~~~
(潮来メジロ)
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