2008/08/24 - 2008/08/24
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sportcrossさん
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夏も終わり。
チェコ・ポーランド旅行では相変わらず、栄養過剰摂取。
その上、体をあまり動かさない日々が続いていたので、
サイクリングに挑戦してみました。
いい自転車専用道が岡山県にあるんです。
それは・・・『片鉄ロマン街道』。
平成3年まで片上(かたかみ・岡山県備前市)より
柵原(やなはら・岡山県旧柵原町)を走っていた、
片上鉄道の廃線跡を利用して、整備された自転車専用道。
海から山へむかうルートなのですが、
急勾配もあまりなく、ほぼ平坦。
その上、自転車専用道なので車の走行を気にしなくてもよく、
快適にサイクリングを楽しめました。
廃線跡にはところどころに、
当時利用していた信号や線路などが残っており、
鉄分(マニア的要素)が豊富ですが、
鉄ちゃん、鉄子でなくとも、楽しめるコースです♪
また、コースの終点旧吉ヶ原駅には、
柵原の町と旧柵原鉱山の歴史がわかる資料館もあり、
みどころです。
*片鉄ロマン街道*
http://www.pref.okayama.jp/bizen/tobi/katatetu_roman/katatetu.htm
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自転車
PR
-
9:00
岡山県東部の備前市にある、サイクリングターミナルへ。
こちらで自転車がレンタルできるのですが、
なんと"無料"!!
いや、これは本当なんです。
もちろん、片鉄ロマン街道での利用に限られますが。
こちらのサイクリングターミナルへは車が便利。
駐車スペースも広くて、安心です!
(ただ、JR駅からは不便ですね・・・)
*備前サイクリングターミナル*
http://www.city.bizen.okayama.jp/shimin/benri/hishojoho/kyodo.jsp -
受付を済ませたら、自転車選び!
自転車は30台ほどあり、その中から選ぶことができます。
ここにいるオジサンが親切なのですが、
なにぶん純粋な地元の言葉を話されるので
県外の方は、ひょっとしたら
「あら、何か怒っている?」と思われるかも?(笑)
いや、本当に人のいい、親切なオジサンなんです!!
(無料なのに)
気さくに声をかけてくださったり、
タイヤの空気圧チェックをしてくださったり。 -
では出発!
・・・とその前に、片鉄ロマン街道の起点は
サイクリングターミナルよりもさらに海側。
で、旧片上鉄道の起点であった旧片上駅は、
JR赤穂線西片上駅近く、備前郵便局前にありました。
郵便局前のロータリーと、
「片鉄片上」というバス停名が、その名残です。
ここからサイクリングの旅、スタートです♪ -
旧片上駅からは、
廃線跡の一部区間が通れないため、
市街地をちょっと走ります。
こちらは備前市立片上小学校。
備前市と言えば備前焼!
薪も窯もあるということは、
どうやら備前焼の授業が行なわれているようです。 -
おおっと、
早速鉄道時代の名残である信号機の柱が残っていました。 -
で、片鉄ロマン街道の本当の起点はココ!
山陽新幹線高架下付近になります。
旧片上駅からココまでは、廃線跡が一部通行できないため、
起点がここになっています。
(実際はすでに1Km走りましたが・・・)
34.2Kmの道のり、ガンバリマース♪ -
この自転車道には、
列車が走っていた頃の写真が各所に飾られていました。 -
起点より備前市サイクリングターミナルまでの区間が、
この鉄道で最も勾配が急であったところのようです。
で、この鉄道標識には28.6パーミルと表されていました。
(つまり、1000m進むと28.6mの標高差をのぼる坂) -
9:30
備前サイクリングターミナルまで戻ってきました。
(おじさんに「まだ行ってねぇん?」と言われつつ・・)
ここから改めて柵原へ向けてGO!
両サイドから伸びる樹木のトンネル、
そしてこの峠清水トンネルを抜けていきます。
廃線のトンネルですが、
中は綺麗で、照明がトンネル内を
しっかり照らしているため、不気味さは一切ナシ! -
まずは旧清水駅に到着。
プラットホームがしっかり残っていました。
近くには「ギャラリー栂」という、
ギャラリーとカフェの楽しめる、
オシャレで気になる建物が見えます!
(この日は行きませんでしたが・・・)
*ギャラリー栂*
http://www15.ocn.ne.jp/~toga/ -
山陽自動車道高架下をくぐりぬけると、6kmポイント。
コスモスの花が咲いていました。 -
JR山陽本線和気駅まできました。
画像は、旧片上鉄道和気駅の地下道入口。
この場所はプラットホームで、この地下道をくぐり、
JR和気駅と接続していたそうです。
プラットホームの場所は現在、
駅南口の駐輪場となっていました。 -
これより、自転車道はJR山陽本線をオーバーハングします。
列車もこのルートを通って、
JRの上を走っていたのでしょう。 -
旧本和気駅。
っといってもこの標識がなければ、
駅だったのかわかりませんでした・・・。 -
旧益原駅。
現在はすぐ近くに、
和気鵜飼谷温泉や和気鵜飼谷交通公園などがあります。
交通公園にはミニSLやゴーカートなんかもあって、
お子さんも楽しめそうです。
*和気鵜飼谷温泉*
http://www.harenet.ne.jp/ugaidani/
*和気鵜飼谷交通公園*
http://www.town.wake.okayama.jp/old_wake/wake-shisetsu.htm
なお、この交通公園で自転車を借りることができます。
4時間以内300円也。 -
10kmポイントを過ぎたあたり。
今のところ、快調です!
