ナスカ地上絵遊覧飛行の為の空港はピスコ村と云う小さな漁村の外れにある。<br /><br />その名も”ピスコ空港”。<br /><br />ここは元は軍用の空港だとかで、空港の近くに小さな漁村にしては不似合いなコンクリートの長屋が建っていた。<br /><br />ピスコ空港自体も、天下の世界遺産ナスカ地上絵を遊覧する空港にしては極めて質素。<br />小さな管制塔と平屋の事務所ビルが有るだけ。<br /><br />イグアスの滝のヘリポートの様な土産物屋が茣蓙を広げているわけでもない。<br /><br />遊覧して呉れる飛行機は10人か11人が定員のセスナ機。<br /><br />予め測定させられた重量も配慮して？、座席が決められ、私は右側の一番前、副操縦士の真後ろに座らされた。<br /><br />良い位置かと喜んだが、これが大間違いと云う事を後ほど思い知らされる。<br /><br />飛行機は約30分ほどで、地上絵の有る上空に達し、副操縦士の掛け声に従って首を回す事になるのだが、左の景観は人の頭越しにもなり、よく見えない。<br /><br />何れ右に旋回したら右の窓からの画像は一つも逃さない様にと、ワイドで画素数を大きくし(後でトリミングすることを想定して）、シーンモードを”風景”にし（遠景が明瞭になる様に）、撮影モードを動画に設定して（シャッター間の時間ロスが出ない様に）構えるのだが、何時まで経っても地上絵はディスプレイに現れない。<br /><br />その内飛行機は反対に廻旋し、副操縦士の「・・見えたか！」との掛け声に左座席の人達は「見えた！見えた！」と歓声を上げる。<br /><br />この雰囲気の中で私だけ「見えない！」とは言いにくい。<br /><br />この繰り返しで30分はアッと云う間に過ぎ、飛行機はＵターンして仕舞った。<br /><br /><br />＊敢えて一言；こういった状況は私以外にも経験されておられる方が多いのではないだろうか。<br /><br />その方々の大半は私同様、2度と地上絵を見に来る機会は無かろう。<br /><br />これから地上絵遊覧したいと考えておられる潜在観光客の方がたの為にも、航空会社のパイロットの方がた初め、地上絵遊覧を企画される旅行会社の方々に、自ら客席に座って試て、十分再チェックをして頂くよう強く要望します。<br /><br />一生に一度のチャンスを無駄にさせないために！<br /><br /><br />しかし、色々準備していたお陰で、思わぬ写真も撮れていた。<br /><br />何れも地上絵の上空に着く前の写真だが、一つは大きな渦潮を見ているような写真。<br />（この写真は何処かで見た様な気もします。）<br /><br />もう一つは地上絵の様なひと筆絵とは違うものの、造形は地上絵のロボットか猿を連想させるかなり大きな姿。<br /><br />自然の造形にしては余りにもよく出来過ぎていると思はれるのですが、お判りの方はどうかお教え下さい。<br /><br /><br />撮影日時；　　2010年12月1日<br /><br />およその位置：①離陸後約10分、<br /><br />デジカメ内臓<br />のＧＰＳの値：②　緯度　14 2「39.1」S<br /> 経度　75 56「22.8」W　　<br /><br /><br />追記：同じ飛行機の左後部座席に座っておられたＳさんから頂いた写真を添付しておきます。

msa540南米５章④漁村ピスコ村の空港からナスカ地上絵遊覧飛行 in ナスカ

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2010/12/01 - 2010/12/01

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旅行記グループ南米５章世界遺産ナスカ地上絵・・の筈だが！ in ペルー　（目次）

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ナスカ地上絵遊覧飛行の為の空港はピスコ村と云う小さな漁村の外れにある。

その名も”ピスコ空港”。

ここは元は軍用の空港だとかで、空港の近くに小さな漁村にしては不似合いなコンクリートの長屋が建っていた。

ピスコ空港自体も、天下の世界遺産ナスカ地上絵を遊覧する空港にしては極めて質素。
小さな管制塔と平屋の事務所ビルが有るだけ。

イグアスの滝のヘリポートの様な土産物屋が茣蓙を広げているわけでもない。

遊覧して呉れる飛行機は10人か11人が定員のセスナ機。

予め測定させられた重量も配慮して？、座席が決められ、私は右側の一番前、副操縦士の真後ろに座らされた。

良い位置かと喜んだが、これが大間違いと云う事を後ほど思い知らされる。

飛行機は約30分ほどで、地上絵の有る上空に達し、副操縦士の掛け声に従って首を回す事になるのだが、左の景観は人の頭越しにもなり、よく見えない。

何れ右に旋回したら右の窓からの画像は一つも逃さない様にと、ワイドで画素数を大きくし(後でトリミングすることを想定して）、シーンモードを”風景”にし（遠景が明瞭になる様に）、撮影モードを動画に設定して（シャッター間の時間ロスが出ない様に）構えるのだが、何時まで経っても地上絵はディスプレイに現れない。

その内飛行機は反対に廻旋し、副操縦士の「・・見えたか！」との掛け声に左座席の人達は「見えた！見えた！」と歓声を上げる。

この雰囲気の中で私だけ「見えない！」とは言いにくい。

この繰り返しで30分はアッと云う間に過ぎ、飛行機はＵターンして仕舞った。

＊敢えて一言；こういった状況は私以外にも経験されておられる方が多いのではないだろうか。

その方々の大半は私同様、2度と地上絵を見に来る機会は無かろう。

これから地上絵遊覧したいと考えておられる潜在観光客の方がたの為にも、航空会社のパイロットの方がた初め、地上絵遊覧を企画される旅行会社の方々に、自ら客席に座って試て、十分再チェックをして頂くよう強く要望します。

一生に一度のチャンスを無駄にさせないために！

しかし、色々準備していたお陰で、思わぬ写真も撮れていた。

何れも地上絵の上空に着く前の写真だが、一つは大きな渦潮を見ているような写真。
（この写真は何処かで見た様な気もします。）

もう一つは地上絵の様なひと筆絵とは違うものの、造形は地上絵のロボットか猿を連想させるかなり大きな姿。

自然の造形にしては余りにもよく出来過ぎていると思はれるのですが、お判りの方はどうかお教え下さい。

撮影日時；　　2010年12月1日

およその位置：①離陸後約10分、

デジカメ内臓
のＧＰＳの値：②　緯度　14 2「39.1」S
経度　75 56「22.8」W　　

追記：同じ飛行機の左後部座席に座っておられたＳさんから頂いた写真を添付しておきます。