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本宮大社をお参りした巡礼者は速玉大社に向かうのである。<br />皇族などのお金持ちは舟で川下りしたそうだが、貧乏人は徒歩で川沿い(現:三重県側)を歩いたそうである。<br />昔は和歌山側には道がなかったそうである。<br />今でこそ県道が整備されてお手軽に歩くことができるのであるが、昔は相当な険路であったことが、今も残る宣旨帰りから十分推測されるのである。<br /><br />また、距離が22Kmと結構な長距離である。<br />日の長い時期で早めの出発をお勧めしたい。<br /><br /><br />志古〜速玉大社:22km<br />世界遺産登録地域:熊野川(中辺路)、御船島、速玉大社<br /><br />※三重県、和歌山にまたがる経路であるが歩行距離の長い三重として登録するのである。<br /><br />

川丈街道(川の古道:徒歩編)

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2009/12/29 - 2009/12/29

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ひらりん

ひらりんさん

本宮大社をお参りした巡礼者は速玉大社に向かうのである。
皇族などのお金持ちは舟で川下りしたそうだが、貧乏人は徒歩で川沿い(現:三重県側)を歩いたそうである。
昔は和歌山側には道がなかったそうである。
今でこそ県道が整備されてお手軽に歩くことができるのであるが、昔は相当な険路であったことが、今も残る宣旨帰りから十分推測されるのである。

また、距離が22Kmと結構な長距離である。
日の長い時期で早めの出発をお勧めしたい。


志古〜速玉大社:22km
世界遺産登録地域:熊野川(中辺路)、御船島、速玉大社

※三重県、和歌山にまたがる経路であるが歩行距離の長い三重として登録するのである。

同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
高速・路線バス 徒歩

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  • 朝早く起きて、新宮からバスに乗ったのである。<br />バス車内から熊野川の川霧が見えた。<br />早く降りたかったのである。<br />

    朝早く起きて、新宮からバスに乗ったのである。
    バス車内から熊野川の川霧が見えた。
    早く降りたかったのである。

  • 志古バス停到着<br />昔はここから三重県側に渡る「楊枝の渡し」があったそうだ。<br />現在は瀞峡へ行くウォータージェット船の乗り場となっているのである。<br />

    志古バス停到着
    昔はここから三重県側に渡る「楊枝の渡し」があったそうだ。
    現在は瀞峡へ行くウォータージェット船の乗り場となっているのである。

  • 国道168号線の歩道には霜が降りていた。<br />結構空気が冷たかったのである。<br />滑らぬように歩かなくてはならぬのである。<br />

    国道168号線の歩道には霜が降りていた。
    結構空気が冷たかったのである。
    滑らぬように歩かなくてはならぬのである。

  • 少林寺の地蔵群。<br />道中安全を祈願するのである。

    少林寺の地蔵群。
    道中安全を祈願するのである。

  • 三和大橋を渡るのである。<br />ここから三重県側を歩くこととなるである。<br />

    三和大橋を渡るのである。
    ここから三重県側を歩くこととなるである。

  • 三和大橋からの画像である。<br />まだ何とか川霧が残っていたのである。<br />

    三和大橋からの画像である。
    まだ何とか川霧が残っていたのである。

  • 三和大橋中央である。<br /><br />どうでもいいことだが、見事な役所仕事だと思ったのである。

    三和大橋中央である。

    どうでもいいことだが、見事な役所仕事だと思ったのである。

  • 橋を渡りきると紀和町が歓迎してくれたのである。<br />

    橋を渡りきると紀和町が歓迎してくれたのである。

  • 道中にあった祠である。<br />お不動さんの表情が実に良かったのである。<br />

    道中にあった祠である。
    お不動さんの表情が実に良かったのである。

  • なぜか空き瓶が転がっていたのである。<br />

    なぜか空き瓶が転がっていたのである。

  • 子ノ泊山登山口である。<br /><br />子ノ泊山はそう高い山ではないが、遭難が多いそうである。<br />熊野古道全般に言えることだが、高齢者の事故が多いそうである。<br />山岳登山ほどの厳しさでないがハイキングよりも過酷...<br />ただ、高齢者の体力等に合わせて古道整備を行うと本来の「参詣道」としての機能が損なわれるのである。<br />難しいところではある。