しかしまだ半分も走っていないんですよね・・・。 -
旧天瀬駅に到着!
ここまでで所要1時間ほど。
まだまだですが、
駅舎内にはベンチもあるのでひとやすみします。
この駅舎は現存した駅舎を補修したもの。
ペンキも綺麗に塗られているので、
本当に列車が来る駅にいるような気になります。 -
はずされたレールが置いてありました。
旧片上鉄道は、
柵原鉱山から採掘された硫化鉄鉱などの鉱石を
運搬するために1923年にできた鉄道。
旅客輸送も行なっていたのですが、
エネルギー転換や技術革新、輸入品の増加に伴い、
硫化鉄鉱の採掘が激減。
また、もともと少なかった旅客輸送も、赤字がかさみ、
とうとう1991年に廃止となってしまいました。
このレールはその間、
人々や鉱石をどれだけ輸送・運搬してきたのでしょうか。
そんなことを考えつつ、ペダルをこぎます。 -
地元の石材屋さんの招き猫。
大きくて、視界に飛び込んできます。
ただし、近くにいる飼い犬は
よく吠えるのでのんびり鑑賞できませんでした(汗) -
16kmポイントには
「陸こう門」といって、河川の逆流から
集落を守るためのものがあるのですが、
その門の下にレールが残されていました。 -
旧備前矢田駅に到着!
ここは旧佐伯町のターミナルでした。 -
旧苦木駅。
周辺には民家がポツポツ・・・
静かで緑の多い駅です。
春には桜、秋は紅葉が楽しめそうです。 -
季節柄、自転車道を利用する方は少なめ。
そりゃ暑い中、わざわざサイクリングするなんて・・・
ってしていました、私(笑)
でも、時折親子でサイクリングを楽しんでいる方も
いらっしゃって、小さい子が一生懸命自転車を
こいでいました。
車だけでなく、利用者もほどほどなので、
すれ違いや追い越しを気にしなくてもよくて、
確かに利用しやすいです。 -
こちらは旧備前福田駅の駅標。
このあたり、実際の廃線跡は別のところを走っており、
この駅標は、ロマン街道沿いに設置したものです。 -
コスモス街道を通り抜け、30kmポイントへ。
残りあとわずか、ラストスパートをかけます!! -
12:20
旧吉ヶ原駅に到着。
片鉄ロマン街道はここが終点です。
34.23Km、意外とラクラク走破です♪ -
旧駅舎内は、改札口に切符売り場、
吊るされている照明から掲げられている広告看板まで
往時をしのばせています。 -
改札からプラットホームへ出ました。
レールも残っているので、
今にも列車が着そうな雰囲気です。 -
あ、駅長室には駅長猫のコトラが寝ていました。
*駅長ネコ「コトラ」のブログ*
http://kotora-ekicho.ameblo.jp/ -
旧柵原鉱山方面へのびる線路。
ただし、すぐ先で線路は途切れています。 -
吉ケ原駅周辺に残る線路は、
片上鉄道保存会によって管理され、
全国でも珍しい、車両を動かす「動態保存」に
取り組まれています。
毎月第1日曜日には、その車両を運転する
「展示運転」が行なわれるそうです。
*片上鉄道保存会*
http://www.ne.jp/asahi/katatetsu/hozonkai/ -
さて、時間もないのでランチを食べて・・・
-
旧柵原鉱山や柵原の町はどんなところだったのか、
旧吉ケ原駅となりにある、
こちらの資料館をチェックしてみました♪
*柵原鉱山資料館*
http://www.ne.jp/asahi/katatetsu/hozonkai/shiryou.htm
入場料:大人500円 -
資料館前には、"願い石"といふものありけり。
男女が二人でこの石に手を置き、
願うとそれが叶うらしい。
へぇー。 -
これが、旧柵原鉱山で採掘されていた硫化鉄鉱。
この鉱石から硫酸と鉄がとれます。 -
鉱石の現物を過ぎると、
そこは昭和の街並みが広がります! -
柵原鉱山に活気があった頃の、
柵原の町を再現しています。
ちなみにここは「供給所」。
今でいう、スーパーマーケットですね。
ここに住む鉱山関係者が出資しあって、
各種物資を共同購入して、販売していたそうです。
ここに展示されている、
ビスコやキャラメルなどの箱は当時のもの。
ただ、みんな触ったり意図的に破ったりして、
ところどころ無残な姿になっていました。
マナーは大切。 -
各コーナーに足を踏み入れると、
センサーが反応して、
当時の人々の会話を再現したテープが流れます。
(しかも岡山弁・笑)
コチラのコーナーは、とある家庭の団欒。
大相撲のテレビ放送を観ながら、夕食をとっている様子。
・・・テレビ観ながら夕食って、
昔はとくに「行儀が悪い」とか言って、
親に怒られていると思うんですが(←余計なツッコミ) -
