2006/03/31 - 2006/03/31
1266位(同エリア1774件中)
ぱぶさん
3/31(金) 今日は2月中旬より続いてきたお花見の会の最終回であった。短い春を羊さんやヤギさん達と共々に、各地のローマ遺跡や名も無い崖地等で一緒にお花を愛でてきたのだ!最終回にふさわしく、盛りだくさんの計画だ。なんと言っても、2004年と最新に登録された世界遺産が見れると言うこと、これはまだ、「地球の歩き方」の本にも載っていないところなので、皆、大いに期待する。参加者も40名を越え、大盛況だった。また、この日は当地のサマータイム入りの日で、1時間時間が早くなり、日本との時差は6時間となるのだ。皆さん時間を間違えるといけないので、バスへの集合時間は従来通りで進めた(!)
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最初の目的地は2004年に世界遺産に指定されたウム・アル・ラサス。ナバテア発祥の地で、ローマ、ビザンチンを経てイスラム世界に組み込まれた町だそうである。到着してもぱぶさん達には全くの瓦礫の山(!?)としか見えない風景で、何の看板も説明の案内板等も、もちろん駐車場と言ったところも入場窓口と言ったところも見当たらない!バスは適当なところに止まり、皆で瓦礫の中の多少人の踏み固めた(?)とおぼしきところを先導のガイドさんに付いて行く。
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何か工場の工作現場の様な建屋に着く。本当に素晴らしい教会のモザイク床(世界遺産のお宝)は、この工場の作業場の様な建屋の中にありました!
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この入り口にはここが世界遺産に指定されたところだと言った看板があった!
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この建屋の中は7〜8世紀に建設された聖ステファン教会の跡地で素晴らしいモザイク床がほとんど原型のまま残っているのだ。
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教会の建屋は全部壊れてありませんが、床の素晴らしいモザイクだけは8世紀のままのほぼ完全な形で残っていました!
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鮮やかな色彩模様でパレスチナ側の6つの都市の様子が描かれているモザイク画。ほとんど完璧なモザイクで一見の価値ありです!
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フィラデルフィア(アンマンの昔の名前)やマダバの都市名が確認されます。ヨルダン側の6つの古代都市のシンボル絵と都市名を認めるモザイク画です。
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狩や牧畜、ブドウ摘みの様子が見て取れますが、ブドウを摘んだカゴや周りには漁師の様子も描かれていますね。
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聖ステファン教会の他にも3つの教会があった様であるが皆、地震等でその影を留めていない。スナップを拡大してみれば判りますが、この建物の左後方遠くにナバテア人が外敵を見張っていたヤグラがみえます。ここは諸々の隊商の泊まる宿営地で栄えた町でもあったそうです。
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これは地震の後に残っている他の教会の入り口アーチ?
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石器時代の裏山のように見えるこの小高い丘は土器や石器が出てきそうな感じの土饅頭の丘です。石が沢山突き刺さったような形の他、石の転がった形のものも沢山あります。
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左上隅には羊さんの訪問も確認できます。どこででも見かける風景です。羊さんやヤギさんと何時もお花見を一緒したような感じでした
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この地を後にし、ブラック・アイリスの群生地と言われるディバーンを通って、ヘロデの城砦遺跡に向かう。以前ブラック・アイリスが群生していたと言っても、バスで通っていると、ブルドーザーでこの辺りは耕作用の地ならし等行われているので果たしてみることが出来るか?でも、バス道路の脇にちらほらブラック・アイリスを認め始め、やがてバスを降り、これら路傍の花をカメラに収める。群生の場所はなくなっているが、何とかブルの届かない端っこには沢山のブラック・アイリスを認める!(ラッキー!)途中、水場に止まり、地元の人達が水遊び(泳いでいる!) やピクニックを楽しんでいるのを見る。
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やがて、時間的にはお昼過ぎ、最後の目的地ヘロデ大王の城砦遺跡を山のてっぺんに見る場所に着き、バスを降り、ミモザの花咲く木陰でお弁当を開く。前の晩に懇親会があり、遅く家に帰った所為もあり、皆さん簡単な弁当が多く、今回は中身の交換は余り見られない。でも、果物をいただいたりして昼食を楽しむ。砦に行くには一旦下り、それからかなりの高度を登らねばならない(頂上は高度650mくらい)ので、リュック他はバスに残し、水のみを持って出発する。目標はあの向こうの山の頂上!
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全くの快晴で暑い。砦にたどり着くと、眺めは抜群で遠くに大きな死海の景色が一望に見える。周りは崖地で小スケールのグランドキャニオン状の景色も認める。
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ヘロデ大王の息子、ヘロデ・アンティパスとサロメの踊り等から街中の宮殿を想像するが、何も無い山のてっぺんである。確かに宮殿の跡と言える柱の数本が残っている(再興?)がサロメの舞台も単なる床のみで、洗礼者ジョンの牢屋と称するものも舞台の隣の深い穴倉で、今まで見た絵は如何に画家が想像たくましくイメージを高めて描いたものかちょっと驚きである。まあ、それぞれに景色や舞台でのお遊びを楽しみもとのバスのところに戻る。
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帰りにはまた、ブラック・アイリスの郷経由を希望し、同じルートで戻る。もちろんブラック・アイリスの場所は午前と同じではない。また適当に散策し、スナップを撮り、満足して帰路に着く。今年のお花見の会もこれで終わり。幹事さんご苦労様でした。お陰で、地元の人でもなかなか行かない様な、お花畑や“兵ものどもの夢の跡”的各地の遺跡に咲く可憐なお花も沢山見ることが出来ました。シュクラン・ティール!(ありがとさん、さん。でした。)
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おまけ: ブラック・アイリスがこんなところにも。帰りの道端での光景です。すぐ近くまでブルドーザーでの耕作がなされています。実は、以前はブラック・アイリスの群生がこのあたりで見られたと言う人もいます。
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