    子ノ泊山登山口である。

    子ノ泊山はそう高い山ではないが、遭難が多いそうである。
    熊野古道全般に言えることだが、高齢者の事故が多いそうである。
    山岳登山ほどの厳しさでないがハイキングよりも過酷...
    ただ、高齢者の体力等に合わせて古道整備を行うと本来の「参詣道」としての機能が損なわれるのである。
    難しいところではある。

  • 県道の様子である。<br />落石注意の看板が至るところに立っているが徒歩ではどうしようもないのである。<br /><br />このあたりは携帯不通、バスもなし、橋もなし、殆ど車も通らない。<br />入ったら歩くしかないのである。

    県道の様子である。
    落石注意の看板が至るところに立っているが徒歩ではどうしようもないのである。

    このあたりは携帯不通、バスもなし、橋もなし、殆ど車も通らない。
    入ったら歩くしかないのである。

  • 蛇和田の滝である。<br />結構いい滝であった。<br />ただ滝壺近くに行くには岩山を登らなければならぬのである。<br />ひっくり返ったことは内緒にしておこう。<br />

    蛇和田の滝である。
    結構いい滝であった。
    ただ滝壺近くに行くには岩山を登らなければならぬのである。
    ひっくり返ったことは内緒にしておこう。

  • いよいよ宣旨帰りに入るのである。<br />恐らく、昔はこのような道が川丈街道として至る所にあったと推測するのである。<br />

    いよいよ宣旨帰りに入るのである。
    恐らく、昔はこのような道が川丈街道として至る所にあったと推測するのである。

  • 宣旨帰りは岩の道。<br /><br />水が引かず本宮から新宮に向かう勅使が引き返したことからこの名がついたという。<br /><br />現在でも、増水期と雨天時は入らぬ方が身のためであろう。

    宣旨帰りは岩の道。

    水が引かず本宮から新宮に向かう勅使が引き返したことからこの名がついたという。

    現在でも、増水期と雨天時は入らぬ方が身のためであろう。

  • 宣旨帰りは絶壁についた道であり、落石が来たら終わるな...と思った次第である。

    宣旨帰りは絶壁についた道であり、落石が来たら終わるな...と思った次第である。

  • 一方、川の方ではカヤックで川下りする人がいた。<br />優雅であった。<br />貧乏人は徒歩で川下り...<br />そのとき、こちらはおにぎりを食っていたのである。<br />

    一方、川の方ではカヤックで川下りする人がいた。
    優雅であった。
    貧乏人は徒歩で川下り...
    そのとき、こちらはおにぎりを食っていたのである。

  • しばらく、熊野川の河原を歩くのである。<br />砂利道で結構体力を消耗したのである。<br />

    しばらく、熊野川の河原を歩くのである。
    砂利道で結構体力を消耗したのである。

  • 川丈街道の次のハイライトは比丘尼転びである。<br /><br />細い山道を登るとあったので、細い山道に入ったらだんだん崖状になってきた。<br />どうも道を間違えたようである。<br />ここで、ひっくり返ったことは内緒にしておこう。

    川丈街道の次のハイライトは比丘尼転びである。

    細い山道を登るとあったので、細い山道に入ったらだんだん崖状になってきた。
    どうも道を間違えたようである。
    ここで、ひっくり返ったことは内緒にしておこう。

  • 比丘尼転びの標識はきちんとあったのである。<br />粗忽であった。

    比丘尼転びの標識はきちんとあったのである。
    粗忽であった。

  • 比丘尼転びに入るのである。<br /><br />結構な難所である。<br /><br />全国に熊野信仰を布教し、本宮へ帰る途中の比丘尼がここで疲れのためか腰をかけたところ、二度と起き上がらなかったそうである。<br />伊勢路〜川丈街道では体力の消耗は激しいモノと推測されるのである。

    比丘尼転びに入るのである。

    結構な難所である。

    全国に熊野信仰を布教し、本宮へ帰る途中の比丘尼がここで疲れのためか腰をかけたところ、二度と起き上がらなかったそうである。
    伊勢路〜川丈街道では体力の消耗は激しいモノと推測されるのである。

  • 比丘尼転びでは落石防止網のワイヤーが張られているのである。<br />実に歩きにくいのである。<br /><br />中空に張られたワイヤーリュックに引っかかり、ヲッサン転びとなったことは内緒にしておこう。