旧片上鉄道で使用されていた備品も展示されていました。
画像は、各種"切符(乗車券)"です。
扇子にうちわに・・・こいのぼりまで
記念切符としてプロデュースされていました。
す、すごい・・・立派な切符で使えないですね。。 -
この資料館。
読むのに時間がかかる、長文掲載のパネルはあまりなく、
現物もしくは模型を使って、わかりやすく説明しています。
大人から子どもまで楽しめると思います。
また、展示物の配置も自然と受け入れられ、
私個人的にはかなりポイントが高い、
魅力的な資料館だという印象です。 -
先ほどの「供給所」で売られていた商品。
昭和30年代における、石鹸はまだまだ高価品。
そんな石鹸も、その他物資についても、
柵原鉱山関係者の共同出資で品揃えされ、
その品目は岡山県下でトップクラスだったそうです。 -
資料館には地下がありまして・・・
このエレベーターでおります。
一見、普通のエレベータですが、
移動中はリアルな音が流れ、
まるで竪坑をおりるかのような、
演出が施されておりました。
芸が細かい・・・。 -
地下1階は、柵原鉱山についての展示がメイン。
採掘現場や・・・ -
鉱石をトロッコに積み、運び出すところを
人形を使って、展示説明しています。 -
鉱山で働く方のイメージは「頭にヘルメット」ですが、
モノ不足の昭和25年頃は、このような紙でつくられた
保安帽をかぶって、勤務されていたそうです。
触れることはもちろんできませんが、
紙の帽子で大丈夫だったのでしょうか。。 -
坑道が縦横無尽に掘られていることが分かります。
総延長にすると、およそ1400km。
東海道・山陽新幹線の東京−博多間より
長い距離になるとか。 -
セピア色の写真パネルにしびれました(笑)
-
資料館の外には、坑道内において
鉱石の運搬で活躍したディーゼルカーがありました。 -
そしてこちらは実物大の高瀬舟(レプリカ)。
片上鉄道ができるまでは、この舟を使い、
近くの吉井川を下って鉱石を運んでいたそうです。
鉄道が敷かれたことで、鉱石運搬の効率アップ。
姿を消してしまったそうです。
現在、その鉄道も鉱山の採掘終了で姿を消しました。
わずか100年の間に歴史も生活も
めまぐるしく変化していることを実感しました。 -
資料館がある公園には、
藤原地区にあった竪坑櫓も移設・展示していました。 -
14:00
さて、もう少々のんびりしたいところ、
備前サイクリングターミナルのおじさんが、
「5時までには戻ってきてぇよぉ」
って言われていたのでここで戻ることに。
おじさんが残業しないように直行です!! -
16:30
無事に備前サイクリングターミナルに自転車を返却。
温泉に入りたかったので、再び和気方面へ。
っとその前に、コーヒーブレイク♪
気になる喫茶店がありました。
*木こり*
和気郡和気町大中山1435-6
TEL:0869-93-3881
定休日:木曜日 -
店はログハウスで、器も個性的。
この店はカレーを売りにしているそうです。
次回はカレーを食べなくては・・・
今回は寄りたいところがあったので、断念。 -
スポーツのあとはやっぱり温泉デショ!
というわけで、片鉄ロマン街道にも程近い、
こちらの温泉へ。
自転車では時間のかかった備前−和気間も
車だとあっという間です。
*和気鵜飼谷温泉*
http://www.harenet.ne.jp/ugaidani/
温泉は露天風呂やバブルバス、サウナなどがあります。
宴会場や宿泊施設などもあるので、
同窓会・その他団体さんのカラオケで賑やかだったなぁ。。 -
Tシャツ短パンの格好でサイクリングをしたので、
日焼けしました(笑)
焼けるのはいいのですが、温泉ではヒリヒリ〜(汗)
さて、夕食に寄りたかった店がコチラです!
私はこの辺りに出かけると、
必ずと言っていいほど立ち寄る店のひとつかもしれません。
*PIZZA KING*
http://www.momotown.net/food/pizaking/index.html -
今日はサラダに・・・
-
グラタン(ベジタリアーナ)をオーダー。
-
もちろんピッツァ(ツナ)もいただきました♪
目の前の石釜でピッツァもグラタンも
調理している様子がうかがえます。
いずれも美味!
ちなみにこの店はイタリア・・・ではなく、
イランの方がされているめずらしい店。
店内はイランのビデオが流れ、
メニューもイタリアンでないものもあり個性的。
疲れた体も喜ぶ、シメの夕食となりました★
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