    比丘尼転びでは落石防止網のワイヤーが張られているのである。
    実に歩きにくいのである。

    中空に張られたワイヤーリュックに引っかかり、ヲッサン転びとなったことは内緒にしておこう。

  • 骨島の標示があったのである。<br /><br />しかしながら、島らしきモノはなかったのである。<br />とりあえず、骨っぽいにを撮ってみたのである。

    骨島の標示があったのである。

    しかしながら、島らしきモノはなかったのである。
    とりあえず、骨っぽいにを撮ってみたのである。

  • 飛雪の滝である。<br /><br />結構優雅な滝であった。<br />ここは公園になっていて休憩するには最適の場所であろう。<br /><br />ここから熊野川河口にかけては携帯OK、バスも少ないが走っている。<br />しかしながら、交通量も増えるので歩行には十分気をつけなければならぬのである。

    飛雪の滝である。

    結構優雅な滝であった。
    ここは公園になっていて休憩するには最適の場所であろう。

    ここから熊野川河口にかけては携帯OK、バスも少ないが走っている。
    しかしながら、交通量も増えるので歩行には十分気をつけなければならぬのである。

  • 浅里小学校である。<br /><br />明治7年開校とのことである。<br />何かノスタルジーを感ずる空気であった。

    浅里小学校である。

    明治7年開校とのことである。
    何かノスタルジーを感ずる空気であった。

  • しばしば、熊野川のポスターに登場する昼嶋である。<br />やはり、舟による川下りをせねばならぬと思う今日この頃ではある。

    しばしば、熊野川のポスターに登場する昼嶋である。
    やはり、舟による川下りをせねばならぬと思う今日この頃ではある。

  • ここまでくると熊野川もかなり太くなってきたのである。

    ここまでくると熊野川もかなり太くなってきたのである。

  • 路地で魚を養殖していたのである。<br /><br />死んでいた魚も結構いたことは内緒にしておこう。

    路地で魚を養殖していたのである。

    死んでいた魚も結構いたことは内緒にしておこう。

  • 路地養殖の水循環マシンである。<br />しばらく動きを眺めていたのである。

    路地養殖の水循環マシンである。
    しばらく動きを眺めていたのである。

  • 石切場である。<br />国道側からも、奇っ怪な面相は伺えるのである。<br />異様な空気に包まれていたのであった。

    石切場である。
    国道側からも、奇っ怪な面相は伺えるのである。
    異様な空気に包まれていたのであった。

  • 長靴が落ちていた。<br />だんだん生活のニオイが漂ってきたのである。

    長靴が落ちていた。
    だんだん生活のニオイが漂ってきたのである。

  • どうでもいいことにエネルギーを注ぐのが役所であろう。<br />

    どうでもいいことにエネルギーを注ぐのが役所であろう。

  • 乙基の渡しあたりである。<br /><br />この辺りから和歌山側(速玉大社)へ渡ったとのことである。<br />いい雰囲気を醸し出していたのである。<br />現在は渡しも橋もないのでなお三重県側の県道を下るのである。<br />

    乙基の渡しあたりである。

    この辺りから和歌山側(速玉大社)へ渡ったとのことである。
    いい雰囲気を醸し出していたのである。
    現在は渡しも橋もないのでなお三重県側の県道を下るのである。

  • 御船島が見えてきた。<br />御船島は速玉大社の境内の一部だそうで、この島も世界遺産に登録されているのである。<br />

    御船島が見えてきた。
    御船島は速玉大社の境内の一部だそうで、この島も世界遺産に登録されているのである。

  • 御船島全景である。<br /><br />一度、御船祭を見てみたモノである。<br />

    御船島全景である。

    一度、御船祭を見てみたモノである。

  • 熊野大橋である。<br />歩行者専用路を歩くのである。<br />

    熊野大橋である。
    歩行者専用路を歩くのである。

  • 熊野川河口である。<br />もう日暮れてきたのである。<br /><br />

    熊野川河口である。
    もう日暮れてきたのである。

  • 現代の徒歩巡礼者はここで和歌山側に入るのである。

    現代の徒歩巡礼者はここで和歌山側に入るのである。

  • 速玉大社である。<br /><br />何回か転けたが、何とか無事にたどりついたことを感謝したのである。<br />

    速玉大社である。

    何回か転けたが、何とか無事にたどりついたことを感謝したのである。

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